第269話 269.麗香の身代わり作成

<真也>


どうも麗香、アリシャ、クララの奴ら何か俺に秘密で協力しあっているみたいなのだ。


『同士』


って言ってたしな~

麗香が居るから大丈夫だとは思うんだけど・・・

俺に内緒で何かやっているっていうのが凄く気になる


取り合えず急ぎの用件だけ麗香に確認しよう!!

「麗香クララがエロ爺の作ったアンドロイドのボディーに乗り換えただろ?それでクララの前のボディーが空いた状態になっているんだが、クララがさ~麗香も狙われ始めてるからクララのボディーを麗香の身代わりにして向こうの世界で麗香をアンドロイドの影武者と入れ替えたらって提案してくれたんだが麗香はどうする?」


俺の突然の提案に


「え?それってどういう事?」


ってちょっと理解が出来ない感じ?

うう~

ちょっと端折り過ぎた?

はっきり言った方が良かったの・・か?


「だ~か~ら~麗香だけのけもんみたいに向こうの世界で仕事しているから、空いたクララのボディーと入れ替わって俺と一緒にこっちの世界に居ろって事だよ!!」


う・・何か・・盛り過ぎた?

麗香の奴、結構こういう事鈍感だから少しくらい大げさに言った方が良いよな?


「しんや~~~~~」


麗香はそう叫んだ瞬間、座っていた椅子を倒して立ち上がった瞬間俺に駆け寄って


『ガバッ』



っと抱き着いて来た。


え?


え?


えええええええ~~~~~


『じゅるじゅる~』


おい!!


麗香!!



鼻水じゅるじゅるのまま俺の服で拭くなよ~~!!


麗香は俺に抱き着いたまま、泣きながら・・鼻水じゅるじゅるで・・・


『これどおしたら良いんだ~~!!』


俺はそんな麗香の体を抱き締めようと両手を上げて・・

空中でその手を止めた俺


このまま抱き締めてやるべきか?それとも止めるべきか?


アリシャとクララの視線が気になるのだ

そんなアリシャとクララは?


『ヘタレ』



とそんな視線が俺に刺さっているような・・

やりゃ~良いんでしょ!!やれば!!


俺は泣きじゃくる麗香を



『ギュッ』



っと抱き締めてやる。

そしてちらっとアリシャとクララに視線を這わすと・・


アリシャとクララは


『満面の笑顔!!』


で俺達を見つめていた。



『うをぉ~何なんだよ~ちょっと前まで牽制し合ってたじゃん?どうして?』


女って言うのは解らん・・


・・・


クララの言った通り麗香は向こうの世界で自分だけ取り残されているようで悩んでいたようだ。

相変わらず俺に抱き着いたまま泣いている麗香の頭を撫でながら、背中を


『ポン』


『ポン』



っと軽く叩いてやる。

なんか麗香って子供みたいで可愛いな・・


新しい発見?


取り合えずハンカチで鼻をチュンさせよう・・


『俺のシャツ麗香の鼻水でベトベトだしな・・』


俺はポケットからハンカチを出し麗香の鼻を拭いてやる。


・・・


数十分後・・

麗香が落ち着いた所でクララの指示に従って麗香にベッドに寝てもらい、その麗香の横に全裸の元のクララのアンドロイドのボディーを横たえて麗香に手を繋がす。


クララが

「麗香これから麗香とアンドロイドのデータ共有を始めるわ。終了したら麗香の記憶とシンクロして共有出来るようになるし、体も本物の麗香と見分けがつかなくなるから安心して」


そう言うと麗香とクララの元ボディーが淡く光る始めた。

そして徐々に

クララの元のクララの容姿をしたアンドロイドの体が

顔が少しづつ・・


体も少しづつ・・


お胸も・・


う・・全裸のボディーが~~

ちょっと・・ムラムラする・・

反応するんじゃねぇ~~俺~~


クララの元ボディーが麗香と瓜二つの状態に少しづつ変形し始めた。

そして2人を包淡い光が収まると、麗香と瓜二つの全裸の女性の姿が麗香の横に居た!!


「しんや~~見ないで~見ないで~~はじゅかしい~~~!!」


麗香は俺に視線に気が付いて慌てて両手を交差しながらあわあわと俺に向かって叫んでくる


「あ・・あ~悪いつい見惚れちまった」


そう言った瞬間に後ろを向いて

「アリシャ、クララこれを麗香2号に着せてくれ」

そう言って白い色のワンピースとカーディガンに下着のセット、ニーハイソックスにローヒールをアリシャに渡した。

『麗香と同じなら合うだろ』


「麗香2号って何なのよ!!ちゃんとした名前つけてよ」

まさかの麗香2号からの苦言に

「え?」


っと思わず声を上げてしまった俺だ。

まさかアンドロイド本人から文句を言われるとは思わなかったぜ


「「「麗香2号は酷いんじゃない?」」」


うわ~麗香、アリシャ、クララ達からもかよ~~!!


「じゃ~クララの前のボディーの名前だったジェニーなんてどうなんだ?」

「ジェニー?・・・ジェニー・・ジェニー~うんジェニーで良いわ


麗香2号からの一言で俺達の中での麗香2号の呼び方はジェニーに決まった

当然対外的?には麗香だ!!


「クララ、一つ問題が有るんだが良いか?」

「何でしょうマスター?」

「どっちが麗香だか見た目全然わからなくなったんだがどうしたら良いんだ?」

「気合で見分けれます!!」


あ~クララって脳筋だったんだ・・・


「俺解らないんだけど」

「修業有るのみです!!」


だめだこりゃ・・


「あのさ~目の色とかジェニーの元の青い色にするとか出来ないのか?それだったら見分け付くだろ?」

「マスターは天才ですか」

「それ嫌味に聞こえるんだが」

「冗談でしたエロエロ魔人でしたねマスター」

「それはモノリス・ストレイアのエロ爺だ~~!!」

「うふっ」

「もしかして俺って揶揄われてる?」

「良く解りましたねマスター」

「もう良いよ~~疲れた~」


「うふふっじゃ~ジェニーの目の色だけ青色にしますね」


はぁ~俺って弄られキャラなのか~?

取り合えず俺の希望通り麗香の影武者さんの瞳の色は青色に変更されたのだった。



つづく・・・

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