奇妙な男達/自選集(140字小説)

塩塚不二夫

恩返し/再掲

玄関で見知らぬ男は言った「食べ残していただいた鮭です。恩返しに来ました」

確かに昨日、鮭を食べ残したが、それに恩を感じるだろうか…何より非科学的だ。

男を追い返した私に次々と声が掛かる。

「読み捨てていただいた説明書です」「乗りそびれていただいた電車です」

家の外は行列だった。

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