第20話 おっさん、サンドシャーク・ダンジョン攻略中

 2階層のザコはミニサンドシャークだったので戦いの効率が上がった。

 2階層のボスはなんと火を吹くサンドシャークだった。

 名付けてファイヤシャークだな。


 馬鹿だこいつ。

 火炎放射している間は口を開けっぱなし。

 つまり弱点をさらしている行為に他ならない。

 当然サクッと倒してクリアした。


 3階層のザコのファイヤシャークも距離を取れば怖くない敵だった。

 通路が曲がりくねって壁と言う盾があるともっと良い。

 簡単に討伐出来た。


 3階層のボスは背びれが刃になっているサンドシャークだった。

 エッジシャークだな。

 刃の背びれを地面から出し砂を高速で泳ぐ。

 こいつは強敵だ。

 弱点の口は土の中。


 ふっ、こんな時の事も考えてある。

 俺は棒をグサッと砂に刺した。

 棒の先には唐辛子の粉を付けてある。

 それを10本ほど刺した。


 上手くエッジシャークの進路に刺す事ができた。

 そしてビタンビタンと砂の上で跳ねまわるエッジシャーク。

 ふっ、わけないぜ。


 4階層のザコはエッジシャーク。

 一匹だけだと対処は容易いが、何匹もいると難易度が上がる。

 そこで、まずは棒の先に唐辛子の付けた物を突きさし安全地帯を作る。


 唐辛子バリヤーが効いている。

 俺は試しにエッジシャークの砂から突き出た背びれに石を当てた。

 獲物が引き裂かれたと思い砂の地面の上に顔を出すエッジシャーク。


 その後は唐辛子玉を食らって魔石になった。

 攻略法は見えたな。

 4階層はその作戦で突破した。


 よし、ボス部屋だ。

 ボスは空中に浮かぶサメ。

 バルーンシャークと名付けた。


 だがこいつは馬鹿だ。

 大口を開けて突っ込んでくる。

 その後は唐辛子玉を食らって魔石になった。


 5階層のザコはバルーンシャーク。

 突っ込んで来るのをびびらなければ、討伐は容易い。

 5階層は簡単に突破した。


 5階層のボスは触手を生やした奴だった。

 ローパーシャークと名付けた。

 触手がある為に移動速度は遅い。

 こいつも触手に何か当てたら顔を出しそうだ。

 小石をぶつけるが顔は出さない。

 仕方ない。

 肉を投げた。

 こいつ顔を出しやがった。

 その後は唐辛子玉を食らって魔石になった。


 6階層のザコはローパーシャークだったが、肉のおかげで討伐は簡単に済んだ。


 さて、6階層のボスだ。

 ボスは勢いよく砂を地中から吹き上げ、もの凄い高速で突進してきた。

 ジェットシャークと名付けた。

 こいつは強敵だ。

 まずは棒の先に唐辛子を付けて突きさし安全地帯を作る。

 そしたら、安全地帯に突っ込んで何にもしなくても魔石になった。

 こいつも馬鹿だな。

 あの勢いで空中に飛び出せば打つ手がないのに。


 7階層のザコはジェットシャークで、安全地帯を作れば勝手に死んでいった。

 よし、ボス部屋だ。


 ボスは突き出た背びれがスパークしてバチバチ言っているところから、スタンガンシャークと名付けた。

 安全地帯を作ってから、俺は工作を始めた。

 針金と100均の鉄アレイでボーラを作る。

 ボーラというのは紐の両端に重りがついた狩りの道具だ。


 それをスタンガンシャークの背びれ目掛けて投げた。

 背びれにボーラが当たると背びれは針金を引っ掛ける。

 重りが地面に接地するとバチッと音がした。

 スタンガンシャークが獲物が感電したと勘違いして顔を出す。

 唐辛子玉を食らって魔石になった。


 8階層のザコはスタンガンシャークで、ボーラの作戦で討伐は成功した。

 いよいよ、ボスだが、扉が豪華だ。

 これはラスボスに違いない。

 強敵でない事を祈る。


 子供達のレベルはみな10を越えた。

 目的の一つは達成できた。

 後はラスボスを討伐して、終わりだ。

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