眇繭

詞梳記(ことばとき)

土気色の

たとえば。

 

まいにちが濡れ羽色の暗礁に寄る、ものだと願えば。いつしか、

 すがたかたちも 怖色も鈴音 夜風のように、なれるのでは ないだろうか。

 

息は突いて吐いた 芥は散った。ようでいて

 纏うもの。

 熟れたもの、

其れが私だと、のさばる。

雑草に等しく 有り続けたい


変わらずとも 底に芽生えて、いる。土壌

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