第6話 モデルの仕事 前編
■side暁斗
「ン~ッ!っと今日は練習もないしどっかに遊びに行きますか!」
身だしなみを整え、寝間着からおしゃれな服に着替えた
……ちなみにこの服を選んだのは、麗華だ
「さてと、行くか!」
そう言って家から出た
「う~ん……どうしよう……まあ適当にぶらついていれば大丈夫か~」
それから数十分後
「え~!!!交通事故で来れない!!!?
だ、大丈夫なんですか?……ああ、そうですか……よかった……はい……では、おだいじに……」
突然どこからともなくそんな声が聞こえてきた
「ど、どうするんですか……?このままでは……」
「う~ん……どうしよう……ッッ!!」
すると困っていた男性がこちらを見た瞬間、瞳を大きく開けてビックリしたように見てくる
…………なんかいやな予感がする……
「ち、ちょっとそこの君!!」
「は、はい、何でしょうか……?」
やっぱり声をかけてきた
「君、モデルに興味はない?」
「も、モデルですか……?」
「うん、実は僕はモデル会社の社長でね、
RIDE《レイディー》ていう会社なんだけど知っているかな?」
俺は驚愕した……!!
「れ、RIDE……!!ってあの?」
RIDEとは今大人気のモデル燕条観月などさまざまな有名人を擁するブランド会社だ
「うん、そうだよ……それで、どうかな?」
「あ、ありがたい話しですが……なぜ自分なのでしょうか?」
「……実は今日撮影する予定だったモデルの人が事故に会ったみたいでね、幸い大事には至らなかったみたいだけど……」
「はあぁ……わかりました」
俺は溜息をつきながら了承した
「ほ、本当かい!!」
「え、ええ」
まあ、困ってそうだったからな~
「じゃあ、さっそく移動しようか?」
「移動?ここじゃなくて?」
「うん、今日はスタジオで撮影だからね」
「そうなんですか……」
「今日のテーマはカップルの撮影なんだ、君には相手の女の子と一緒にポーズをとったりしてほしいんだ」
「あ、相手がいるんですか?」
相手かあ……誰だろう?
「燕条観月ちゃんとだよ」
「ッッ!!ま、マジで?」
「うん、マジで」
よりによってあの大人気モデルの燕条観月と
撮影だと~!!
「ハハハ、大丈夫だよそんなに緊張しなくても、観月ちゃんはとってもいい子だから」
「そ、そう言われても……」
「大丈夫だから、君だって超がつくほどのイケメンなんだから自信をもって」
「は、はあぁ」
「それじゃ、そろそろ着くよ」
「一要、観月ちゃんたちにも連絡はしてあるから、困ったときには頼るといいよ」
「わかりました……」
「ハハハ、リラックス、リラックス」
「はあぁ……前途多難だ……」
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