女の子を抱くのが趣味なので仕事にしました。

@Yui_Asah1212

趣味を仕事にしよう!

 鯨みたいに潮を吹く子が好き。流れ出した汗と愛液でシーツの上にできる湖。

Like a 琵琶湖で琵琶湖は Lake 湖が干上がる間もないように女の子を泳がせ続ける。

というのが私の趣味であり生き甲斐で。出会った女の子は全員抱く精神で生きてきた。

 まあだから…そういう感じなので彼女できてもほかの子と出会っちゃえば抱いちゃうし…

 愛を一人だけに向けるなんて私に向いてなくて。けどエッチ時だけはその一人を愛することはできる。エッチの時だけは!

常に一人を愛するとか無理なんだよ。なんというか私の愛を受けられない子が可哀そうだ。

 たくさんの女の子を愛する仕事とかないかな。と思っていたところにそういう仕事があるとタチ友達の恵子から聞きまして。

 なんと女性専用の風俗があるそうで。

セックス大好きな綾に向いてるんじゃない?と冗談交じりに言ってきた生意気な恵子を抱きながらレズビアン専門の風俗店の嬢に転職することを決意した。あと恵子は基本タチの癖に凄い感度よくて凄い潮吹くのよ。もうあたり一面水浸し。ベッドの上に突如、公園によくある泳げるくらいの大きさの噴水が出現する。まさにそんな感じ。短髪のボーイッシュでキリっとした感じの宝塚顔が余裕なく喘ぐ姿って興奮するよね。まあそれを見れるのはバリタチだった頃の恵子をリバもイケるように改造した私の功績であり、それはまた別のお話。

 思い立ったらすぐ行動。恵子の友達に風俗店のオーナーが居るらしく、丁度女性スタッフ募集中とのこと。そこに面接行くことになった。

「なんて店?」

「キングダム」

「キングダム!?!?!?風俗店名にしては奇抜過ぎでしょ笑い死ぬ」

 人生三回分くらい笑った。何考えてこの名前にしたのか絶対聞く。

「いやけどあそこすごいから。ナンバー1の子、オーナーさんの彼女でバリタチでもう凄くうまくて可愛くて…」

「凄いのは店名だけじゃないってことね」

「まあ、そういうこと。レベル高いのよ。顔もスタイルも技術も」

 これから同僚になる人のこと聞いても…多分セックスすることになるでしょうけど。

 話聞く感じこいつ結構な頻度で行ってんな。ハマってんじゃん。

 ほどなくして風俗街の並びにあるその店についた。外の立てかけてある黒板に可愛く「王国型店舗!」と書いている。なんのこっちゃ。

「どうも~瑠衣さんいますか?」

 カウンターの三十台後半くらいの女性が恵子を見ると

「ああ恵子ちゃんまた来たの?すぐ戻ってくると思うから入っちゃって」

 中に通してもらうと風俗嬢の待機場所に通された。全面真っ赤な部屋の端の小さめの本棚に少女漫画とウシジマくんが並んでいた。ミスマッチ感半端ねえ。真ん中に横長のソファーとガラステーブル。卓上には嬢の化粧ポーチと鏡が無造作に置いてある。芳香剤と化粧品の匂いが混ざり空気があまったるい、目がちかちかして落ち着かない。こんな部屋で待つのつらいなあ。

 ほどなくしてさっきとは別の茶髪ロングヘアのバリキャリという文字を具現化した女性がはいってきた。

「どうも!瑠衣さん!連れてきました!こちらレズです」

 最悪な紹介だ。そうだけどそうじゃないだろう。

「どうもレズです」

 まあ乗るけど

「採用。」

 出会って秒で就職が決まった。大学時代の就職活動は何だったのか。これが世界の正しい形だろ。

「とりあえず、うちのシステム説明するね。前のパネルで見たと思うけどうちの店、王国制っていうのをやっていて女性スタッフがタチなら王子、ネコなら姫って感じでお客さんが指名した人の逆の立場で楽しむって感じね」

