第七話 悠久書庫

 生まれて初めての異世界は、何もない丘の上だった。

 涼香さんが、力なく門を潜り抜ける。次いで茨木が、最後にディアを抱えた俺が、門の向こう側へと降り立つ。

 ――何という呆気なく、実感も感慨もない異世界転移だろうか。

 もう少し、何か心に迫るものがあってもいいと思うんだけど、本当に何もない。


 降り立った先はなだらかな斜面で、周囲には膝丈程もある雑草が生い茂っていた。ちょうど正面を見下ろす形になっているが、暗くてよく見えない。

 どうやら今は夜のようだ。月のような衛星があるかどうかは不明。あったとしても今は新月の時期なのかもしれない。つまり、夜の大地を照らす強い光源が何もない。


 ――何か様子がおかしい。空は一面に雲がかかっているような感じなのだけど。

 本当にあれは――


「りょ、涼香さん。上空にかかっているのは、果たしてこれ、雲なのでしょうか?」


「確かに、暗くて全然見えませんけれど、少し様子が変ですわね……」


「おいおい、コレ――何かイヤな予感するで……」


 涼香さんと茨木の二人が意識を集中し始めた。青い光が二人の両目に宿り始める。ディアは黙って空を見上げているだけだった。


「「――ダラクシール」」


 彼女達が何かの秘能マダスを詠唱していたが、詠唱術式が省略されていた。きっとこれが涼香さんの言っていた無音詠唱カンターシレンなのだろう。


 ちなみにディアは現在の姿である猫自体が持つ暗視能力で、秘能マダスを使わなくても色々とものが見えるらしい。


「エルニャン、きほんよるきらい。アシルルイグのせいで、くらやみにがて」


 異常事態にも関わらずディアが俺の肩へ器用に乗りながら、【飛鷹鋭視アシルルイグ】とかいう能力の説明をしてくれたが、状況が状況だから話が半分も入ってこない。要約すると遠くのものがよく見える〝鷹の目〟とか何とか。その影響で夜は特に見づらいと。


 ありがたい説明だが、多分今の俺にはそれに感嘆している暇も余裕もありません。


「おい伊吹、黒埜くろのの言う通りや。これ雲ちゃうで」


「――え、ええ……でも一体何なのか、よく見えませんわね……」


「――リョーカ。きっと、だいじょうぶ。あれ、こっちにきづいてニャい」


「えっ、ディアちゃんには、コレが何なのか見えますの?」


「みえる。あれ、ぜんぶ、ラスゴルト」


「「らっ、ラスゴルト――!?」」


 状況がさっぱり飲み込めていないが、上空に見えるのが全部そのラスゴルトというナニカであり、涼香さんと茨木の反応からみて、とてつもなく良くないものである、という所までは何とか察する事ができた。察した所で解決策など何もないけど。


 というか、上空に浮かぶ雲のようなものが全部そのラスゴルトだとしたら、奴らは一体どれだけの大きさ、または数なのだろう? 俺の常識で測るなら、これだけ暗い夜であれば空には星の一つや二つは瞬いても良さそうなものなのだけど……どこにも見当たらないという事は、〝空全てを覆い尽くす程の大きさまたは量の何かがいる〟という事に他ならない。


 まあ、つまりは――


「――おい伊吹、逃げるで。この数はシャレならん」


「えっ、ええ、いつ向こうがこちらに気づくとも限りません。今のうちに一旦部屋に戻って対策を考えましょう」


 ――君子危うきに近寄らず。こういう時は逃げるが勝ち、なのだ。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 大した収穫もなく、俺達は部屋に戻ってきた。

 いや、違う。正確には『何も収穫がなかった』と言うべきなのだろう。

 涼香さんは静かに、茨木はベッドを派手にきしませながら無言で腰を下ろす。俺はディアを抱えたままで彼女達に相対するように床に座った。


「――あの地に何が起きていたのでしょう」


「さあ、そんなモンはウチにも分からんわ。しやけど一つだけ確実に言えるとすりゃあのラスゴルトの量はありえんで。空を覆い尽くす程の数て、ウチらが知っとる限りモルドニアの人口より多いんちゃうか」


「あ、あのっ。その、ラスゴルトというのは一体……? 良くない何かだと言うのは雰囲気で分かるんですが」


「ぼくが、おしえる。ラスゴルト、たましいのぬけがら」


 そこからディアの説明をまとめると次のようになった。


 ――【喪魂屍ラスゴルト】。

 彼らは何らかの原因で魂を喪ってしまった生物の成れの果てであり、個体としては最低レベルに弱い。個体差は存在するが、少しでも武術に心得がある人や、喧嘩慣れしている人などが相手をすればそうそう負ける事はない程度の強さ。


 特に殴打に弱く、頭を殴れば即死する程度の耐久力しか持たないという話だったが喧嘩や戦いに慣れているならともかく、俺のような戦いのド素人では、狙いすましたように相手の急所を狙う事など無理筋に近い。それでも力任せに拳や腕を振り回す、何かの得物で牽制をするなどをしていれば、簡単にはやられないだろうと。つまり、問題は喪魂屍ラスゴルト自体の強さではない。


 問題は、彼らの数。

 喪魂屍ラスゴルトは通常、最低でも数万単位で群れをなして行動する習性がある。多い時には十数万規模に膨れ上がる事もあるらしいが、そんな数ではあの空を覆うまでには至らない。ディアの目算によれば、少なくとも数十億もの個体が飛んでいたのだろうという話だった。


 つまり、話を総合すると、こういう事だ。

 世界的に有名なゲームで猛威を奮った敵。洋館を調べながらこの手の敵から逃げ、あるいは倒してそこに隠された陰謀を暴き出すゲーム。もしくは、とある山奥の村に徘徊する不死身の敵を相手に脱出を図るゲーム。そのどちらにも共通する奴ら――


 ――ゾンビなのだろう。

 一体何故、それ程までに大量のゾンビが生み出されたのか。それは涼香さんにも、茨木にも、そして説明をしてくれたディアにも分からないままだ。


「……改めて、向こうの夜が明けた頃に行きませんか。喪魂屍ラスゴルトは陽光に当たれば塵となって消えてしまいます。恐らくあの大群は、それを恐れて飛んでいるのでしょう」


 しばしの沈黙を経て、涼香さんが小さな声で呟く。答える者は誰もいなかったが、異を唱える者もいなかった。


「ん。じゃあ、いちどかみんとろう。ケン、つかれてる」


「折角休み取ったのに無駄骨やったな。まあ、もう一回向かうならウチもここで少し寝かせて貰うわ。ほなおやす――」


「茨木、駄目よ。黒埜さんにはしっかりと休みを取って頂かなければなりませんし、貴方は床で眠りなさい。それが嫌なら一旦自分の住まいに戻る事ね」


 今回ばかりは涼香さんが助け舟を出してくれたので、俺が護るべき聖域はしっかり確保された。茨木はぐちぐちと不平を垂れながら、床で寝る事にしたようだ。

 しかし本当に、いつの間にか俺の部屋は異世界人だらけになってしまったな……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 地球では太陽の事をよく『真っ赤に燃える』と表現する。これは朝焼けや夕焼けが光の散乱現象の影響で、赤色に近い波長の光線が多く届くからであり、日中は実際に太陽が赤く光って見える訳ではない。


「真っ赤な、太陽――」


 この世界の太陽は、文字通り赤かった。光は結構強いが、俺が知っている太陽より赤味が強い。ある程度昇ってしまうと見える風景の色が地球上とあまり違わないが、見えている太陽そのものが赤いのだ。少し不思議な気分だな。


 俺達は自分の部屋で仮眠を取るなどして時間を潰した後改めて空異転陣ケラスを詠唱し、ディアや涼香さんの世界へやってきている。空を覆っていたゾンビの大群は見えず、青々とした空と綿を引き裂いたような雲が浮かんでいる。


 そして、眼下に広がるのは、見渡す限りの深緑だった。俺のイメージで言うならば青木ヶ原樹海が近いのかもしれないけど、そのスケールは段違いだ。


「――やはりこの場所で間違いありません。本来ならあの辺りにドルムセイル城塞があった筈なのですが……」


「まぁ、森にしか見えんわな……まさかあい・・……」


 そこで茨木が口を閉ざす。きっと〝あいつら〟と言いかけて止めたのだろうけど、何でそこまで頑なに言いたくないのだろう。この状況を理解するきっかけになるなら教えて欲しいものだけど。


「このもり、ニャんだか、ニャつかしいにおいする」


 ディアが鼻をスンスンと鳴らしつつ、そんな事を独りごちていた。茨木が何事かを聞いてはいるが、ディアはそれに答えようとせず、目を閉じて耳を澄ませている。


「黒埜さん、こんな所にまで付き合わせてしまってごめんなさい。けれど、お願いがございます」


「ん? な、何でしょう?」


「必ず黒埜さんを元の世界にお連れすると約束致しますので、少しの間私達と一緒にあの森の中の探索にお付き合い頂けないでしょうか?」


「えっ――ああ、そういえば空異転陣ケラスの門は一時間で消えるんでしたっけ」


 空異転陣ケラスで創り出した門は、固定化とかいう処理を施した場合を除いて、一時間が経つか『閉じよ、転移門フェルム・ラ・ボルデゴン」の言葉を発すると消えるという話を前に聞いていたな。


