イーティの配達道具解説
名称〈Man of Frozen〉
白塗りの除雪機型配達道具である。車体前方にある収穫機構で収集した雪を、戦闘用雪だるまへと加工する能力を持つ。
雪だるまはその大きさに比例して、全ての能力が上昇する。
二種類の雪だるまが生成可能であり、一つは戦闘に用いる通常の雪だるま。もう一つは、孤児院を取り囲んでいた氷壁の様に、内部が空洞の雪だるまである。
首都防衛の要となっている能力であり、この能力を使用する為だけに気候を操作し、熱帯に雪を一年中降らせている。
雪だるまの耐久力は凄まじく、四メートルを超すサイズを破壊することは困難である。それと同時に、威力の制御も効かなくなり、カナンかキャロルのどちらかを捕らえ、リコ達の位置を尋問する必要のあったイーティは、最初三メートルを超す雪だるまを使用していなかった。
氷壁にカナンとキャロルを閉じ込め、外部から延々と雪だるまを送り込み続ける戦略も可能であったが、時間がかかるという理由でそれを行わなかった。
リコのトキムネは配達道具を概念で斬ることは出来ないが、配達道具の能力で生み出された雪だるまは概念で斬ることが出来る。
キャロルでさえ破壊困難な五メートル級雪だるまも、トキムネの前では耐久力を無視して破壊される。リコとは能力の相性が非常に悪かった。
イーティが戦力足り得る瞬間は、リコと合流する前の孤立した二人を叩ける、この瞬間しか存在していなかった。
戦闘向きの配達道具を持たないカナンと、防御寄りのキャロル。相性の良い相手であり、状況も良かったが、懲罰部隊相手では自力と経験値に差がありすぎた。
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