かたわらのサブリナ


乱雑に開花した往時の 聖遺物に付き添って

私たちは領地を取り繕い サブリナ、と囁く

いつだって役立つ気がして 哥を壊している

そのお手つきは 幾度も 明確に 姿を躍らせ

拾(ジツ)は震えていて 不憫であって なくもない

その姿 燃えるように 痛々しいもので この てのひら

然り したたかで あやふやに こぼれおちる これが

笑顔で合ったか 泣き顔で有ったか 知りもしない

つん としたひと である、確証も要らず 中らず

触れてみれば そこにいる その程度でいい

それだけで しあわせで 有り難く 程 よかった

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