第6話 悪魔祓い
最近運が無いと言う事で、妻が知り合いに相談しているらしい
知り合いの勧めで妻が良く分からない宗教のようなものを信じ始めた
宗教と言っても、休日に2時間ほど出かけて話を聞いて来るだけなので飽きるまで放っておくか
病院に行ったら、糖尿病と診断された。うーむ、ビールを飲む量を減らすべきだろうか?
家に帰ると、妻と妻の知り合いが暗い部屋で待っていた
「何をしているんだ?」
「最近病気になったそうですね? 悪魔が憑いていないか見てみましょう」
ばかばかしい、俺の病気は糖尿病であって悪魔なんか関係ないだろう。さっさと帰ってもらおうと追い払おうとしたら、妻がすごい剣幕で怒鳴った
「悪魔が憑いているのよ! 悪魔を追い出さないと!」
妻はそう言うと、俺の頭部を灰皿で叩いた。俺の意識は遠くなった
★
「ここですか? 不審な物音がしたという部屋は」
「住民の通報では、怒鳴り声のあとに急に静かになったので様子を見てほしいそうです」
「よし、入るぞ」
チャイムを一応鳴らすが、誰も出てこない。鍵が開いていたので中に入る
すると、暗い部屋で男と女が何かを刻んでいるようだ
「何をしているんだ? うわっ!」
近づくと、ものすごい血の匂いと、男性の裸の死体があった。死体は、足から順番にはさみで切られている……
「あなた、悪魔を追い払えば生き返るから大丈夫よ……」
女性はよくわからない事を口にしながら我々に気が付かないように作業を続けている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます