第4話 04.魔獣はやっぱり怖い

「ミシッ」


「ミシッ」


「ミシッ」


降り積もった木々の落ち葉や枯れ枝を踏み締めながら、地上100メートルもある巨大な大木の生い茂った森を100メートル程歩いただろうか?


突然

「バキッ」


「バキバキッ」


「バキバキッ」


「バキバキッ」



森の奥から重たい物が枯れ枝を踏み抜きながら、近づいてくる音が聞こえてきた

しかし・・

この音からして・・


『相当にデカい!!』


何が出てくるんだ?

俺はその恐怖に足が竦んでその場から動けなくなる。

今まで平和な日本で、何かに襲われるような所に出くわした事なんて無いんだ!!

出てくるのが出来るなら可愛いうさぎであって欲しいと思うのだが・・・

この足音からして、万が一にもうさぎなんて事は無い!!


冷や汗が自然と体を伝う


自然と・・


「ドクン」


「ドクン」


「ドクン」


「ドクン」


「ドクン」


「ドクン」


っと俺の心臓の鼓動がMAXに

『落ち着け俺!!』


これも理工学部の電磁派研究チームの奴のせいだ!!

もしも、魔獣に食い殺されたらぜって~~化けて出てやるからな!!覚えてやがれよ!!


そう思った瞬間、木々の向こうから出てきた魔獣と目が合った・・・

で・・・デカい

デカいぞ!!

超~デカい!!

こんな生物本当に居るのか?????


高さ5メートル

頭に一本の長い角

口から覗く鋭い牙

そしてオニ歯の如く飛び出た2本の長い牙


ちょっと見・・


『真っ黒な豹?』

長さは・・

此処からは解りにくいが・・

10mを軽く超えているっぽい!!


殺される・・

こんなにに襲われたら絶対に、死ぬ

5メートル以上上から見下ろしてくる黒豹の大きく開かれた口からはすでにダラダラと涎が流れている。

俺を獲物と捕らえたようだ。

その場所から一気に飛翔し、大きな口を開け一気に俺を飲み込もうと、俺の頭上から体ごと落ちてくる。


『死ぬ!!』

『死ぬ!!』

『死ぬ!!』

『死ぬ!!』

『死ぬ!!』

『死ぬ!!』

『死ぬ!!』


『逃げなきゃ!!』

『逃げなきゃ!!』

『逃げなきゃ!!』

『逃げなきゃ!!』

『逃げなきゃ!!』

『逃げなきゃ!!』

『逃げなきゃ!!』


そう思った瞬間、頭の中に元の世界のあの理工学部の電磁派研究棟がある広場が思い浮かんだ。


瞬間景色が


『ズズズッ』


っとブレた

そして次の瞬間、俺は・・・・



『理工学部の電磁派研究棟の傍に立っていた』


「へっ?」


それを見た瞬間、俺は、そんな素っ頓狂な声を出していた

だって一瞬前まで森の中で高さ5メートル以上有る黒豹の魔獣に頭から丸のみされる寸前だったのだから!!


だが!!

安心した瞬間!!



理工学部の電磁派研究棟が


「ドドドドドドドドドーーーーーン」


っという物凄い爆発音と共に爆発炎上

俺はその爆発に巻き込まれ爆風で一気に吹き飛ばされて俺の体は20メートル以上吹き飛ばされて地面に叩きつけられた衝撃で意識を失った。


つづく・・・

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