「そうですね、折角一生に一度あるかないかの体験をさせて貰っているのですから、もう少し色々と見てみたいという気持ちはあります。私は構いませんが……本当に、あの森の中を探索するんです?」


 本当に鬱蒼と茂っている森林の中を、何の装備もなく歩き回るのは危険が大きい。せめてコンパスやロープなど、万一の備えが欲しい所だけど……


「大丈夫です。森の中を探索すると言っても、あの青く輝く光の柱の所に向かうだけですから、迷いようはありませんよ」


 そう言って涼香さんが指差した先には、確かに森の中から一直線に伸びる光の柱が見えている。森の浅い所のようだし、それなら大丈夫か――


 ――しかし、あれは一体何の光なのだろう?


 □■□■□■□■□■□■□■□■


 木々が生い茂った森の中に足を踏み入れた俺達は、その異様なまでの静けさに少し不気味な印象を抱く。自分達が枯葉や小枝を踏みしめる音は鳴り響いているものの、これだけの森であれば聞こえても不思議ではない何らかの獣の音はおろか、鳥の声も何も聞こえてこない。


「なんやこの森、虫一匹見当たらへん。不気味やな」


「ニャにもきこえニャい。しずかすぎる。それに――」


導き給え、ボンヴォール・グヴィーディ・我が立つこのミン・キエ・エスタス・チ・ティウ・地は何処ぞロコ・キエ・ミ・ストラータス――」


 茨木が周囲を怪訝そうに見渡しながら呟き、ディアも両耳を動かしては不審そうな声をあげる。涼香さんは何かを詠唱しているが、秘能マダスを使っている様子ではない。


 ――それにしても、薄気味悪い森だ。見た事もない形状の樹木が多いが、針葉樹のような種類も見られる。混合林なのだろうか?

 そして植生の密度が濃く、枝葉は陽光を求めて上へと伸びているため足元が暗い。この辺りも、地球の常識が通用するのだろうか。


「――やはり、ここがドルムセイルのあった場所で……間違いございません」


 やがて、先頭を歩く涼香さんが重苦しい一言を放つ。つまり、俺が出した転移門に問題はなかった。問題があるのはこの世界の方・・・・・・なのだ。


「光はあそこから出とるみたいやな。まぁ近くて何よりや。さっさといくで」


 茨木が指差した方向を見ると、薄暗い森の中に青い光が見える。明らかに自然ではないその色は、まるで青色発光ダイオードのように鮮やかな色をしていた。俺達は涼香さんの先導に付き従って、発光源のある場所まで足を運ぶ。


 それは、黒光りする金属か磨き抜かれた黒曜石かと見紛う見事な円盤に刻まれた、複雑精巧な幾何学模様――魔法陣だった。


「何やこれ――魔法陣やないか」


「ええ、何故こんな所に置いてあるのかは私にも分かりません――ですが、これは昔私がよくお世話になった魔法陣です。これは【悠久書庫レムスタルニカ】の入口です」


 悠久書庫レムスタルニカ

 簡単にいうと図書館のようなものだそうだ。この辺りの歴史を始め、様々な文献が収められていた所という話だ。


「その入口がこうして光っとるっちゅう事は――ここに誰かがおる訳や」


「そうですね。司書さんがいるという事でもあると思いますから、中に入って事情を聞いてみましょう。皆さん、この陣の中に立って頂けますか?」


 涼香さんにいわれるがままに、俺達は涼香さんを中心として魔法陣の中に立った。ディアは俺の腕の中に収まっている。ふかふかとして暖かくて、結構気持ちがいい。それを確認して、彼女の流麗な声が周囲を囲む樹木の枝葉にこだまする。


我は、求める者。ミ・エスタス・ティウ・キゥ・セルチャス・我は、訴える者。ミ・エスタス・ティウ・キゥ・アペラシアス・開け、叡智の扉。マルフェルム・ラ・ポルド・デ・サージョ・開け、漆黒の門マルフェルマ・ニグレ・ニグラ・ポルデゴ


 詠唱が終わり、景色が変わる。光が途切れ、静寂が訪れる。

 壁にトーチがかかり、ほのかに明るい。辺りはロビーのような印象を受ける広間。手入れは行き届いているようだ。ここが図書館の中なのだろう。

 そして、建物の中に転移した俺達に、穏やかな男性の声がかけられた。


「――ようこそ、当悠久書庫レムスタルニカへ。皆様のご来館、心より歓迎申し、上……げ――」


 ――ん?

