第370話 370.計画大幅変更

今回の出来事で俺達の『王都新トリステイン開発計画』は計画の大幅変更が必要になったという事だ。


今回久々にリトリア王国を支えてくれている人達も会議に入ってくれた事で多くの問題点が浮上した。




「今のリトリア王国の入国管理ではリトリア王国の北側に広がるコートレート聖王国、そしてリトリア王国の西北に広がるドストル帝国、それらの国からのリトリア王国への人々の流入についてはチェックがザルに等しく、今回のジャクソン家残党が最新兵器をコートレート聖王国から持ち帰ったように、リトリア王国内へ他国から入るのは簡単な状況となっております。


今回の新王都トリステインの開発敷地内に入り込んだ密偵はドストル帝国の密偵とお聞きしています。

早急に入国管理体制を見直さなければリトリア王国の更なる危機を招く恐れが有ります」


ローガン副兵士長が早速そんな発言をする。


「ローガン、そうは言ってもの~今の兵士と資金力ではリトリア王国内の全部の地域を細かく管理する事は無理じゃ。

今はジャクソン家の連中が好き勝手にやったお陰で、国中がめちゃくちゃな状態じゃ

なので国民の生活基盤の安定化が先じゃの」


ヘンリー国王が一石を投じる。


「真也殿が導入してくれた80基のアイアンゴーレムがリトリア王国内を巡回しながら魔獣討伐をしてくれているお陰でギルド経由で卸される魔獣の肉の価格が下がったお陰て、市民の生活も楽になっているようですな。

アイアンゴーレムの狩った魔獣の販売代金がギルド経由で国に納入されるようになった為に国費にも余裕が出来てきましたな」


ノード財務相もそんな報告してくれる。

フレディ騎士団長も

「アイアンゴーレムをリトリア王国内に巡回させだしてから犯罪は少なくなりました。

アイアンゴーレムを巡回させたのは正解でした


しかし広いリトリア王国内の情報の伝達がもっと早く出来るようになれば、事前に兵を動かす事も出来るのですが何か良い方法は無いのでしょうか?」


そう言って満足そうに頷いてくれているが、情報伝達に問題が有ると問題定義。


そんな中、エリザベス王妃が

「私が主催する『リトリア王国婦人の会』からなのですが、最近干ばつのせいで王都トリステインの緯度の水位が低くなって水不足の問題が浮上しているそうです。

今王城に設置してもらっている水道の魔道具の普及を早急に進めて欲しいのですがお願い出来ますでしょうか」


「そうじゃ。儂も聞いておる。此処の所の干ばつで水不足が深刻になっておるそうじゃ。エリザベスが言った水道の魔道具があれば解決じゃな。婿殿何とかならんかの~?」


「リトリア王国は川が無いから大変なのですね。

ナストレーア王国の首都首都ナルノアールは黒の森から流れて来るライアード川がネイアー湖に流れ込んでいる為に水の心配はございませんが、人口300万人の水の都の為に首都ナルノアールに住む人簿とが出す糞尿の為湖の水が年々汚れてきています。


観光の街という関係上糞尿の処理を何とかしたいですわ

旦那様王城に設置して頂いたトイレの魔道具を速く導入して頂きたいですわ」


うをぉ~アーネストまでトイレ導入推進?

まぁ~何とかしたいよな~この世界のトイレ事情石作の2階3階建ての建物なんて、壺に貯めた糞尿が一杯になったら平気で上の階の窓から壺に貯めた糞尿を捨てるって言ってたもんな・・・


俺達の現代社会じゃ考えられない出来事が起こっているようだ。

考えたら恐怖だよな!!

ビルの下を通っていたら突然上空から糞爆弾が降って来る!!

男女のカップルなんて通っている時に!!

じょうくうから突然糞爆弾が2人の頭上から降り注げば


『ザマー』


って状況になる訳だ

だから中世の世界じゃ外出の時は服の上にはおる外套やつばびろの帽子が必需品だったって解るような気もするよ

外出する時に着用する外套や体を覆うような広い帽子が上の階から落ちて来る糞除けだったなんて驚きだぜ。


でも!!

現代社会でも!!

停電や断水で水が止まったり、電気が止まったら糞尿をバケツとかに貯めて、捨てる所が無くなった段階で窓から外に捨てるなんて事が起こりえるかもしれない・・


『怖いぞ糞爆弾!!』


・・・


・・・


色々と話し合った結果・・・


新王都新トリステイン開発は暫くの間凍結が決定

砂糖生産設備は・・

ドストル帝国からの侵入者が新王都の敷地に侵入と魔道具による自爆攻撃の事も有り

ヘンリー国王から


「婿殿、砂糖の事なのじゃが、今後リトリア王国の特産品として育てたい。だがサトウキビが砂糖の原料になる事は秘匿したいのじゃが何か良い方法は無いものかの?」


っと問題定義された。

現代社会じゃ当然の情報だが、この異世界では砂糖は果物から抽出される常識

建設中の新首都新トリステインに設置されたサトウキビ生産設備と砂糖工場一式は何れは


『サトウキビから砂糖が生産できる』


それが解ってしまうのは時間の問題・・

問題解決までは俺の濃縮魔素の宇宙船空間でサトウキビの生産?サトウキビを置いておくだけで濃縮魔素により急激成長してしまうサトウキビから糖液を抽出し砂糖精製をアイアンゴーレムにやらすことに決定


『これって無人化?』


この世界の発展の為には最終的には新王都新トリステインの敷地で行いたい。


「マスターギルドと早急に話し合いが必要ですね」

クララの一言でギルドと話し合う事になった俺達



今回の作業は

このアトランテ大陸があるレイアント星上の宇宙空間に60基の人工衛星を設置、レイアント星上の動きを逐次監視できる体制を取る。


この人工衛星システムを使って地球の携帯電話と同じような通信システムを構築する。


『通信端末はギルドカードで代用』


モノリス・ストレイアがギルドを作った時、システム上はギルドカードを使って通話出来るようにシステムを構築していた。

こんなにも天才のモノリス・ストレイアだったのにエロ爺でさえなければ人徳者になれたものを・・

残念な奴だ


そしてギルドシステムを使ったトイレ・水道のレンタル事情の早急な展開

トイレと水道のレンタル金額は?小銀貨5枚?それとも小銀貨3枚?

これはギルドとの話し合いだな!!


ギルドに関しては

狩猟会員を冒険者?そしてランク制導入?

ランクが上がって信用が出来るようになれば2メートル×2メートル位のアイテムボックスレンタルや運搬車のレンタルが出来る仕組みを作る。


今ギルド一本になっている物を


冒険者ギルド

商業ギルド


の2つに分離したい。

なんかラノベみたくなってきたな・・・・


アーネストとヘンリー国王やエリザベス王妃、ジェード宰相、ノード財務相の依頼が有ったように

リトリア王国の首都トリステインとナストレーア王国の首都ナルノアールに商業地区を設けその間を転移門で結び両国が自由に行き来できるようにし街を活性化させる。


リトリア王国首都トリステインは王城近くの旧ジャクソン家の演習場跡地

ナストレーア王国の首都ナルノアールはナルノアール城横のネイアー湖の畔に幅10メートル長さ100メートル埋め立てて誘導路としその沖に1キロ四方を埋め立て埠頭を作り商業地区を作り埠頭に『シン○○ニー・オブ・ザ・シーズ』を浮かべ観光の目玉とする。


そんな感じに話が・・・・

どうしてのんびり出来ないんだ~~~



つづく・・・

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