第2話 野球
朝、長男が起きると、長女が棒を振り回していた。「おはよう。何してるの?」
長男がきくと
「今日から体育でソフトボールやるから、練習!どう?プロっぽい??」
「まぁ…、うん。お疲れ様。」
変なフォームだったが、きげんが朝から悪くなってしまうのはめんどくさかったので長男は曖昧に頷いた。
体育の授業。
「おっしゃ!絶対打つ!」
ボールを打つ練習が始まった。
長女はクラスメイトの投げたボールを打とうとしたが全力で空ぶり、その勢いが止まらず、長女はその場で一回転した。
そんなことを繰り返していると、
「あれ?みんな、なんか遠くない??」
さっきまで近くで見守ってくれていたはずのクラスメイト達はだいぶ距離をとった場所にいっていた。
「いや、なんか人殺しそうな感じだから…。」
「やだー。なにそれー笑笑そんなにだめ?」
そこに来た先生が、長女の姿を見て
「…がんばれ。」
肩をポンと叩いた。
家でこの話をしたら、家族全員から目を逸らされたのは言うまでもない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます