020 第5話 ????年 ???? の投稿を開始します。

 本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。




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 はじめさんがはじめからはじめる、第5話始まりました!

 今回の舞台はどこでしょう? いつでしょう?

 それは明日には分かります。




 まずは少し前の第3話時点の話から。


 鋭意約一年前に書いた文章を手直ししています。なかなか癖のある文章で骨が折れますが、中には今の私には書けなくなってしまった荒々しさもあり、そこを活かす方向で直しを入れています。成長を感じつつも、早くも退化した部分があるのを認識しました。そしてこれこそが処女作なのだと痛感しているところです。


 第3話の第二次世界大戦の話は、色々と調べて何度も推敲した上で送り出した、はじめさんの冒頭部分の自信作なのです。それゆえに冒頭に配置しました。

 真夜中に投稿して、寝て起きてみれば。期待してフタを開けてみればまさかの読者さん急減! その日は結局伸びず、以降もそのままで推移して。

 さすがに焦りました。ただでさえ読者さんは二十人足らず、それが見かけだけとは言え半減してしまっては。世にも恐ろしいものを見ました。その状態は今の時点でもまだ回復しておらず、壊滅状態にあるサイトも存在するのです……!

 ここで微増しておいて、次の第4話で微減のソロバンを弾いていました。第4話はもっと地味です。さらに減るのは必至。


「自信作でこれでは――――」


 絶句しました。最後まで読んでくれる方が今のままで本当に残るのか。あの時はさすがに堪えました。


 あれを見てしまったら、確かに読者ファーストで物語を組み立てたくなる気持ちは分かります。実際に体験して、真にそれが理解できました。

 私がもう少しまともだったなら、この作品を未完成のまま即日全話投稿し、大手を振って人気ジャンルの下に走ったでしょう。


 ですがこの頑固者は動きません。あの、某漫画家岸辺さんのように動きません。なぜなら、おれごん未来は自他共に認める変人だからです。

 それにもう、今は仕上げの段階にまで来ているのですから。テスト中にテスト範囲を間違えて勉強していたことに気づいても「もう遅い」のです。腹いせに、余った時間でテスト用紙の裏に先生同士のSSでも書いてやりましょう。


 それでも人の子、気分が良いものではありません。事件から4日後、こうしてこのエッセイを続けていて、そろそろ数字にも触れないとまずいとの義務感で嫌々集計してみれば。残酷な現実はどこへやら、そこには望んだ微増が……!


 長い第4話はまだ中盤でした。まだ盛り上がりの場所には来ていません。

 どうしてか、一旦離れた方がまた読んでくださったのか、あるいは新しい方が流入したのか。真実は分かりません。私には、皆さんにまだ続けてもいいよと言われた気がしました。




 以下より第5話冒頭部分の振り返りです。

 今話よりようやく、本作もう一人の主人公である妖精フィーナの登場となりました。本エッセイの表紙絵を今日からフィーナに変更しています。色合いが変わってしまって一目で見つけにくくなったきらいがありますが、管理画面では両者の区別がつきやすくなったので助かっています。


 物語冒頭の話では主人公はヘタレなんですが、後半になると実に頼もしくなってきます。そこでもう少しだけ主人公をヘタレに設定することにしました。しかしそれではダメ人間が過ぎます。ダメ人間でも本筋に沿った行動は取らせたい。そう思いました。

 そこで考えたのが旅の水先案内人を追加することです。それはなんと60万字を間近に控えた時だったのです……!


 ある日、とある作品の完成秘話でちょうどそんな記述を目にしたのを思い出しました。

「完結後にもキャラ追加とかするんだ。へー、大変そう」

 まさか自分の身にも降りかかろうとは。それを読んだ時は思いもよりませんでした。




 誰かを追加するまでは覚悟しました。まず、主人公を導き、あるいは気づきを与える人物を想像します。

 その人物を引き連れて様々な時代を巡るように変えるなら、タイムスリップがもっとドタバタすることになります。それはそれで魅力に感じました。色々と考えた上で、昨今の流行に乗って、神様的な不思議な存在と共に旅をすることにしました。

 ところが、少し文を挿入して判明します。神様を引き連れて様々な時代を巡るのは、少し贅沢と言うか過保護に見えました。傍に神が居ますと、そもそもの仕掛け人の側ですから、超常的救済がすぐに得られそうです。それでこの案は止めました。


 同行人を人間に設定した場合、どこからどこまで一緒に旅をするかで話の組み立てに一層悩みます。最初から最後まで一緒ならバディものの作品になりますし。二人で一緒に成長は? なんだか相互に依存している空気を想像しました。

 それでどちらも採用を見送ります。具体的な解決策が思いつかなかったので、ここで主人公ヘタレ化計画は一時棚上げにしました。


 そのことをすっかり忘れて生活しておりましたところ、一話分に相当するアイデアが新たに浮かびました。あの、魔の9月の時です。今後出てくる、第11話の内容です。


 水先案内人のことはすっかり忘れたまま書き始めたんですが、その地域の情報を調べていたら妖精伝説なるものの存在が目に留まりました。ここで水先案内人のアイデアに光が差します。

「そんな昔話があるのなら、昔なら実在していても良いのでは?」

 これで決まりました。


 性格付けに当たり、無条件でさんづけで呼んでくれるキャラクターを想像しました。どんな緊急時でもさんづけ。背景には題名があります。結構呼び捨てで呼ばれている主人公を助ける意味で、さんづけして呼んでくれるキャラクターを増やしたいと思いました。

 後輩キャラ? それでは主従みたいになってしまいます。そこでお嬢様キャラ。傅くでなく、純粋に丁寧な言葉遣いを常に心がけてくれる人物。これです。


 このところ、ずっとフィーナのセリフばかりを捻り出していました。それは追加で生じたキャラだったからです。あらゆるエピソードに彼女を追加して行きますから、ひたすら彼女のセリフのみを捻出します。

 その結果、私の思考が彼女の口調に汚染されるようになってしまいました。綺麗な口調ですから、この場合は汚染というよりは浄化と表現すべきでしょうか。


 かくして妖精キャラのフィーナが誕生しました。

 このフィーナさん、登場するまでの経緯があれに似ているとお気づきになられましたか? 時間が巻き戻る風呂敷で恐竜の卵を元の状態に戻してひと騒動ある、あの有名漫画作品です。本当に偉大な作品です。まるっきり同じにはしませんでしたが、オマージュさせていただきました。

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