第203話 203.ナストレーア王国の顛末報告
<真也>
ドアの向こうの両脇に50人位づつ並んだリアルメイドさんに
「「「「「お帰りなさいませシンヤ様、姫様」」」」」
と言った瞬間メイドさんが全員一斉に頭を下げて来た光景に俺はめっちゃ興奮
正にアニメの中で見た光景
こんな風景をリアルで見る事が出来るなんて思っても見なかったぜ!!
『リアルメイドさんキタ~~』
そんな心の声が聞こえたのだろう
俺の両脇を固めていた麗香とアリシャが同時に俺の尻を
『ぎゅー』
『ぎゅー』
っと力いっぱい抓って来る
『うをぉ~~痛い!!痛いぞ~!!』
涙目でアリシャと麗香を交互に見ると
「嫌らしい目をしてますわよ」
「頭の中がお花畑になってるわよ真也」
って~~~
『俺の頭の中を覗くんじゃね~~!!』
2人とも間違っていないから何も言い訳出来ねえ~~
男の
尻を抓られた痛さを表情に出す訳にもいかずに俺達はヘンリー国王とエリザベス王妃の待つ部屋へと案内されるままに付いてゆく。
連れていかれたのは所見の間なのでは無く普通の部屋で部屋の中央にソファーと低いテーブルが置かれその向こう側のソファーにヘンリー国王とエリザベス王妃が座って居るのが見え
「シンヤ殿よく帰って来たな。思ったよりも早かってビックリしたぞ。まずは皆座って早速状況を教えてくれ」
一応ヘンリー国王がマウントを取って俺達をソファーに誘う
国王夫妻と反対側の席に麗香、俺、アリシャの順番に座りナストレーア王国首都ナルノアールの魔獣スタンピードの件とオールデス家魔導士達によるナストレーア王国クーデター同時発生よるナストレーア王国の現状を報告
それと重要案件!!
100万を超す首都ナルノアールの魔獣スタンピードの収束とナストレーア王国国王夫妻、の命を救いアーネスト第一王女、オスカー第一王子とローランド第二王子の救出しナストレーア王国クーデターの阻止をした事でアーネスト第一王女に惚れられてしまいリトリア王国アリシャ第一王女と俺が結婚するという事を解った上でナストレーア王国国王夫妻からアーネスト第一王女を是非貰って欲しいとお願いされている事を話した。
「困りましたね我が国と実質敵対関係にあるナストレーア王国、国王夫妻もシンヤ様の実力を目にし欲が出たという事でしょうか・・・
ナストレーア王国国王夫妻が真也様とうちのアリシャが結婚するという事を解った上でアーネスト第一王女との結婚を打診して来るとは罠と考えるべきか、それともリトリア王国とナストレーア王国の友好を望んでいるのか今の状態では不透明ですね。
どちらにしても一度会って話し合ってみるしかありませんか」
エリザベス王妃が纏めちゃったよ
『ヘンリー国王やっぱり存在感薄い?』
俺は改めてエリザベス王妃の権威に感心していると・・
思わぬ人から助言が入る
「お母様、私はシンヤとナストレーア王国アーネスト第一王女の結婚を勧めるべきだと思いますわ。今回ナストレーア王国側はオールデス家魔導士達の陰謀で嘘の情報を植え付けら 植え付けられジャクソン家魔導士達とオールデス家魔導士達の陰謀でリトリア王国はジャクソン家によりジャクソン魔導王国建国を、ナストレーア王国側はオールデス家によりオールデス魔導王国を同時に建国しようとしていました。
今回リトリア王国もナストレーア王国も魔導士達の陰謀の被害者です。
リトリア王国は真也の機転で私は命拾いし私達の追及でジャクソン家の魔導士達は自ら自滅してくれたわ。全然被害が無かった訳じゃないけれどジャクソン家の魔導士達が居なくなった分、真也がハンドガンの魔道具を作ってくれた。
でも!!
ナストレーア王国側は40万人のナストレーア王国兵の命とオールデス家の魔法軍の両方を失って国力を大きく失っています。
この状態では、最近軍事力を大きく伸ばし国境近くの他国の領民を狩って奴隷にしているなど黒い噂が絶えないドストル帝国の侵略を受けかねません。
アンドリュー国王とキャロライン王妃は仲睦ましく聡明な方々です。そこをリトリア王国と同じようにオールデス家に付け込まれたのでしょう。
真也と私達4人で100万の魔獣スタンピードを抑えオールデス家の成功寸前のクーデターからナストレーア王国を取り戻し、瀕死だったアンドリュー国王とキャロライン王妃を治療の魔法で回復させた私達はアンドリュー国王とキャロライン王妃にとって命の恩人って思ってくれているみたい。
アーネスト第一王女も真也に助けられアーネスト第一王女は真也の事を『白馬に乗った王子様』みたいに思ってる。
ナストレーア王国はアーネスト第一王女が真也と結婚しても13歳のオスカー第一王子と11歳のローランド第二王子が居ますからアンドリュー国王の後をオスカー第一王子が継ぐ事になるでしょう。
ナストレーア王国とリトリア王国が同盟関係になれば軍事大国となりつつあるドストル帝国といえど迂闊には手を出せなくなるはずです。
この際麗香が第一婦人、私とアーネスト第一王女を第二婦人として同列にし、クララを第三婦人とでもしておけば問題も起こりませんわお母様」
アリシャはアーネスト第一王女が俺の所に嫁ぐ事反対じゃなかったのか?
「ふふふっそれが全部丸く収まって一番良い方法だわ」
麗香も急にどうした?
お前もアーネスト第一王女が俺の嫁になる事反対だったハズだろ!!
「麗香もアリシャもアーネスト第一王女の事反対じゃ無かったのかよ?」
俺も反対していた2人からこんな言葉が出るとは超ビックリだぜ!!
「真也の奥さん同士仲良くしなきゃいけないでしょ?」
「麗香本当に良いのか?」
「ロリロリのメンバー増えるんだから大歓迎よ。今度皆でライブやりましょうね真也」
おい!!
麗香!!
ロリータバンドのメンバーが増えるから良いのかよ!!
『今度皆で?』
その中の人数に俺も入ってるの・・か?
『うをぉ~~止めてくれ~~皆の前でロリータ服を着て歌を歌うなんて、南尾罰ゲームだよ』
「奥さん同士仲良くしなきゃですわ。真也との世継ぎもいっぱい作るのですわ~うふふ~」
アリシャは世継ぎ?
おい!!
まだお前は15歳だぞ!!
異世界じゃ大人扱いだけど、地球じゃ中学3年生から高校1年生
これってヤバいんじゃね?
「マスターお手伝いいたします」
おいクララ何のお手伝いするんだ?
こうして俺達の『ナストレーア王国の顛末報告』は無事?終わった訳だが・・
何で世継ぎの話になってんだ?
つづく・・・
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