第2話 ババンドバン食べた。


 神官がババンドバンに


『 これが地図だ。農村を救済するレベル1聖女よ。まずは農村の草刈りをするのだ..


 ババンドバンは息を吸い込んで高らかに神官に言い放った!


『 めんどくさい!オレは腹が減った!足らん!


 神官は例のツバを拭きながら、だったら近隣の王様がなんか国令を出したから、さっさと行きなさいよとぼやいた。


『 おっしゃ!おもしろそーだ!やったるぜ!


 ババンドバンが言い放つ度に


 農村の家畜の豚小屋から豚が逃げる逃げる..


 ババンドバンは神官に別れを告げて


 王国首都<タベーロ>にたどり着いた。


 王様が国令として

【 討伐した魔獣の肉を貧民が食べる義務 】

 難題を出していた。


 ババンドバンは腹がペコペコだったため魔獣置き場に出向いた。


 王宮兵士がババンドバンの筋肉質の肉体に怯えず


『 えっと..あの..なんかご用でございましょうか?


 王宮兵士は槍を地面に落としたのに気づかず、何も持たない手で槍を構えた。


 ババンドバンは息を吸い込んで高らかに王宮兵士に言い放った。


『 腹減った..死にそうだよ..


 高見の見物、悪い大臣が魔獣置き場に来て


『 ならばそこの魔獣を食うがよい。食べきれば国王陛下より褒美が出るぞよ


 ババンドバンは誓約書を書く際に、職業欄<聖女レベル1>


 これを見た大臣は思わず噴き出した。


 魔獣置き場に見物が集まる中、燃え盛る松明を並べてほしいとババンドバンが言ったので、大臣が爆笑しながら了解し、兵士が簡易焼き肉機をこしらえた。



 ババンドバンは魔獣を引きちぎりながら焼き肉機に放り込む..民が怯え、天空から見ていた神々も何が起きるんだとババンドバンを見つめていた。


 ババンドバンは肉が焼けた頃、悲しい表情から明るい表情にキラリッと変わり!!



『 うおっしゃ!食うぞー!


 凄まじい怒鳴り声にびびる見物人。

 王宮兵士の革鎧のベルトが抜けて鎧が地面に落ち

 大臣は冷や汗をかいて履いているドロワーズ下着があまりの恐怖から地面に落下。

 高台から様子を伺っていた悪巧みの姫様と王宮魔法使いは、あたふたし過ぎて高台から落下したのは読者と作者の秘密だ!



 ババンドバンが魔獣焼き肉を食べる度に悲鳴が見物客から上がり、ババンドバンの聖女レベルが上がった!!


 食べ終わる頃には聖女レベルが20を超えていた。

 

 魔法の水晶玉で、占い師と王様がこの様子を知り、ババンドバンを王宮に招いた。


 王様がババンドバンに褒美を与えた。

 王室の紋章が入った聖なる剣だ。


 

 ババンドバンが夕暮れ。

 屋台のおじさんに怒鳴られ、口先を尖らせた。

 無銭飲食。


 ババンドバンの聖女レベルは8まで下がった。


 ババンドバンはお金ないからこれをやるわと王様がくれた剣をおじさんに投げた。


 これを聞いた王様がカンカンに怒り聖女抹殺指令を出したが、ババンドバンには知る由もない。


 

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聖女ババンドバン 小波ここな @Kokona_konami

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