 タチが王子でネコが姫か。お客さんがどっちやりたい人なのかで嬢を選べるってことか。思っていたよりわかりやすい。恐るべし、キングダム。

「あ、けどリバれる子ってどうしてるんですか?攻めて攻められるのが好きな子っていますし」

「ああそれはスタッフ選ぶパネルにリバ〇って書くから大丈夫よ。ちなみに綾ちゃんはどっち?」

「バチバチのバリタチです!」

 私にネコは無理。自分が喘ぐ姿とか…想像するだけで…いやあ見られたくない無理無理無理。

「じゃあ王子だね。じゃあ源氏名どうしようかなあ」

 瑠衣さんが決める感じなのか。まあキングダムのプリンスになるのだ。一国を守り戦う姿にふさわしい名前にして欲しい。

「決めた。飛鳥ね」

 かっこよすぎだろ。男性でも女性でも通用するしどちらにしても顔が良いのが確定している名前。ヘンリー王子みたいなイマイチ日本人によく聞こえない名前じゃなくてよかった。

「いいじゃん飛鳥、めっちゃ飛びそう」

 恵子は結構馬鹿だ。知的な顔も口を開けば台無しだ。飛びそうってなんだよ。気持ちよすぎて飛ぶのはこれから私が抱く女性達のことだ。もしや瑠衣さんはそこまで考えていたのか。流石バリキャリイケメンレズ。

「恵子、もっとかっこいいとか言ってよ、褒めてないじゃん。」

 噴水女のほっぺを引っ張る。「千切れる痛いやめろ襲うぞー」なんて言っている。いつも襲われているのは誰のことやら。

「瑠衣さん、凄く気に入りました!王子飛鳥として頑張るのでよろしくお願いします!」

 瑠衣さんは自分の髪を指先でくるくる回している。ん?私の笑顔で少し照れたのか?意外とチョロそうだな。機会があれば誘おう。

「うん、あと給料の話だけど基本60分コース一回一万二千円支給でリピさんならプラス三千円って感じね。ヤればヤるだけ稼げる。いい仕事でしょう?」

 時給一万二千⁉時給八百円コンビニバイトやっていた時代と比べ物にならない…

「エッチできる上にお金を頂ける…天職に転職…」

 瑠衣さんがすっと出してきた契約書の注意事項も見ないまま名前を書き判を押した。

「じゃあ明日から入れるように研修やっとこっか」

 研修…?もうエッチなことできるのですか?いいのですか?涎出てきた。

「うちのナンバーワンのサービス受けてみて流れ掴むのが早いかな。そろそろ…おっきたきた」

 入ってきたのは瑠衣さんと同じ長さのロングヘアーですこし毛先がカールしふわりとした茶髪の姫みたいな子。

「新人の人かな。私、瑠衣さんの彼女でキングダムのナンバーワン沙織ねよろしくねぇ。」

 かっわいい死ぬほど好み。瑠衣さんがぱっと見タチっぽいしネコかな。この姫の可愛く鳴く姿を見たい。

「よろしくです~あの~すっごく髪の毛綺麗ですね!茶髪もすっごく似合っていて…あ今からお茶しませんか?近所に知り合いのお店があってそこの紅茶凄くおいしいんですよ」

「人の彼女を彼女の前でナンパするな!」

 恵子にわき腹を殴られた。全面的に私が悪い。けどこいつ絶対許さねえ。

「抱けるなら抱いてもいいわよ?」

 瑠衣さんは沙織さんの髪を指に巻きつけながら言ってきた。普通なら内心怒っている人が言いそうなセリフだが自分の彼女を自分の店(風俗)で働かせている異常者だ。ホントに抱いちゃっていいのだろう。

「あっじゃあお言葉に甘えて…奥行きまっしょうか」

「お前が連れて行くのかよ」

 恵子に背を向け沙織さんの腕を引っ張りお店の奥へ連れて行く。誘ったティーパーティーをすっ飛ばしいい感じの部屋にはいった。

 真っ赤な壁紙の部屋に簡易的なベッド。瑠衣さん赤好きすぎだろ。

 ベッドの上にはバスタオルが敷かれていた。濡れてもすぐ変えられるようにかな?

「風俗店の中ってこんな感じなんだ、凄いですね沙織さ…」

 振り向いた瞬間沙織さんに胸元のシャツを引っ張られキスされた。長い舌が入ってくる。クルクルシュルシュル蛇が暴れ口の中を犯される。ぷは。

「ナンバーワンの“王子”姫華。よろしくねぇ」


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