魔装探偵~前世の力と記憶で成り上がる~
Elk
一章 【王の力】覚醒編
プロローグ 前世編
ドクン・・・ドクン・・・
この鼓動を感じる度に万能感と左目を赤くしたとともに頭痛が襲ってくる・・・しかし、ここで核ミサイルが発射されれば今までのこの作戦を成功させるための苦労も、日本の未来も最悪なことになる・・・なんとしても、目の前の特急危険人物、ホン・シェロンを倒さなくて日本の、いや、俺の仲間の笑顔を守らなければ・・・ここまで慕ってくれた仲間達に顔向けができない・・・
だから・・・ここで勝たせてもらう!!
「悪いが、核発射阻止させてもらうぞ・・・ホン!」
お互いここまでの戦闘で傷つき、このまま動き続ければ致命傷となるほどのダメージだが今の俺には、【王の力】の奥の手の状態、オーバーロードの状態だ、この状態なら・・・見れる・・・が、これ一回きりで俺の命も終わりだし、おそらく、C国に俺の瞳・・・【王の力】が宿ってるとされる左目を回収されて、異能を奪われるだろう・・・そうならないためにも・・・1回きりで戦闘終了後までの未来を予測して対策を立てる!!
ドクン、ドクン、ドクン・・・ドクン・・・・・・ドックン・・・・・
脳の枷を外して、集中力を増しながら、体感時間を延ばしていき、数秒・・いや、14秒先まで予測していく
・・・ズキン!、ズキン!
(・・っく、くっそいてぇ、頭がかち割れるどころじゃねぇでも、やり遂げる!)
物凄い頭痛や嘔吐感、寒気に襲われながらもそれを雰囲気や表情に出さないように未来を予測していく・・・
(物凄くやばいが、いける!)
腕から血が滴る左手に持ったベレッタをホンに照準を向け、パパパン!と乾いた破裂音を出しながら10発連射しながら、【王の力】に備わっている能力を成長させ、今作った能力を使う
「
左目が一瞬の間赤く輝きながら自分の存在の残像を残しホンの真後ろに移動する
ホンの真後ろに気配なく突然、コンマ一秒のラグもなく、現れ、右手に持ったスイッチブレードを右から左へ首を跳ね飛ばそうと振る
「
しかし、ホンも世界から特急危険人物として登録されているだけあり、顔を驚愕の表情で満たしながらも首を守ろうと腕をスイッチブレードとの間に挟むが・・・
「悪いな、相棒はその程度の守りは簡単に切り裂けるんだわ・・・」
そんな言葉とともに、相手の籠手を切り裂き次に肉、骨と切り裂いて行きながら、左手に持っているベレッタをホンに素早く心臓、頭と残り二発しか残っていない弾を発砲する
「つ!っが・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・っう!?」ズキン、ズキン・・・
ここまでの長期戦で、予定道理かなり早く追われた・・・早く作らなくては・・・早く・・・早く・・・ズキン、ズキン
脳を酷使しながら魔術の才能のない自分が脳の枷を外し、無理やり演算、開発、発動しようと行くにつれてさらに症状は悪化していきながらも、使用し、とうとうあとは開発まで終わらせた・・・実にここまでの時間13.3秒
(はぁ、はぁ、あと少し・・・)
自分の血液とホンのまだ膨大に残っている魔力と少ない血液を利用し、おそらく、いや確実に禁忌の魔術にして理想の魔術を発動させる
「
(もう一人の俺・・・俺のこの魂と異能【王の力】を託すぞ、これでどうかがん・・ばって・・・く・・・れ・・・・・)
こうして、前世の俺、いや、もう一人の桜山 悟の25年間の人生の幕が一度、閉じた。
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