 ――んん???

 目の前で話しているお方の様子がおかしい……? というより、存在がおかしい?

 男性の姿が半透明で、向こうが透き通って見える。つまり、彼は――?

 あと、何だか俺を見て驚愕と狼狽と恐怖に顔を引きつらせているような――?


「「――※〒!★×▲Σ∬#♭∂!!!!!!――」」


 ちょっと待て!!

 何で目の前の幽霊と茨木・・が叫んでいるんですかっ!?

 図書館ではお静かに!!!!!!!


 □■□■□■□■□■□■□■□■


 今俺の目の前で、騒ぎを起こした張本人が二人とも正座をしている。


悠久書庫レムスタルニカの司書としてあるまじき失態、ここにお詫び申し上げます」


 土下座まではいかないが、深々と頭を下げられては、許すも許さないもない。

 とりあえずこの幽霊さんは、俺ではなく俺が抱えていた白猫ディアに驚き恐れおののいて叫び声をあげてしまった、という事だった。猫が苦手な幽霊……ねえ。


「茨木、貴方まで何故叫んだのですか……?」


 横で涼香さんが、正座して(させられて)いる茨木に質問を投げかける。


「い、いや……ウチ、お化け駄目やねん。もう泣きたくなるわこんなん……」


「お化けが駄目って貴方、戦いではもっと大変なものを見ているでしょうに」


「全然ちゃうやんか! 死体なんぞ戦っとったら毎日のように見るモンやろがい!? しやけど、お化けはアカンねん、マジで……」


 正直言って、お化けとゾンビの違いがよく分かりません。どっちも怖いじゃない。俺だって、本当なら生まれて初めて遭遇したお化けに失神してもおかしくない衝撃を受けるのが普通――のはずなのだけど。

 まぁ、何から何まで奇妙奇天烈な話なのだ、感覚が麻痺してしまっている。


「とっ、とりあえず、謝る事でもないでしょう。司書さん、でしたね。私達は――」


「否、皆まで申しますな。存じております。貴方はオールにございますな」


「オール?」


「ああ、申し訳ござりませぬ。こちらの言葉は訳されませぬか。この世界とは異なる世界より到りし存在を称して、【異郷人オールナン】、オールと申すのです」


 ふむ、異世界人の事をいうのか。覚えておこう。

 そして、その単語が普通に定着しているという事は、俺のような異世界人が他にも存在しているという事なのだろう。でなければそんな単語は生まれない。


「私やこの茨木、そしてディアちゃんは元々この世界の住人です。それよりも貴方にお聞きしたい事が――」


「それも皆まで申されますな。その議につきましても、当書庫の筆頭司書長から直接話があるとの由にございます。皆様を筆頭司書長の元へとご案内するのが私の務めにございますれば、ご安心下さいますよう」


 正座を解いて立ち上がり、膝の辺りを手で軽く払った後恭しくお辞儀を施す幽霊。


 見た目は男性。俺と同じか少し年上のような容貌をしている。

 モノクルを着けており、理知的な顔立ちで『いかにも文系』な印象を与える。

 服装についてはよく分からないが、例えるなら俺の世界で今一番有名な魔法使いの少年が通っていた学校の制服――のような感じだろうか?

 ワイシャツにネクタイのようなものを締め、ローブを羽織っている姿を想像すれば分かりやすいだろう。魔法を操るスティックは持っていないようだけど。

 名前を聞くと『私めはファティにございます』と簡潔に答えてくれた。


 ちなみに半分透明の体を持ち、どう見てもお化けにしか見えないファティさんは、幻霊族ファトランという種族、らしい。ディアの説明によれば、彼らは滅多に見かけない訳でもない種族にも関わらず、来歴や生態、繁殖方法を含め一切謎に包まれているという、奇妙な種族だった。ただ彼ら一族は大体『悠久書庫レムスタルニカを筆頭にした図書施設』の司書の役を任される事が圧倒的に多いのだとか。


「――あ、ヴァロン様……ええ、私めと共におります……はい、御意にございます。承知致しました。早速」


 そして、突然ファティさんが独り言を呟き始めた。一体どこの誰とどうやって話をしているのだろうか?


 そんな事を考えていると、ファティさんと名乗った司書の幽霊が体から淡い青色の光を浮かび上がらせながら、再び恭しい一礼を施して口を開いた。


「――たった今筆頭司書長より指示を受けました。早々に皆様をお連れせよとの由。恐縮ではございますが、私めについてきて頂けますでしょうか」

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