閑話 高校生たちの試練



 ソラ視点



 ――バチバチバチ!



 私たちがいつものように帝都の近くにある森で野外訓練をしていると、突然森の一部の空間が歪み、雷を放ちだした。どうやら、何かの異変らしい。



 空間がいきなり周囲に雷を撒き散らすという轟音を聞いた私たちがその場所に注目すると、歪んだ空間の中からなんと人影が出てくるのが見える。



「魔族が出たぞー!」



 護衛として付いてきてくれた騎士さんたちが大声で叫び、周囲に警戒を促し始めた。どうやら私たち高校生勇者が戦うべきとされている魔族が、こちらに襲撃をしてきたようだ。



「どうやら私たち、悪運とダンスっちまったみたいね……」



「お姉ちゃん、なにそれ~?」



「ルナ、ソラの言う変なことをいちいち気にしちゃダメよ!」



 私とルナとアヤノの退魔忍者三人組は、緊張しながら成り行きをうかがう。戦闘が苦手なシズネちゃんはタイミングのいいことに、野外での整備訓練のため私たちとは別行動をしていた。



 だから彼女は安全だ。あとは私たちが、魔族と戦うことに集中すればいい。



「勇者が召喚されたと聞いてわざわざ様子を見に来たけれど、雑魚ばっかりじゃない」



 物語に出てくる悪魔のような角を頭に生やし、恐ろしくボインな爆乳の持ち主なのが分かる軽鎧姿に自分の正体を隠すようにお面を身に付けたピンク色の髪をしたセクシーな女性が、辺りの様子をうかがいながらそんなことをつぶやいている。



「魔族だ!やっちまえ!」



 しかし、相手のそんな言葉が聞こえないのか男子生徒の一部が先走り、突如として現れた魔族に向かって一斉に攻撃を仕掛けてしまう。その結果、彼らは返り討ちにされてあっという間に吹き飛ばされることになった。



「身の程を知りなさい」



 男子生徒を返り討ちにした魔族が、見下すようにして冷たく言い放つ。



 目の前にいる魔族は、ものすごく速くて強い。それに戦い慣れている。弱い魔物としか戦ったことがない私たちには、全く歯が立たない相手だってことがすぐに分かってしまった。



「――まずい!私、行ってくる!」



 魔族に吹き飛ばされた先の地面でピクリとも動かない男子生徒数名の姿を見て、アヤノが治療をするために私たちのそばを離れた。



 アヤノ


 所持スキル

 盗賊ノ右腕

 罠解除、斥候、探索スキルの極意を手に入れる


 女神ノ左腕

 全てのケガ、病気を一瞬で癒す


 忍術マスター

 忍術の極意を手に入れる。火遁、水遁、土遁、木遁等、全属性の忍術が使える



 アヤノが持つ「女神ノ左腕」というスキルなら、傷ついた男子たちを治療することができる。クラスメイトの彼らを見捨てることは出来ない。



「つまらないわね。……全員、死にたいのかしら」



 しかし、状況は刻一刻と動いていく。



 退屈なため息を吐くようにしてメチャクチャなことを言い出した魔族が、なにかの魔法を発動させると空にかざした右手に魔力を集中させていく。



 そしてブラックホールのような黒い塊が、魔族がかざした手に集まって魔力を吸収しながら大きくなっていった。その黒い物質を見た私の背中に、おぞましい寒気が走る。



 あれはまずい。食らったら、多分一撃で死ぬ。そのことが簡単に分かってしまうくらに、不吉な魔力の塊であった。



 周りにいた高校生勇者のみんなも、いきなり目の前に現れたあまりにもリアルな死の直感によって恐怖に身がすくみ、全く動けなくなっている。このままでは全滅する。でも、誰も動けない。



「みんな逃げて!」



 しかし、そんな恐怖に固まるクラスメイトの空気を、一瞬で壊す叫びをルナが発してくれた。ルナのその言葉をきっかけにして、高校生勇者と護衛に付いてきてくれていた騎士たちが我先にとその場から逃げ出していく。



 ルナ


 スキル


 破壊サレヌ者

 一定時間、無敵の防御力を手に入れる能力。ステータス値に干渉をされない防御能力を得て、一定時間ノーダメージになる


 破壊スル者

 一定時間、無敵の破壊力を手に入れる能力。ステータス値に干渉されない定数ダメージを与えることができる


 雷影ヲ纏イシ者

 一定時間時、無敵の素早さを手に入れる能力。反射神経も向上

 雷電系魔法の極意を覚える。雷魔法が使えるようになる

 影魔法の極意を覚える。影魔法が使えるようになる



「私のスキルなら、みんなを守れるから!お姉ちゃんも逃げて!」



 そしてルナはスキルを発動しながら、私にも逃げるようにと声をかけてくる。たしかにルナの持つスキルの「破壊サレヌ者」なら、一定時間ダメージを無効にすることができるからみんなのことを守れるだろう。



 でもスキルの効果が切れてしまったら、ルナはどうなる。ルナは一人で、あの強力な魔族と戦わなくてはならない。その後は?



 頭の中に浮かんだ最悪な結末に、私の目の前が真っ白になる。



「ごめんね。お姉ちゃん。一緒にいれなくなっちゃうかも……えへへ!」



 恐怖に固まる私に向かって、ルナはいつもみたいにホワホワとした雰囲気のままニコニコと笑っていた。



「ふざけないで!ルナ!そんなの、絶対に許さないから!」



 ルナのそんな覚悟を見てしまった私は、それをぶち壊すことに決めた。私の大切な妹が、私のためにその身を犠牲にするなんて絶対に許せない。



 大丈夫よ。お姉ちゃんの辞書には、無理だとか必要な犠牲だとか、そういうのは全部存在しないの。



 やるしかない。そう覚悟を決めた私の血がたぎり始めると、私の体内を満たす魔力が沸騰するようにしてグツグツと熱く煮えたぎっていく。そして私の意識から、余計な煩わしいことが全て消えていった。



 今の私には、打ち倒せない困難なんて、何一つない。



 ソラ


 スキル


 我ニ貫ヌケヌモノナシ

 すべてを次元ごと切り裂く能力

 魔力により刀を作り出すことが出来る


 時空ヲ抜ク者

 時空系魔法の極意を手に入れる。転移系魔法が使える


 免許皆伝

 刀術の極意を手に入れる。刀での戦い方が自然と分かるようになる



 私のスキルの一覧はこれ。そしてスキルは応用をすることによって、別の使い方もできる。



 我ニ切レヌモノナシ

 すべての存在を切ることができる



 私が持つスキル「我ニ貫ヌケヌモノナシ」の派生型がここに誕生した。「我ニ貫ヌケヌモノナシ」が縦の斬撃なら「我ニ切レヌモノナシ」は横の斬撃。そしてこのスキルは、文字通りなんでも断ち切れるスキルだ。そう、魔力すらも。



 私の頭に、この状況を打破するためのスキルの使い方が自然と浮かんでくる。



 簡単だった。このままじゃ勝てないとか、相手の方が強いとかじゃなくて、私があいつに勝つと決めればそれでよかった。そうすれば私の心には、自然と道が見えてくる。恐怖に逃げていたから、目の前にある可能性が見えなかった。



 私はこの世界での生き方を、生きるために大切なことをこの瞬間に学んでいた。大切な存在を失ってしまう、ほんのギリギリ少し前である。



 そして私は自らのひらめきに、自らの運命のすべてを掛ける。



 私はスキル「我ニ切レヌモノナシ」を使って、魔族が右手に作り出しているブラックホールみたいな魔法を構成する魔力結合を刀で叩き切ることに決めた。



 しかし魔法を切るには、魔法を分子構造のように構成している結合の要を正確に切断しなければならない。そうしなければ、暴走した魔力が爆発を起こす。



 つまり、失敗したらそれで私たちは終わりだ。



 さらにその魔力の暴走による爆発は、魔法を発動するために込められた魔力の量が大きければ大きいほど破壊の規模が大きくなる。それに巻き込まれてしまっては、このまま相手の魔法をくらったのとそれほどダメージは変わりないのだ。それでは、ルナを救えない。



 難易度としては、刃物を使って分子の結合を切るようなものを想像してもらえばいい。刀と魔法の使い方の概念そのものが違う。でも、私にはできる。そのことが、自然と理解できた。



 魔法の要となる中心点は、私の免許皆伝スキルが教えてくれている。だから私は自分のスキルを信じて、魔力で作り出した刀を振り下ろすために構えを取る。



 そして私は全身の力を脱力すると、一気に刀を振り抜いた。



「てやああああああああ!」



 ――スパーン!



 私が魔力を断ち切ると、魔族が発動しようとしていた極悪な魔法が霧になって消えていく。私の右手には、魔力の分子構造を断ち切ったような、そんな不思議な手応えが残っていた。



「あら。……雑魚ばかりと思っていたけど、少しは骨のある人間もいるようね」



 邪悪な魔法を霧散させた私を見て、まだ余裕綽々な態度を崩さない魔族が、舌なめずりをするように嗜虐的な空気を身にまといながら私を見つめてくる。



 どうやら魔族のターゲットが、今度は私に移ったようだ。これは丁度いい。だって私はこれから、あいつをぶっ飛ばすのだから。ルナを危ない目に合わせた罰は、私が与える。



 でも戦いが始まると、私は魔族に近づくことが出来ずに困惑をすることになった。一難去ってまた一難。難儀なことである。



 何だかあの魔族の周りにある空気が歪んでいて、近づくだけでも私の体から力が抜けてしまうような感じがするのだ。その現象によって私は、魔族とうまく戦えずにいた。



 一瞬だけならいつもの通りに動けるのだけれど、あいつの近くにいる時間が長くなればなるほどに私の体の中にある魔力がかき乱されて、うまく力が出せなくなっていくのだ。そして魔族から距離を取ると、力が元通りになる。



「戦いのセンスは確かにあるようだけれど、知識も経験もなし。……あなたのこと、どうやって料理しようかしら」



 相手のこの能力を攻略できなければ、このままでは私がやられてしまう。どうにかしなければならない。そして魔族は対策を練る私の姿を、ただ笑って楽しそうに観察している。



 後で知ったのだけれども、この世界には、自分の周囲に存在する魔力を歪ませることで敵の能力値を下げるという魔法技術があるらしい。いわゆる妨害魔法だ。あいつはこのとき、それを使っていたのだ。



 しかしそんなことを知らない当時の私は、今の自分が持つ知識と能力を使ってこの窮地を脱する方法を考え出すことになる。やはり私は、天才だった。



「そうだ。近づかなくてもいいように、そういう能力を作ればいいのよ!」



 そう。天才的美少女な私は、突然キラリと思いついてしまった。魔族に近づけないなら、そもそも近づかなければいい。名付けて、パンがなければクッキーを食べればいい作戦。



 ただ強いスキルをそのまま使うのではなく、上手にスキルを使うことで戦い方にいくらでも応用が効く。単純な力押しじゃダメだ。それではこの世界では生き残れないことを、私は目の前の魔族に教えられた。



「はあああああああ!」



 私は「我ニ貫ヌケヌモノナシ」のスキルで魔法の刀を10本作り出すと、それを時空魔法で操作して私の周りに浮かせてしまう。別に、バカ正直にわざわざ剣を手に持たなくたっていいのだ。



