引力

目を閉じて欠伸をしたその瞬間に

いつのことだかもう解らない頁をまさぐるときに

私より近い あなたに生まれ変わるように


時報のような心地、今

56時31秒 糞に刻まれた易しいルシファ

白炭をよりあわせて 創造して見たらいい


か細き未知が まだ徘徊している。光と悟れば


誰も傷つかない方法がある

星座を無くすより早く 玩具にされてもいいの。

この手にはなにも残らないけど。凡て繋いでしまおう

誰かの思いに交わり行われる交尾。

そうよ、炎の標であればいい、

孤独に括ってしまえばいい


ボトルシップに乗り込んだ私たちの往く際が あと何回燻れば

かれは、北極星を堕とせるのかしら

かれは、干からびた蜥蜴を 飾ってくれるの

コンビニの深窓に飾られた 百面相の絵本を、嘘だと言わしめたい、

唯の日常。

「おかしいフリをしている」口走ったアヒルを淵に並べ 真昼になく 此処はもうtestにも出ない。

水芭蕉に侵食される、現実が、拐っていく 朝日が恋しい


新聞の切り抜きはバスルームに浮き沈む

沢山の裸を思う時 夢精する、

憐れむ歌を巡り、誰も咎めないモノだから 私、

どうか、祈りを捧げ鎮めて下さい。

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