第8話 青空の下で
さー、いよいよ放課後が近づいてきた。何言われるかわかってないのに、なんかそわそわしてきたよ・・・ん?なんかあちらの様子がおかしいんだけど、フルフルしてる。あまりにも様子がおかしくて周りまでそわそわしはじめちゃってるじゃねーか、
「ちょっと涼音ちゃん、どうしたの今日ちょっとおかしいよ」
「っえ?何?な、なんかおかしいい?」
「おかしいよー、なんかそわそわしてるし」
「本当に?・・・どうしよう待ちきれなくて顔に出てたかな」
「ん?涼音ちゃん何かいった?」
「え、な、なんでもないよ」
「ほらそこ、授業中なんだから静かにしなさい」
「「ごめんなさい」」
なんだ?本当に大丈夫なんだろうなー、どうしてあんなに慌ててるんだろうかまったくわからん。俺が慌てるんならまだしも・・・放課後になればわかるか。
「まったく、今日はここまで・・・また明日」
「おい、爽侍いよいよこの時がきたな」
「なんだよその言い方は、悪戯かも知んないだろ?」
「まさか、あの子がそんなことするわけないだろ」
「わかんないじゃねーか」
「はー、まったく。ほら早くいけよ、あちらはもう行ったみたいだぞ」
「な・・・まじか」
なんだよ、本当にいねーじゃねか・・・行かなきゃいけねーか、しょうがない
「そんじゃ、行ってくるよ」
「ああ、楽しんでな」
まったく、人ごとだと思って・・・はー、何言われんのかなー、かったりなー嫌だ嫌だ・・・でも、周りに人がいない屋上を選んでくれてほんとよかったよ。誰かに聞かれて騒がれたりしたらたまったもんじゃない
そんな文句を言っていると・・・
「・・・もうついちゃったよ」
ガチャ
「なんだ?鍵閉まってんのか?」
「誰ですか?そこにいるのは、」
「五十嵐爽侍ですけど」
「そ、爽侍くん・・・今鍵開けます」
「お、おう」
「どうも・・」
「・・・ど、どうも」
「え、えーと・・・俺はあなたに呼び出されたわけなんだけれども」
「あ、あのね爽侍くん・・・あなたにお話があります‼︎」
「は、はい」
「そ、その前に・・・私のことは、覚えてますか?」
「あのー、それがですね・・・」
「もしかして・・・忘れちゃった・・・とか」
・・・やべ、なんか泣きそうなんだけど。・・・っていうかもしかして、あっちは覚えてたのか。まじかよ、でも一体なんで?
「はい、ごめんなさい忘れてました。でも、なんとなく最近思い出して・・・母親に聞いたら、それが・・・あ、あなただと・・・」
「ま、まーいいでしょう。では、あなたはその話を聞いて・・・どう思いましたか?」
え?どう思ったかって・・・そんなこと聞いてどうするんだろうか
「ど、どう思ったかって言われても・・・すっかり忘れてたから驚いたとしか」
「へ、へーそうなんだ・・・」
今度は怒りそうなんだけど、こいつの精神状態どうなってんだ・・・大丈夫かなー
「もー我慢できない・・・私ね、あなたのことずーと覚えてたの・・・それであなたに好きになってもらいたくて、頑張ってきれいになろうとしたの。それであんまり好きじゃなかったけどモデルの仕事とかやって、やっとあなたのいる学校に行くことを許してもらったの‼︎」
そ、そうだったのかー、やばいなーあっちはバッチリ覚えてくれててまさか会いにきてまでくれたなんて・・・どうしようまじで
「それは・・・ごめん忘れたりなんかして、でもよかったのか仕事休んでまで」
「いいの、ある程度落ち着いたらまた始めるから」
「そ、そうなのか。あのー気持ちはすごく嬉しいんだけど・・・」
「ち、違うの付き合ってくれってことじゃなくて・・・仲良くして欲しいっていうか・・・」
「なーんだそうだったのか。でもな、俺あんまり学校でも目立ちたくないからなー」
「それもダメなの?」
う、そんな目で見られると・・・困ったなー、どうするか学校では話したりできないだろうし・・・うーん、あ、そうだあれなら
「あのー、それなら今度うちにこないか?母さんもお前のこと覚えてたみたいだし」
「え?本当に?いいの?」
「ああ」
「やったー」
うわまじか、本当に喜んでやがる。俺と仲良くするのが本当に嬉しいのか、でも友達になりにわざわざ転校してくるなんてすごいやつだなー
「これ私の連絡先、都合の良い日がわかったら連絡して?」
「ああ、わかった。今日にでも聞いてみるよ」
「じゃあ、今日はありがとう」
「ああ、じゃあまた明日学校で・・・」
ふーやっと終わった、衝撃的だったなまさか覚えてたなんて。家帰ったら聞いてみるか、おっと早く行かねーと師匠に怒られちまうな
【あとがき】
いやー、ひとまず落ち着いてくれてよかったよ。でもなんか少し話が噛み合ってなかったような
皆さん、たくさん読んでいただきありがとうございます。どうぞよろしく
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