 私が作り出した魔法の刀を使って、遠距離から攻撃をすればいい。そうすれば、相手の周囲にあるヘンテコな空間の影響を受けずに済む。



 私は自分にぴったりな、最強の戦闘法を開発してしまった。



 私の戦い方は、刀10本の空中同時高速移動なんて生ぬるい物じゃない。転移魔法で、私は直接相手の体内に刃を送り込む。0コンマ1秒とかではなく、まさに刹那の斬撃だ。



「これでどうだ!」



「――ふふふ!やるわね!」



 しかし、私の空間魔法を用いた斬撃も、魔族は簡単にかわしてしまう。転移魔法を使って魔族がいる場所に刀を直接ワープさせているのに、刀の具現化直前でひらりとそれを回避されてしまうのだ。相手の戦闘センスは、かなりのものらしい。



 でも、実は刀は囮だ。私は自分の体も刀と一緒に転移させて、魔族に向かって自ら切り込んでしまう。一瞬だけなら動けるからね。これが、私の戦闘スタイルよ!



(……隙あり!)



 私の刀を回避して隙ができた魔族の背中側に、私は上手いこと転移魔法で出ることができた。これで決まり。そう確信して、私は刀を振り下ろす。



「――これでも!――くらいなさいな!」



「――くっ!」



 しかし魔族は、私の刀さばきも回避してくる。やっぱり戦闘能力は、相手の方が一枚上手のようだ。



 でも、今度の魔族には余裕がない。相手は私の剣戟をかわしきれないと見たのか、私から大きく距離をとったのだ。しかも、バランスを崩している。



 これは相手に、一泡吹かせることが出来たみたいね。魔族のその姿を見た私は、心の中でガッツポーズをした。



「ソラ!私に任せて!」



 ――ひゅん!



 魔族が私の攻撃をかわし、バランスを崩しながら地面に着地した瞬間に、アヤノのクナイ投げが炸裂する。それも、影縛りの術が印字された特別性だ。それが魔族の影に、見事に突き刺さった。



 アヤノの影縛りの術は、クナイを相手の影に刺すことで体をその場に縫い付けることができる忍術だ。つまりこれで、魔族は身動きをすることが出来なくなる。絶好のチャンス到来だった。



「あいつと私の実力差じゃ、もって10秒ってとこ!それで決めて!」



 アヤノは混乱する状況でも逃げることなく、傷ついた男子生徒の治療を終えて戦いの場に戻ってきてくれたのだ。そして戦況を瞬時に理解して、私のサポートまでしてくれている。



 さすが、私の親友である。あとで、アヤノにハグをしてあげよう。でもその前に、勝負を決めなくちゃね!



「――ちぃ!」



 バチバチバチ!



 しかし、アヤノの渾身の影縛りの術も、魔族には通じなかった。本当にしぶとい。一筋縄ではいかないくらいに、相手は強いということだ。



 魔族は無理やり、力技でアヤノの影縛りの術を解いて、その場から瞬時に移動してしまったのだ。魔族の履いていた靴だけが、ちぎれて地面に縛りつけられてるのが、その無理やり具合を表していた。



「――何あいつ?――強すぎ!」



 さすがに、単身で堂々と敵地に乗り込んでくるだけあって、あの魔族は戦闘力がかなり高いようだ。これは、まずいかもしれない。



 目の前に現れた絶好のチャンスを逃してしまった私は、少しの焦りを覚えることになる。本当に、私はあいつに勝てるのか。負けたらどうなってしまうのだろう。



 そんな不安が私の心によぎった瞬間に、私の心が恐怖に押しつぶされそうになった。これはまずい。



 なんとか勇気を振り絞って心を立て直そうとするけれど、私の心の中に生まれたわずかな恐怖が、少しずつ大きくなっていく。



 このままでは負ける。そう考えてしまった私の体から、力が抜けていく。



「お姉ちゃん。いくよ~!」



 でも、そんな私の不安なんて、妹のルナが簡単に吹き飛ばしてくれた。いつもみたいにニコニコと笑うルナが、この戦況を左右する会心の一撃を決めたのだ。



 さすが、私の妹である。



「ごめんね。魔族さん。こっちにくると思ってた~」



 ――バキン!



