欣々然

ひとつひとつ約束した。ここら辺の人さし指で、

このむねは、もう いいかい?

春はまだ先だって 待ちぼうけ、しよう、ね。


ありとあらゆる一日を何等分化に挿げ替えて臨む 

通勤√の底に、幾度も果て共。

甘ったるいビターチョコ、堪え偲びぶちまけられれば、

苦痛も脱糞も、呪い愉楽に還元する。


未来は、わたしたちを赦し賜りましたか? 

先の成長過程で癒着した2胚のチェリーの道程

アンモラルでも あんた、だって。

勘違いしないでよ。今は今、過去は過去よ

どれもこれも、これぽっちもキモチヨクナイ


その手で芽吹いた春に、いっそ土下座なさいな、

微聞瀬気分、アキアキのあなたたちへ。


ごきげんうるわしゅうことで、それでいて、願いも宜し 

こちとら、時速同等で主だって高揚、赤々と降り積もりますので 

やはり終ぞ、氷雨だったことを零時にお知らせしましょう。


彼女はひしゃげた頭蓋から蚤や藁が焚かれた米粒のよう 

鵜呑みにして離縁してしまいました

(なんて嘘を着せて楽になりたい) 

いま正午の腹が透いた処でございます

(雪達磨は健在でしたが) 

けれど生み出されたものは乾ききっていて、ヒト型を留める


想いとは裏腹に九十九られた、夢や希望を喰い散ら菓子、

とうとう、やはりどこか終の棲家へ、

そっぽを向いたままでも妥協点に昂じる。

辿りつけるものと信じていて 


((・だから今、母は死んで 私は生きている))


私が見殺しにしたのだ、と問いたい。

最上の選択肢は何処か誰か、いつぞやの夢と適ったのだ

明るさは飽和して駆け出して云った。

追いかけるだけの余力を零して後腐れもなく

わたしを手籠めにしている、未来とやらを信じて、見捨ててくれ


もう尽きる黄金色の晩夏、

けれどもうその足で羽で羽搏けるのだろう

わたしたちを置いて、生きなさい!



―― ご尊母様、あのね。怒らないで聞いて欲しいの ……

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