診察
どういう訳か、昔から病院に行くと診てもらいたい症状以外の問題を指摘される事が多い。
高校生の頃。
体育の授業でハードルをやった時に盛大に転び、地面に倒れた瞬間片足に激痛が走った。
痛かったのは一瞬だったけどあまりにも激痛だったので、念のため医者に診てもらった。
先生「足は問題ないですね。骨も以上ないです。それにしても…」
私「?」
先生「ひどいO脚ですねぇ。こっちの方が気になりますよ!いや〜こりゃひどい」
O脚は重々承知だけど、O脚を診てもらいに来た訳ではないのだから余計なお節介ではないだろうか。
眼科での事。
コンタクトを作り変えるために診察を受けたら、元々目に傷が入りやすい事がわかった。
先生「逆さまつげなので眼球にまつげが入ってしまうんですよ。目に傷がつくのを防ぐためにも、コンタクトは長めにつける事をおすすめします」
私「そうですか、わかりました」
先生「ちなみに、逆さまつげを治す方法として目を二重にするという手もありますよ。いかがですか?」
ただ検診を受けるだけのつもりだったのに、まさかプチ整形を勧められるとは思ってもいなかった。
限りなく一重に近い奥二重に長年悩んでいたというのに全く失礼な話だ。
腹痛と微熱があって近所の内科を受診した日。
お腹の張りを確認するのでベッドに横になるよう先生から言われ、お腹を出して仰向けに寝転んだ。
私のお腹を上から軽く手で押していく先生。
先生「ん!?ここ張ってる?いや、元々出てるのか?仰向けになってもこれだけ出てるっていうのは…いや、ガスが溜まってる可能性もあるからあなたのお腹が出てるって事を言ってる訳じゃないんだけどね。あっはっは!」
陽気で楽しい先生だったけど、こんな場で太ってきている事を指摘されるとは思わずなんだか悲しかった。
病院での診察時間は短いけど、振り返ると意外と色んな出来事が起きていて面白い。
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