第17話 日々

「ラッキー、今何時?」


 俺は小声でラッキーに問いかける。するとラッキーも控えめな音量で答える。


「今ハ 4時12分ダヨ。随分早イ 目覚メダネ。」


 そう、今は早朝。昨日昼に寝すぎたせいか早くに起きすぎてしまった。


 さて、どうしたものか…二度寝しようにも眠気はまったくないし、かといって研究所に行ったって確実に空いてない。


 というか多分あそこずっと鍵かかってるよな。昨日出る時も内側から鍵がかかってたし。つまりはかばんさんがいないと俺はどうすることもできない。


「ん?」


 それは俺が伸びをしようとした時だった。腕が何かに当たる、今はまだ早朝。部屋は暗いから何があるのか分からない。


 俺は枕元に置いてあるポーチから懐中電灯を取り出し、弱めの光を付ける。


 光の先には黄色に茶色い模様が入った髪があった。おそらくベッドの外側を向いているのだろう。


「リンか…」


 そっち側にいられると俺はベッドから出られない。どうしようか…。しかもリンと分かったからか髪のいい匂いが鼻に入ってくる。


 リンが寝返りをしてこちらに向いてくる。


 このタイミングで寝返りとかやめてほしいんだけど。でも昨日も思ったがやっぱりリンもかわいいな。いつまでも見ていられる寝顔だ。


 心臓がバクバクしてくる。


 ダメだ、あまり見ていると気付かれるかもしれない。この状態で目が合うとか気まずくて仕方ない。


 俺は懐中電灯を止めてポーチにしまう。これはみんなが起きるまで待つしかないな…。


 俺はまた仰向けになって目を閉じ、みんなが起きるのを待つ。と言ってもリンが起きるまでここからは動けないんだけどね。


……


 みんなが起きるのを待つつもりが眠ってしまっていた。部屋にはもう太陽の光が入ってきている。リンもすでに起きているみたいだ。


 俺は体を起こし、ポーチをいつものところに着け、布団から出る。そして部屋から出てリビングに入る。


「おはようグン。」

「あ!グンちゃんおはよー!」


 そこにはアオとサーバルさんがいた。今日も昔話だろうか。


「おはよう。」


 会話に混ざろうかと思ったが2人で話したいこともあるだろうと思い俺は話しかけないことにした。


 辺りを見るがかばんさんがいない。おそらく先に研究所に行ったのだろう。


 俺は昨日かばんさんに教えてもらった方法でトーストを作る。2人の会話を横目に俺はそれを食べて研究所に向かうため玄関に続くドアに手をかける。


「行ってくるよ。」

「行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃーい!!」


 初めて会った時もそうだったが元気な子だな。


 そう思いつつ俺は玄関から外に出て研究所に向かう。今日もいい天気だ、風が気持ちい。


……


 困ったことになったな…。


 研究所が開いていないのだ。昨日はかばんさんが開けてくれたから入れたけど今日はそうじゃない。


 どうにかして中の人とコンタクトをとる必要がある。


「ラッキー、ミライさんと会話できる?」


 なんて、そんなことできるわけないか。


「分カッタヨ 今 繋ゲルネ。」


 え、そんなことできるのラッキーって。すごいな、結構ダメもとだったんだけど。言ってみるもんだな。


「どうされましたか?」


 しばらくして虹色に光るラッキーからミライさんの声が聞こえてきた。


「すげえ、ほんとにミライさんと会話できるのか。」

「うちのラッキーはいろいろなことができますからね。」


 それもそうだ。乗り物の自動運転だってできてたんだ。意味わからんところで落とされたけどな。


「ところで要件はなんですか?」

「あぁ、そうだ。いま研究所の前にいるんですけど、ドアが開かないんです。開けてもらえませんか?」

「分かりました。今開けるので待っててくださいね。」


 その言葉を最後にラッキーの光が消える。通信が切れたということだろうか?


 それから間もなくして研究所からミライさんが出てきた。


「はい、開けましたよ。中にどうぞ。」

「ありがとうございます。」


 俺は感謝を述べ、昨日と同じ部屋に向かう。が、呼び止められる。


「一度カコさんのところに行ってカードを発行してもらってください。そうすれば誰かに鍵を開けてもらわずとも入れるようになります。」


 カード?そんなものがあるのか。でも昨日かばんさんとここに来たときは何も出さずにそのままドアを開けていたぞ?


 とりあえず言われた通りにカコさんのところに行こう。


「分かりました。」


 ミライさんにそう返事をして俺はカコさんのところに向かう。


 そうだ、今まで忘れてたがあとでミライさんに聞かなければ。人の生存について。


 階段を上りながらこんなことを考える。


 ミライさんの部屋の前に着いたのでドアをノックする。


「どうぞ、開いてるわよ。」

「失礼します。」


 俺はカコさんの前までいって要件を喋る。


「ミライさんがカードを作ってもらえって言ってたので来ました。」

「あぁ、忘れてたわ。ちょっと待っててね。」


 そう言うとカコさんは一旦部屋を後にしていく。しばらくしてからカコさんは一枚のカードを持ってきた。


「はいこれ、これがあれば自由に出入りできるようになるわ。要件はそれだけ?」

「あ、ありがとうございます。それだけです、では失礼します。」


 俺は部屋から出て、昨日の地下室に向かう。昨日はミライさんがいたが今日もいるだろうか。


 例の部屋の前に着いたのでそのドアをノックする。


「はい、空いてますよ。」


 ミライさんがいるみたいだ。


「失礼します。」


 そう言って部屋に入る。


「あぁ、あなたでしたか。これからはノック無しで入ってきていいですよ。」


 これからここに通うことも考えてくれたのかそう言ってくれた。


「ありがとうございます、ところで聞きたいことがあるんですが。いいでしょうか?」

「聞きたいこと?お答えできることならいいですよ。」


 俺はミライさんの「最後の人」という言葉について問う。


「ミライさんは最後の人って言ってましたけどあれどういう意味なんでしょうか。」


 するとミライさんはちょっと考えてから答える。


「あぁ、あれはジャパリパークの外に行くことが許可されている人間のことですよ。」


 そういうことだったのか。疑問がようやく晴れたよ。


「尤も、今はもう行く必要なくなっちゃいましたけどね。」


 その言葉は…心に刺さるなぁ…。


「あ、ごめんなさい。そんなつもりじゃ。」

「いいんですよ、過去は変えられませんから。じゃあ俺は地下室に行きますね」


 俺はハッチの鍵を開け、中に入る。それからさらにスイッチを入れてドアを開ける。


 そこには昨日俺が置きっぱなしにしていた弾薬が散らばっていた。とりあえず昨日と同じように的を作る。


 ふと思ったのだ。


 この力を使う対象はセルリアンだ。けものプラズムだけで倒せる大きさならいいが野生解放しないと倒せないような相手だった時はどうやってサンドスターを生み出せばいいのだろうか。


 何かしらの感情がないと野生解放はできない。それも大きな感情だ。それをセルリアンを見ただけで作り出す必要がある。


 どうすればいいのだろうか。


 いくら考えても悪意しか思いつかない。でも悪意には飲み込まれて意識を失ってしまう。頑張って慣れるしかないのだろうか?


 いや待て、セルリアンを初めて見た時俺はどう思った?「まだ」何もしていないセルリアンに対して悪意なんて抱いていただろうか?


