色弱と死花と血脈
いまキミが踏み固めた浮島に 芽吹き 取り繕う回想録をよそよそしく滾り 哥う為の たくさんの野茨の弦が投獄されている そして 何処吹く風と戦ぐ。身から出た錆が
その 慄える眼に鬱血した熱とまぐわい 灰に代わり 未来へ往く いつかともに 必ず、ボクがあてどない外海に 注ぎ込まれた 魂動と狂信する 愛と留めては。ついばみ ほおばり かじりつく くわえたままで
「智に働けば角が立つ 情に棹させば流される」
然しかつて語られた偉才の、いにしえの手渡し、ハコニワに開花した あれは
あおだけが広くいきわたり 混沌と雑然にひきのばした鬱血痕、飼い鳴らされては小煩い口笛とひっくるめて拭いては 多岐にわたるまで、さざなみが静かに 臥しては沈んでいる。一片の紅葉を、心は鎮めるべく苦し紛れに悶え抗うその吐露を待つしかない
貴腐を身籠る君のことを認知する これはさわりだけで。視界とセンスが虚ろにズレては あてにもならない闇値をうのみにして 微笑んだ。そうしてボクらは満腹に舞わされている。
どうしてか 思案しても 色めき立つ ありさまはどうしても滑稽で限りなく愛おしいものだった。肩を並べては抱き寄せるだけのモノクローム、こんなにも狂おしくて馬鹿馬鹿しいかぎりに流され続ける、せいぜい、ひらききった瞳孔に幕を下ろしてください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます