第9話 誘拐事件

私は旅行に行きたかっただけなのに


17歳の夏休み前、私達はある計画をしていた。1か月前から友達と有名なレジャースポットへ遊びに行く予定にしていたのだ


私の住んでいる街はニューヨークだけど、遊びに行く場所はサウスカロライナ州にある。親が子供だけで行くなんてダメだと反対した


私はチケットを取ると親にバレると思い、19歳のボーイフレンドに密かに連絡を取り、車で連れて行ってもらうことにした。親にはサッカーの合宿があると嘘をつくことにした


レジャースポットは、有名なだけあって人がいっぱいだ。私はトイレに行こうと思い、友人とボーイフレンドに待つように言った


私は、それが最悪の状況に繋がるとは思っていなかった


私がトイレを出ると、ガラの悪い男たちに囲まれてしまった


「ヘイ、ガール。俺達と遊ぼうぜ」


「ノー、嫌よ」


私は相手にせずに立ち去ろうとしたが、一人の男に腕を掴まれ、人目につかないトイレの陰へ連れ込まれてしまった


男に、口と腕を押さえられ、もう一人の男に何かを注射された



意識が戻ると、たばこと酒臭い部屋だった。そして、数人の男たちがうつろな目で私を見てくる


「ここはどこ? 私を返して!」


しかし、男は「黙れ!」と私を殴った。他の男達も私に暴行を加えようとすると、部屋のドアが開いた


「助けて!」


しかし、入ってきたのは男たちの仲間だったようだ。私はひどく殴られた


男たちは、一通り楽しんだ後、私の扱いに困ったようだ


「警察に・・訴えて・・やるわ」


私は半裸のまま、血のにじむ口のまわりを舐める。男たちは今更ながら自分たちの行動を後悔したようだが、一人だけおかしな男が居たようだ


男は、銃を構える。私は撃たれると思ったが、男はグリップの部分で私を殴打した


「もう、やめて・・」


私は意識がもうろうとしていた。すると、男は私の服を全て脱がせるように指示した


私は抵抗する気力も無くされるがままになっていたら、裸のまま部屋から連れ出された


「どこへ・・・」


聞く前に、庭に放り出された。見ると、そこには沼の様なものがあった


「ほら、エサだぞ」


男がそう言うと、鎖でつながれたワニが出てくるのが見えた



彼女は、結局行方不明者として見つかることはなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る