 否、俺は排除するべきという「使命感」に駆られたんだ。つまり対象は排除するべきものだと強く思い込めば力が使えるのではないだろうか。


 そうと分かれば早速試そう。


 俺は小さなセルリアン型の物体をけものプラズムで作り出す。


 これをセルリアンだと思って俺は感情を掻き立てる。サンドスターが多少増えたのは感じられるがやはり本物のセルリアンではないのでそこまでの感情に至らないのだ。


 こればっかりは練習していくしかないかもしれない。


 そうだ、多少なりともサンドスターを生む方法が分かったんだ。拳銃を扱う練習もしておこう。と言っても狙ったところを撃つ練習だ。


 俺は小さな的を作り出して遠くに置く。拳銃にマガジンを挿入し、スライドを引く。これで発射できる状態のはずだ。


 一応ラッキーも外しておくか。そのほうが狙いやすいだろう。


 俺は部屋にあった机にラッキーを置く。そして俺は的をよく狙って引き金を引く。


「あれ?」


 弾が出ない、同然である。セーフティがかかったままだからだ。


 俺は自らの間違いを恥ずかしながらももう一度的を狙ってトリガーを引く。


 今度はしっかり弾が発射された。


 が、当たらない。右側にそれているみたいだ。右手でトリガーを引いているんだがその時に力がこもって銃口が右にそれているのか?


 そのことを考慮してもう一発だ。俺は銃口がそれないように意識してトリガーを引く。


 今度は当たったみたいだ。その要領で俺は数秒おきにマガジンの弾がなくなるまで撃つ。


 結構難しい。最初に当たったのを含めて7発しか当たらなかった。20発撃ってこれじゃあまともに戦えたもんじゃない。素早く狙いを定められるようにする必要もある。


 野生解放もそうだがこちらも練習していかないといけないな。


 とりあえず昨日作った弾も撃つ練習に使おう。これからなら作ろうと思えばいくらでも作れるようになるはずだ。今はまだ難しいかもしれないがな。


 ゆっくりでいい、上達はするはずだ。急ぐ必要もないしな。


 そうだ、サンドスターがなくなる前に弾を入れる箱を作っておこう。100発ほど入る大きさなら十分だろう。


 俺は箱の形をイメージしそれを成型する。


 やはり物を作るのはまだきつい。これも慣れていくしかないか。


 作った箱をラッキーの隣に置く。それから残っている10発もマガジンに込めて拳銃にを挿入する。


 同じように撃ち切るが命中精度はやはり低い。3発しか当たらなかったぞ、いったいどうなってやがる。まあ、練習あるのみだろう。


 俺はマガジンを抜き、昨日と同じようにスライドストッパーを解除し、トリガーを引く。


 さて、今できることはすべてやったがどうしようか。そうだ、そういえば昨日昼ご飯を食べていないじゃないか。


 サンドスターの使い過ぎで寝てしまったからな…。


「ラッキー、今何時?」

「11時56分ダヨ。ソロソロ時計以外ノ使イ方デ 使ッテホシイナ。」


 なんだ?こいつ機械のくせに感情があるのか?いや、機械のくせにとか言ったらだめだな。このラッキーだって思いを込めて作られたのかもしれない。でもいまのところ時計以外の使い道は無いぞ。


「時計以外の使い方が見当たらないからしょうがないだろ?それとも俺がジャパリパークに来た時の話について詳しく語るか?」


 皮肉交じりにこう答えるとラッキーは黙り込む。こいつやっぱり感情があるんだな。ジャパリパークはすごい物を作るねぇ。


 とりあえず昼ご飯を食べようかな。


 俺は拳銃とマガジンをポーチにしまい、ラッキーをそのままにして地下室から出る。


 ミライさんにカレー頼んだら作ってくれるかな?


……


 俺は地下室のハッチを開け中に入る。


 カレーは作ってもらえたかって?そんなの作ってもらえるわけないじゃないか。「研究中なので今はダメです。」って見事に断られた。


 だから久しぶりにジャパリマンを食べたんだ。と言っても体感では3日ぶりだがな。


 ドアを開けて中に入ろうと思ったが俺はすぐさまそのドアを閉じる。いるはずのないものがそこにいるんだ。


 俺はドアを少しだけ開けて中を覗く。そんなに大きくはない一つ目の青い体の天辺には石が付いている。


 そう、セルリアンだ。入れるはずもないのにどこから湧き出たんだ?


 原因を考えている暇はない。みんなに被害が及ぶ前にあいつを始末しなければいけない。


 俺はサンドスターで5発弾薬を作り、いつもの手際でマガジンに弾を込め、拳銃に挿入する。そしてスライドを引きセーフティを外して準備する。


 さっきと同じようにドアを少しだけ開け、隙間から天辺についている石を狙って発砲する。


 全弾撃ち切ったが当たっている様子はない。だがセルリアンがこちらに気付いた様子はない。


 こうなったら近接戦で仕留めるしかない。


 俺はナイフを取り出し、一呼吸おいてからドアを一気に開け、一気に距離を詰める。そしてナイフを振り下ろす。


 これはやった。そう思ったが確実に石に振り下ろしたナイフはセルリアンに当たっていない。当たった感触もなかった。


 それどころか俺の腕はセルリアンの中にある、感触がない。焦った俺は腕を引き抜くが何かにつかまれていたような感触もなくするりと抜ける。


 しかもこのセルリアンまったく動かない。どうなってるんだ?なんだこの光の線は。


 セルリアンをよく観察すると薄く光の線がまっすぐ伸びているのが見えた。その線をたどった先にはラッキーがいた。


 まさかラッキーがセルリアンに飲み込まれたのか?


「ラッキー!?大丈夫か!?」

「僕ハ 大丈夫ダヨ。」


 良かった、じゃあこいつをどうにかすれば完全に安心だな。


 と思ってセルリアンのほうを向くがそこにセルリアンはいなかった。まさか逃げられたか?それはかなりまずい。


 俺がハッチのほうに走り出そうとした時だった。


「セルリアンハ イナイヨ。」


 いったい何言ってるんだ?ついさっきまですぐそこにいたのに。


「サッキノ セルリアンハ 僕ガ投影シタモノダヨ。」


 排除すべきはこいつだったか。では早速サンドスターを…。


「サンドスター生成ニ 役立ツト思ッタンダ。」


 なるほど。そういうことか、でも無言でやることは無かったんじゃないかな??


「そういうことなら行ってほしかったなラッキー君。」

「ゴメンネ。トコロデ 弾丸ノ色ヲ見テ 何カ思ッタコトハ 無カッタカイ?」


 弾丸の色?そういえばそうだ。俺がここに来てから作った弾丸はすべて黄緑色をしていた。


 感情の種類によって作られるサンドスターの色が違うのだろうか?


