第146話 146.旧ジャクソン家跡地整備ー突然ですが『不思議の国のアリス』オープンします

<真也>


涙目になっている女性の言葉に不安になったのか、もう一人の少女は

「そうすると私達の夜伽は貴方様にするという事でしょうか?」

って爆弾を落としてきた。


うをぉ~魔導士達~~!!

この100人以上を相手に・・

ってジャクソン家の魔導士って500人以上居たんだよな・・


げ・・

その500人をこの人数で相手させられてたって超~ヤバい状態だったんじゃ?

俺は7人でも無理っぽいのに!!


な・・何とか落ち着かさなきゃ


「えっとですね。まずはメイドさんだった人と侍女さんだった人は前に出てきて下さい~~」

ってお願いするとメイドさん27人、侍女さん10人が前に出てきてくれた。

俺はメイドさんの中で一番しっかりしているであろう女性の手を引いて一段前に出させて

「君が一番仕事慣れしていそうなので、代表して皆を纏めてください」

ってお願いすると

「では私から今日は貴方様の夜伽を担当させて頂きます。それ以後皆に引き継ぐように・・」

と言いかけたので慌てて止めたよ!!

何なんだ?

メイドさんや侍女さんまで夜伽させてたの?

ジャクソン家の奴って最低じゃん!!それが普通なのか?


「いやそうじゃなくてだな!!此処には奴隷だった女性が100人も居る。だからメイドさんだった女性と侍女さんだった女性で手分けして、食事の準備や、お風呂の準備、住む場所の管理をお願いしたいんだ。


それでメイドさんだった女性はこの赤いメイド服を着背てください。

そして侍女さんだった女性はこのピンクのメイド服を着せてくださいね。

そして夜伽の必要はありません。


お給金は全員一か月金貨1枚を予定していますがどうでしょうか?」


「え・・そんなに貰えるんですか~~~?」

ってビックリ

俺はビックリして聞いちゃったよ

「今まで幾ら位貰ってたんだい?」


少女はちょっと戸惑いながらも

「大銀貨5枚・・・ですぅ」

と小さくなりながら答えてくれた。


日本で言えば50年前くらいの給料?

すると

「そんなに貰えるならば夜伽なら喜んでやらせていただきます」

って詰め寄られた俺だが!!

「「「「「「「だめ~~」」」」」」」

一気にそう叫ばれて7人が同時に建ち上がって俺の周りに!!



丁度7人が前に出て来たので紹介してしまおう

俺は

「夜伽は良いから、大丈夫だから心配しないで良いよ。

丁度良いから皆に紹介するよ。

この7人が俺の奥さんだ

左からレイカ・アンジョウジ

その横がアリシャ・リトリア、リトリア王国第1王女様だから皆も知っている人が居るかも

その横がリリス・アレクシス、アレクシス侯爵家2女だ

その横がトリア・ティーダ、ティーダ侯爵家3女

その横がナスティア・エクムント、エクムント侯爵家2女

その横がクリス・ドミニク、ドミニク侯爵家2女


そして最後が原初の魔導士モノリス・ストレイアのメイドさんだった人でクララだ


そして俺がシンヤ・アイザキ

だから気楽に接して欲しい。

困った事が有ったら気兼ねなく言って欲しい。出来るだけは叶えるようにしよう」


って締めくくり、メイドさん達と侍女さん達へ其々メイド服を配布。

後はそのままだけど・・・


100人のうさ耳の不思議の国のアリスが勢ぞろいすると壮観だな

そんな光景を見てか王城に面した大通りには黒だかりの群衆の群れが出来上がっていた。

「クララ人がこんなに集まっているんだこのまま開店してしまおう」

というとクララが

「承知しましたマスター」

と一言言った後


集まった群衆の前に立って

「今日オープンしました『不思議の国のアリス』です沢山のの不思議を皆さんに提供いたします。今日はこの『ゴブカラ』と『ハンバーガー』と『コーラ』どれも鉄貨1枚から2枚でご提供しています是非ご来店おまちしていま~~す」


って頭を深く下げた後で一人の男性に頭を下げて驚いているその男の人の口に


『ポコッ』


っと木のフォークの刺さった『ゴブカラ』


を突っ込んだ?

男性はビックリして木のフォークを掴んで『ゴブカラ』を咀嚼

その途端



「うんめ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ぇ」

「こんなうめ~もん初めて食べただ~~~~~~これ幾らだ??」

「鉄貨1枚でございます」

「この木の枝分かれしたやつは幾らするんだ?」

「フォークでございますか?」

「そ・・そのフォークってやつだ!!」

「無料でございますが何か?」

「この木の食器が無料で付いてくるのか?」

「はいそうでございます」

「4個くれ家族に持って帰ってビックリさせてやるんだ!!」

「ありがとうございます。マスター『ゴブカラ』4つテイクアウトです」


俺は早速某チェエーン店のお持ち帰りセットを複数コピーしそれに『ゴブカラ』4個を入れてお持ち帰りセットを


「ありがとうございます」


と言って渡し引き換えに鉄貨4枚を頂いた。

その男性は

「こりゃ~皆驚くぞ~~」

そう言ったが早いか駆け足で去って行った。

其の後は

「俺にも『ゴブカラを』・・・」

「私にも『ハンバーガー』・・・」

・・・・

・・・・


うさ耳不思議の国のアリスちゃん100人とメイドさんと侍女さんあと俺の妻7人?も一緒になって大奮闘日が暮れるまでそれは続いた。


客足が切れる事が無かったので


『売り切れになりました』


看板をドーーーンと建てて無理やり終了

そして其の後は

『お疲れ様会』

を皆で開いた


かたずけをしてもらっている間に投光器を付けて、電気炊飯器を複数稼働しカレーライスの大釜を何個も同時に動かして準備だった。


『カレーライス祭り』


一仕事した後の食事会!!みんな良く食べるもんだ。

最後に盛り上がった所で売上発表


時間にして2時間販売で 鉄貨7万枚の売り上げ

日本円にして700万円


席が足りなくて途中で日傘付きガーデンテーブルセットを70程追加

席で食べる人も『ゴブカラ』を2個以上買ってくれる人には紙のお皿を付けたんだけど皆ゴミ箱に入れずに紙製のお皿と木のフォークも全員持って帰っちゃった

『無料だもん』


それにこの世界では食器も結構高い

この世界には木のフォークのような形状の食器が無い為、皆が喜んで持って帰っていた。

食器が無料で付いて来るって感じに取られたみたいだ。

なのでゴミゼロ!!

異世界って凄い!!


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る