私は記憶喪失の物語をどこかで避けていました。
世の中に記憶喪失の本がたくさんありすぎて、こんなにも簡単に登場人物たちに記憶を失わせる物語が嫌いだったのかもしれません。
だって辛いから。それを一番分かってるから。
でもこの物語は感動をくれました。
辛くて忘れたい記憶さえもすべて愛おしいと思えるのです。
"死にたい"と言った彼も今では理解ができます。
死にたいって言うのは自由だから。死にたいと思いながら生きてもいいと今は思えます。
少しの楽しいことがあるなら。
この物語で救われた人がいることを作者さんは忘れないで、生きてほしい。
ありがとう