第4話 真希と夏希の関係
「ほら、我慢しないで。」
指を股の中へと押し込み出し入れを繰り返し、親指の腹で突起を刺激する。
「ああっ、ああんんんぁぅっ」
戦闘中の姿からは想像出来ない嬌声が夏希の口から発せられる。
するとびゅっぴゅっびゅーと夏希の股間からは噴水のように液体が溢れ出した。
既に1時間程真希に攻められ、何度も絶頂を迎えている夏希。
顔ま真っ赤に上気し蕩け、がくがくと足は震えており満足に立つことも出来なくなっている。
「夏希のジュース美味しい。」
足の間に顔を持っていき溢れる液体をじゅるるると掬い飲み干していく真希。
「ねぇ、夏希。私のも飲んで?」
2人の行為が終わったのはそれからさらに1時間が経過した後だった。
「まだこない……ん?あれは?」
街道の街側から人の集団が2人の方へ向かって来るのが確認出来た。
恐らく動かない亀の姿を見て斥候を放ったのだろう。
先に1人、先行してやってきた。
「な、やっぱり倒されてる!?」
亀の残骸を見て驚愕の表情を浮かべている斥候の男。
「ちゃんと薬草採取しましたからね。」
あくまで薬草採取に拘る真希。
「ちゃんと食後の運動したぜ。」
あくまで食後の運動に拘る夏希。
「確かに
斥候の男に聞こえないよう、夏希の耳元にそっと囁く。
やがてギルドマスターを筆頭に数十人の冒険者達が到着した。
「な、やっぱりお前らか。」
「ちゃんと薬草採取のクエストを受けて、必要なものは採取しましたよ。途中現れた魔物はついでに倒しちゃったけど。」
真希はドヤっとすまし顔で、ない胸張って威張った。
「言いたいことはあるけど事後ならもう仕方ない。報酬については……そうだな、2日後の午前中にギルドに取りに来てくれ。」
「わかった。必要な素材は貰ったから討伐料だけで良いよ。」
先程壷に入れた血と、いつの間にかなくなっていた首から上を報酬として勝手に収めていた。
運搬と解体はギルドに任せ、真希と夏希は街へと歩を進める。
2人の姿が遠くなったところで冒険者の1人がマスターに問いかけた。
「マスター、あの2人は一体?」
やれやれと言いつつ頭をぽりぽりと掻いて仕方なしに答える。
「あいつらは3ヶ月程前に街にやってきたDランク冒険者パーティ【貧乳乙女隊】だ。」
「銀色の髪が白銀真希、赤色の髪が火野夏希、共にどこか遠くから来たことくらいしかわからん。」
「確かに名前に【漢字】が使われてるという事は東の島国から渡ってきたんですかね。」
「恐らくな。打倒巨乳!を掲げているわけのわからんヤツらさ。世界とか人間のピンチより、巨乳を倒す方が重要だと言う実力はあるが、あたまのおかしいヤツらさ。」
「あんなに美少女なのにですか。」
「あと、男には興味ないから下手にちょっかい出すなよ。ここに来た当初何人か再起不能になってるからな。主に股間が。」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「と、いうわけでカレンちゃんの美味しい萌え萌えオムライスを食べるためにがんばったわけ。」
街の中に唯一ある「ねこみみメイド喫茶」で祝勝会を行っている真希と夏希。
薬草採取と食後の運動の話をオーナーであるカレンに話ていた。
亀来襲の件は街に情報が出回っており、数刻前までみんな逃げる準備か隠れる準備をしていた。
そのため本日は臨時休業となったわけだけど、事情を説明して貸し切りとなっている。
居座っているともいうが。
カレンはけちゃっぷで「萌え~」と描いていた。
「それにしても討伐対象Aランク推奨なのに、毎度の事ながらランク度外視でよく倒せますね。」
「それは私達がまともに依頼を受けないから単純にギルドとしての貢献というか仕事をしてないからだよ。」
「確かになー。薬草採取とか食後の運動なんてのは、そのままでもあるけど隠語でもあるからなぁ。」
「亀さんには気の毒だけど、残さず街のみんなの糧になるという事で。」
亀の血は薬として重宝されているが、他にも精力剤の材料としても貴重である。
同じ亀でもランドタートルのような強い亀はその効果も量もかなり上質なものとなる。
貴族や夜の街が大金を叩いても欲しがる素材なのだ。
貸し切り状態にしているとはいえ、本来閉店のところを無理やり開けてもらっているため長居はしなかった。
時間にして2時間、飲食したものに関してはきちんとお金は払っている。
ねこみみメイド喫茶を出ると、この3ヶ月近くを根倉にしている宿「愛の巣」へと向かう。
名前はともかく女性冒険者にも安心・安全・快適を提供する良宿である。
部屋にトイレ・風呂・ミニ台所が備え付けてあり、大浴場、食堂もある。
その分料金は他の宿に比べて高くはなるが、宿が掲げる安心安全快適は他の何にも代えられない重要な要素なのである。
女性冒険者にとっては魔物は当然脅威であるが、男性冒険者もある種の脅威である。
酒場で酔わせてお持ち帰りして無理やり、強引にパーティを組んでダンジョンや森の中で無理やり……
中には変態もいて、スライムに服や肉を溶かさせてとか触手の魔物に犯されているのを鑑賞したりとかもあるらしい。
この街は幸いにしてそういった頭がおかしい冒険者は今のところ目立っていないが、絶対いないという保証はない。
この街に到着した当初、真希や夏希に執拗に迫る冒険者は後を絶たなかった。
ある時、爆発した夏希のある行動でその場にいた他の冒険者達はこいつらにかかわっちゃあかん案件と理解した。
それが人伝に広まり二人にちょっかいを出す者はいなくなった。
もっとも外から来た知らない人間は別だけれども。
先程の斥候の男は先月この街にやってきたためにその事を知らないだけである。
「おかえりなさいませ。」
受付で部屋の鍵を受け取りそのまま階段を登り部屋へと向かった。
がちゃりと開けて中へ入ると、綺麗に清掃された部屋が一望出来る。
チップ程度のお金はかかるが、長期宿泊者向けに部屋の清掃サービスがある。
サービスを利用しなくてもシーツは3日に一度、タオル類は毎日交換が可能だ。
その場合は自分でベッドメイクしたりしなければならないのだが。
それなりにお金を稼いでいる二人はクエストで街の外に出る日はサービスを利用している。
荷物を置いた二人は、風呂の中にお湯を貯める。
真希の水魔法で湯船を満たし、夏希の火魔法で温める。
湯温を確認し、適温である事を確認すると真希は夏希に向かって問いかけた。
「一緒に入る?」
首を傾けてといかける真希のその姿はあざとさを感じる。
「聞いてくるという事は一緒に入る気満々だろう。」
やれやれ、最初からその気だったくせにと夏希にはわかっていた。
相手の望みがそれとなく理解出来る程度には、二人はそれだけの付き合いをしていた。
「うん。」
返事をした真希の笑顔は純真無垢そのものだった。
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