第368話 368.悪意を持った罠

<真也>


アイアンゴーレムの能力に監視カメラ並みの能力が付いていた何てビックリだよ!!

映像記録を常時撮るって事はアイアンゴーレムの反応速度を下げてしまう



『諸刃の剣』


侵入者が有った時の為、常時アイアンゴーレムの対応状況を映像として残しておきたいのは山々だが此ればかりはしょうがない


俺の目の前にある黒焦げの死体

それに関しては気色悪い焼け焦げたゴミ?


うん!!


ゴミだゴミ!!

勝手に忍び込んで建物を破壊して中に入ろうとした罰だ。自業自得って事で諦めてもらおう

だが問題は付与魔法を施した魔道具


卵型の物体で中に魔石を入れるように真ん中に切れ込みが有るよう

そして丸いぽっちりみたいなボタンが一つ

その反対側には透明な水晶が埋め込まれているっぽい!!


前に聞いた話ではドヅトル帝国に仕える魔導士エイシス家がドヅトル帝国のギルドを襲い魔道具を略奪して捕まったが魔道具の行方は解らずに、賠償金として毎年エイシス家は金貨1万枚をドストル帝国のギルド本部に収めているって聞いた。





『魔法陣を使わない付与魔法を付与された魔道具』



こんな所で出会うとは思わなかったぜ・・

俺がクララから預かった付与魔法を付与された魔道具を見ている内にクララを含む女性陣達が丸焦げになった死体を身包み剥がして遺留品がないか探しているが・・


「何もこの男持ってはいないようですね」

「この男のアレは小さいですね」

「小物だからでしょう」


・・・


・・・



う・・

『小物ってナスティアさん?アレが小さい者って意味ですよね?意味違うんじゃね?』

どう突っ込めば良いのか・・

俺のを見てるからそれと比べてるのか?

クララと麗香を除く女性達は俺の大きくなったアレが普通サイズって思ってるのか・・・


言えねぇ~


アリシャ、麗香、アーネスト、クララ、リリス、トリア、ナスティア、クリスの8人の美少女が黒焦げの男を全裸に引剥がしエロエロな話してるって有る意味カオス?


そんな事を思っていた瞬間



「ドドドドドドドドーーーーン」


という大爆発音と共に俺の意識は消えた!!





・・・・・



・・・・・



・・・・・



・・・・・



・・・・・



・・・・・



う・・・



何か良い香りが・・



それに・・



柔らかい・・・



俺の意識が段々とクリアーになって行く・・・



此処は?




『何処だ?』



俺って?



何?



してたんだっけ?


あ!!


『目の前で突然爆発が起こっった瞬間意識が吹っ飛んだんだった!!』



そう気が付いて目を開けると!!



視線の真上が大きな双丘で遮られていた


『これって?』


頭の後ろは柔らかいし・・

「膝枕?」


「やっと気が付いたんですねマスター。私一人で大変だったんですよ。もうご褒美イッパイ下さいね」


ってクララが膝枕した俺の顔を覗き込む。


「皆はどうした?」


と言った瞬間周りを見回すと・・・


「何で皆全裸で眠ってるんだ?」


そう俺達の周りはというより、全員全裸でベッドに寝かされている!!

「あの黒焦げの死体が爆発したんですよ。死亡すると同時に起動する遅延型付与魔法式自爆魔道具を飲み込まされていたみたいです。

お陰で爆発した影響で全員大火傷の重症を負って、私一人で治療魔法を掛けた後、トリステイン城のアリシャの部屋に運んで死体の肉塗れになった皆を綺麗にするの大変だったんですよ~」


「あ~あの黒焦げの死体が爆発したのか?遅延型の魔道具を仕込まされてたなんて思いもしなかったな。


まさか、死体になってまで攻撃出来るなんて思っていなかったから油断していたな。これからはシールドくらいは張ってから死体も調べるべきだよなクララ」

「そうですね。奇襲されるんなら気配で解るんですけれど、今回みたいに死んでから起動される魔道具を仕込んでたなんて、敵はやられることも想定して証拠を隠滅と同時に私達の排除もねらってたんでしょうね」


「ドストル帝国の皇帝がエイシス家の長男ジャックだから確実にドストル帝国が裏で糸を引いているって事だな。まさかドストル帝国のギルド本部で奪われた魔道具がこんな形で使われるなんて思っても見なかったな」


「色んな物を『不思議の国のアリス』で販売しだした事やアイアンゴーレムをナストレーア王国とリトリア王国の全土に200基巡回させだした事でも伝わってドストル帝国がこちらの動向を探りだしたって事なのかな?」


「ドストル帝国と決まった訳ではありませんが・・90%以上はドストル帝国の密偵の可能性がありますね。付与魔法の魔道具自体ギルドが保持しているか王家しか保持していませんからね」


「次から次に厄介事しか起こらないな」

「マスターが異世界に来てまだ2週間程度ですよ?来た事自体マスターにとって既に厄介事じゃなかったのでしょうか?」

クララは意味深に俺にそういって笑いかけてくる。


「皆さんまだ気が付かないみたいですから・・今回の私へのご褒美としてえっち・・して欲しいんですが・・」


全裸でそう言って迫ってくるクララ

「クララ・・」

「えっちしたいのは山々なんだが・・ハッキリ言って俺としてはシタイ!!

でもエロ爺の人格が顕現して俺の体を乗っ取って来るから今はダメだな・・それに皆の無事も確かめたい。クララ皆を起こして異常が無いか確かめよう」


「しょうがありませんね。じゃ今はキスで許してあげます」


って言って膝枕をしたままの俺に覆いかぶさってくるクララ


「ちゅっ」


あぁ~

ちょっとだけ・・



ちょっとだけえっちしたかったかも・・


『選択を間違えたか・・』


ちょびっと

チョビットだけクララにお願いすべきだった・・・

俺の性欲が溜まりに溜まって何かムラムラして落ち着かない・・

キスだけでは満足出来なかった残念な俺であった・・


つづく・・・

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