故に
あなたのお好きなようになさいな。
なんていつの世も建前、結局自分の思うようにはいかないものですから、望むままにしあわせと想えればいいのです。
「それで?」
駄菓子売り場にひそりと敷かれた 少々高めのオモチャバコに 抱かれて続けた金平糖を偶然見つけ出した、とそこがゲンジツだと分かっていても流され続ける笹の舟にて、願いは短冊に描かれ海に飲み込まれた底の又、夢のままだろう。
相も変わらず愛している。視界の苑をあぶり出しては、投げ込まれるなんら柔らかい陽射しに手招きされ ふらふらと今、未知の扉を さあ挙げてしまえば。
其処は海原を越える、空域、
馨しい苑、人肌の温もり 触れずとも感じ取れるであろう。ほら処にある儚げな一輪、その思い、そのひとときが染みいってしまう。すべて枯れ逝くままに、私は今を孕み続け、この思いの丈を堕胎し続ける。
誰ぞ、掬いを齎し賜え。
この屑鉄の片隅にも翼を設けて宝玉として耀きてその未来を奉る、我が身の孤影。まろびでる、彼ヨ彼女ヨ。その私利思惑、いっそすがすがしく清らかにうたかたを呪い、祝いて転じて幸と呑み込まれて此処までと惑れ!
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