第4話 二人の歌声

■side暁斗~放課後~


 「うっあぁぁぁ……終わったぁぁぁ……」


 「お疲れさん」


 「じゃあ暁斗!そろそろ行こうぜ!」


 「ああ、駅前のファミレスだっけ?」


 「ああ!」


 「そうだ、神宮寺さんもいっしょにどうかな?」


 「フフフ。はい、いいですよ」


 「おお…マジで?」


 「フフフ、マジです」


 誘って良かったぁぁ


 「それじゃ、行きますか」


 


 

 ~駅前のファミレスにて~


 「それで?バンドのことはどうすんの?

メンバーにアテあるの?」


 「いや!!!ありません!!!!」


 「まあ、だろうな」


 「そ、そうだ!これからカラオケいかね?どう?」


 逃げたなこいつ


 「カラオケ?どうして?」


 「二人はボーカルだろ?だからまあ、練習ってことで」


 「俺は構わないが…」

 

 「フフフ、私もいいですよ」


 「よっしゃ!!決まりだな」




 ~カラオケ店にて~


  「さてと、誰から歌う?」


 「じゃあ、俺から」


 そう言って曲を選んだ


 「おお!!楽しみだ」


 「フフフ、がんばってください」


 「おお」


 曲名は羽、言わずとしれたアニメ名探偵コナンの歌だ


 「羽か、がんば~」


 「がんばってください」


 イントロが流れはじめる

  


 「«乾いた冷たい風、針のようにsting♪~

シンとした空気のなか春がはじまる♪~

飛びたつための羽、ほぼ生え揃い♪~

まだ暗い空を見て、迷いを捨てる♪~»」


 「……すっげぇ……」

 

 「ほんとうですね……」


 「«時間は傷を癒やすってこと、忘れるころ知るだろう♪~当たり前のことだけど言うよ♪»」


 「«全てはスタイル飛び方しだい、変わりは誰にもやらすな♪~その目に映る世界が全てと言うなら♪~違う場所見てみましょう、

まるで知らないことだらけ♪~大丈夫僕は、君を忘れない~♪»」


 「おお!!すっげー!!!」


 「フフフ、素晴らしかったです」


 「そう?ありがとう」


 「じゃあ次は……」


 「フフフ、私ですね」


 「何を歌うのかな?」


 「さあ?」


 「TERMINATED」


 「ああ~それってたしか…」


 「ホライ○ンの歌だな」


 「«何が見える?ありのままの君は強くなるため愛しさを閉じて~♪」


 「やっべえ……うますぎねぇ……」


 「綺麗な声だ……」


 「«何を訊くの?秘密の小部屋で古の日々語ろうか~♪記憶に抱かれて、砕かれたMsteria~♪悲劇を越えて穏やかな祈り、

オワリガハジマリ~♪»」


 「«新世界で人は未来を美酒のように飲み干せるかさえ知らず、全て放り投げた~♪

新世界は冷たい理性と奇跡の狭間~♪

どうして君と此処で……逢えたの~♪»」


「うおぉぉぉ!!すっげぇ!!!」


「すっげぇ……!!!めちゃくちゃうまい」


「フフフ、ありがとうございます」


「ああ、これならいける!」


「フフフ、なら良かったです」


はあぁ……まあ、頑張りますか

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