ある日、突然

中村天水

ある日、突然

ある日突然、みんなが知らない小さな国から大気圏へ向けて


ミサイルが発射された。世界中は核戦争がはじまったのかと


大騒ぎになった。国連にも参加していないその国の存在を


多くの人は知らなかった。まったくその国の存在は相手に


されていなかったのだ。ニュースになるのは大きな国の


ことばかりだ、




その国のミサイルは大気圏で大爆発した。あまりにも突然だったの


で、世界は対応に混乱した。twitterでは、パンデミックの次は核戦争だとみんなが声をそろえてツィートした。




それから数日後、突然、パンデミックが終わった。


世界中の科学者が驚き、マスコミはこの謎の減少に関して


報道した。いったい何が起きたのだろうか?




世界のパンデミックが終わり、世界がまた正常な状態に


なった数日御、誰も知らない国の大統領はある日、国民


に向けて演説した。




”我々は小さな国で貧しくみんなも苦しい生活に耐えてきたが、我々は世界をパンデミックから救ったのだ。これは国民の努力の結晶、だがこのことを自慢してはいけない。我々は大きな国が自分の利益のためにやろうとしていたことを


防いだのだ。このことは我が国だけの秘密だ。我々はやるべき正義を実行しただけなのだ。”


国民はこの大統領を大拍手でたたえたのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ある日、突然 中村天水 @lunashade

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