 そうだ、リンから俺が戦ってた時の話も聞かないとな。一部始終を見ていたらしいからな。


 しかしラッキーって本当に何でもできるな。これでサンドスター生成の感覚がつかめるかもしれない。


「ラッキー、さっきのもう一回やってくれるか?」


 おかげで練習がはかどりそうだ。


……


 今日はこのくらいにしておこう。そろそろいい時間だと思うし。


 ラッキーを腕に着け、地下室を出る。


「あら、お帰りですか?気を付けてくださいね。」


 出てきたところをミライさんが声をかけてきた。俺はハッチの鍵を閉めてミライさんのほうを向いて答える。


「はい、お先に失礼します。」


 そしてそのまま部屋をでてそのまま出口に向かって足を進める。


 出口のドアを開ける。昨日は鍵を開けなければいけなかったがカードのおかげでそのままドアが開けられた。これすごいな。


 昨日は走って通った道をゆったり歩いて進む。まだ日は落ちていないが夕焼けもまた綺麗だ。


 そんなに長くはない道を歩いてかばんさんの家にたどり着く。昨日とは違う落ち着いた手つきで玄関を開け、そのままリビングに入る。


「ただいま…て、誰もいないか。」


 みんな出かけているのだろう。時計を見た感じまだ5時みたいだからそろそろ帰ってくるころ合いだろう。部屋で待っているとするか。


 俺たちが借りている部屋に入る。そこにはリンとアオがいた。


「「おかえりグン。」」

「ただいま。」


 ちょうどいい。リンに俺が戦っていた時のことを聞こう。


「ねえリン。俺が戦ってるときってどんな感じだった?」

「それ、私も気になるな。」


 リンは少し間をおいてから話し始めた。


「あの時のグンは…ヒトと呼べるような姿じゃなかったわ。」


 ヒトと呼べるような姿じゃない…?いったいどんな姿をしていたんだ俺は。


「形は人だったんだけど赤黒いサンドスターを纏っていたの。そして空を飛んでいたわ。そこらの鳥のフレンズよりも速かった。」


 俺が空を飛んでいた?しかも鳥のフレンズよりも速く?


「でも鳥のフレンズとは違う飛び方をしていたの。なんというか…直線的だったというか…まるで何もないところを蹴っているみたいだったわ。」


 何もないところを蹴る?なるほど、そういうことか。つまりは空中に足場を作ってそれを踏み台にしていたというわけか。


 その時の俺はそんな高度なことをやってのけていたのか…。正直そんなことできる気がしない。でも意識が無かった俺ができてたことなんだから意識がある今の俺にもできるはずだ。そのためにももっと練習していかないとな。


「それからセルリアンに攻撃するときはナイフを使っていたわ。飛ぶ時の勢いを使って攻撃しているように見えた。あとは何か弾を発射していたわ。」


 おそらく拳銃のことだろう。実際に見せても構わないだろうか?いや、必要になるまでは隠しておこう。


「そして最後にはナイフから刃物を模したサンドスターを出してセルリアンを真っ二つにしたわ。あれはとっても大きかった。」


 そんなことまでできるのか?自分で言うのもなんだが俺ってすごいな。コントロールできるようになるのが楽しみだ。


「ただいまなのだ!」

「ただいまー。」

「ただいま、サーバルちゃん」

「みんなおかえり!!」


 リビングのほうから聞こえてくる。アライさんたちとかばんさんが帰ってきたみたいだ。


「教えてくれてありがとうリン。みんな帰ってきたみたいだし、俺たちも行こうか。」


 3人で部屋を出て帰ってきた3人を迎える。と思ったがリビングに入ると先に声をかけられてしまった。


「あ、3人ともいたんですね。ちょうどいい時間ですし、ご飯にしますか。」


 少しは休んだほうがいいんじゃないのか?さっきまで研究の続きをしてたんだろう?


「休まなくて大丈夫なんですか?」

「大丈夫ですよ。フレンズの皆さんを見てると元気が出ますし。」


 かばんさんは笑顔で答える。心なしかミライさんに少し似ている気がする。


「僕の顔になにかついてますか?」


 言われてはっとする。あまりにも凝視しすぎた。


「いや、何でもないです。ごめんなさい。」


 そう言うとかばんさんはキッチンのほうに歩いていく。それから間もなくしてサーバルさんが口を開く。


「グンちゃんはどこから来たの?」

「俺はパークの外から来ました。」


 答えを聞いたサーバルさんとそれを聞いていたアライさんとフェネックさんが驚いた顔をして言う。


「「「パークの外~!?」」」

「でも俺はフレンズなんだ。なりそこないだけどね。」


 続けて言うと今度はリンとアオが驚いた顔で言う。


「「グンはフレンズだったの!?」」


 あー、なんか面倒なことになりそう。適当に誤魔化しておくか。


「ま、まあ説明はおいおいするからさ。今はかばんさんの料理を楽しみに待とうよ。」


 5人は不満そうな顔をしながらもそれ以上問い詰めてくることは無かった。しばらくしてかばんさんが料理を運んでくる。


 一昨日と同じようにそれをみんなで食べて部屋に戻る。遅くなりすぎないように絵の練習をして寝る。


 この日々がいつまで続くのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る