「――ぐっ!」



 なんと、なぜか先回りをしていたルナが、アヤノの影縛りの術から抜け出した魔族の移動地点に合わせるようにして、彼女が好んで武器にしている大型のハンマーを振り回していたのだ。



 そしてルナは、見事にハンマーをぶち当て魔族を豪快に吹き飛ばすことに成功する。ルナのその姿はまるで、のんきに野球を楽しんでいる女の子みたいなのが彼女らしい。



 ルナにはなぜかこういうときに、信じられないことをやってのける才能があった。そして彼女は、今回もそれを発揮してくれていた。



 これにはルナの行動を予測すら出来ていなかった魔族が、きりもみしながら空中を吹き飛んでいくことになる。奴は混乱をしていて、まだ体勢を立て直せていない。私は直感する。これが最後のチャンスだと。



「お姉ちゃん!決めちゃって~」



「ソラ!お願い!」



「ルナ!アヤノ!任せて!」



 二人の声援を受けて私は短距離転移を使って瞬時に移動をすると、空中を舞い続ける魔族に向かって斬りかかる。魔族は、完全に隙だらけだ。



「これで、トドメ!――私に!貫けぬものなし!――私たちが!最強よぉ!」



 ――ザンッ!



「――ちぃ!!!!!」



 しかし、魔族もかなり強かった。私の斬撃が胴体に当たる本当にギリギリで体勢を立て直すと、空中で体を捻って私の刀をかわしたのだ。でも、手応えはあった。



 私が切りつけた魔族の左腕から、ポタポタと血が垂れ落ちている。そして力が入らないのか、彼女の左腕はダラリと下がったまま動かない。これは、私たちの勝利と言っても過言ではないだろう。



「――あははは!――面白いものを見つけた!……あなたたちの顔、覚えておくわね~。また今度、楽しみましょう!」



 魔族はそう笑いながら私たちに言葉をかけると、自分の傷ついた左腕を魔法か何かを使って一瞬で回復させたあとに転移術でその場から去っていく。どうやら、私たちは危機を脱したらしい。



 これ以上、特に深入りする理由もないだろう。どうにも腑に落ちないが、私は危機を脱出できたことを素直に安堵する。そしてこの世界で、私が倒すべき目標ができた。



「ルナ、ソラ、やったね!」



「おねーちゃん、アヤノ~、よかった~」



 魔族との戦闘が終わると、ルナとアヤノが笑顔で私に駆け寄ってくる。私たちは抱き合って、お互いの無事を喜んだ。



「ルナ!これからは絶対に、自分を犠牲にしようなんて思わないでよね!――今からお説教よ!覚悟しなさい!」



「お姉ちゃん。ごめんね~」



 でも私は、喜ぶ前にルナにお説教をする。この世界で唯一の肉親であるルナが、いなくなるなんて私には耐えられない。



 それに、ルナの身を犠牲にしてまで、私は自分を守りたくなんてなかった。



 私たちはチートスキルを持っているけど、それだけじゃ勝てない。この世界には、強い人物はごまんといるんだ。そのことを、嫌というほど思い知らされた苦戦であった。



「三人とも!無事?」



 少し遅れて、離れた場所で生産活動をしていたシズネちゃんも、危険を顧みずに一人で私たちの元に駆けつけてくれた。



 彼女は今回の顛末を聞き、さらに強力な防具を開発すると燃えることになる。私たちが傷ついたのは、自分の開発技術が不甲斐ないからだと泣き出してしまったほどだ。



「私たちは四人で一蓮托生よ!いい?」



「うん!」



「えへへ~」



「もちろんよ!」



 でも、私たちは生き残った。だから、今回見つけた課題は次回に活かせばいい。私たち退魔忍者の四人は、今日はとにかくおつかれさまパーティーを開催するのであった。



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