第94話「予想された結末と予想外の出会い」


「出て行って!! 二度とここに来ないで!!」


「っ……分かった、では失礼する」


 数日前までの決意が鈍りそうだ。これが十数年振りに再会した母親と交わした親子の会話だった。


出戸いどさん落ち着いて下さい!!」


「あんたに関係無いでしょ!! いいから早くつまみ出してよ!!」


 案内の看護師たちに激昂し更に錯乱してる女が俺を生んだ出戸 秋奈だった。記憶より老けて見えるのは年月のなせる業か確か年齢は四十代だったと思う。


「失礼しました、では二度と来ませんので……」


「あっ、秋山さん待って!!」


 最後にドアの前で振り返って母だった女を見るが心の底から俺を憎んでいるような凶悪な視線だった。和解なんてする気は無かったし嫌な予感もしていたが、会話すら成立しないなんて思わなかった。


「快利……」


「ふっ、まあ、こういう奴だっているって事だよセリカ」


「ごめん、なさい……快利、わたくしが……」


「いいんだよ……これでスッキリした、俺は恨まれて捨てられたって分かっただけでも収穫だ、だから余計に今の家族を、皆を大事にしようって気になれた」


 これが偽らざる俺の本心だった。それに会ってみて分かったけど昔みたいに畏怖や寂寞せきばくの思いも抱けずに単純に憐れだと思った。死期を告げられ恐怖と混乱の坩堝のただ中に居るのだろう。


「そうですねセリカお嬢ちゃんも少しは成長できたかと」


「那結果さん、その呼び方……そういえば快利の中に居たのですから昔の呼び方も知ってるんですのね!!」


 そうだった俺が勇者として国に正式に認められた時にセリカは十一歳の子供でよく頭を撫でていた頃の呼び方だ……懐かしい。


「記憶も共有していたのなら私の過去も知ってるのでしょうか那結果さん」


 そんな三人の話を聞きながら病室の外に出ると中からは錯乱した叫び声が聞こえ続けていた。今日は親父に頼んで病院に連絡してもらってから四人で来たのだが俺達への対応は異常だった。

 ただの高校生に看護師が四名、医師二名が付いて別室で病状の確認をまるでプレゼンするかのように一時間以上も懇切丁寧にされた。そして今、会えたのは一分にも満たない短い時間だった。


「那結果は余計なこと言うな、セリカとモニカも病院だから静かにな?」


「「「はい!!」」」


 そんな話をしていると案内の看護師の一人が近付いて来て謝ってから俺たち四人を不思議そうに見て話しかけて来た。俺達のお目付け役なのかもしれない。


「あの、何か?」


「い、いえ……その、秋山様からご子息とご息女が来られるとは聞いていたのですが……どちらのお嬢さんが?」


「全員です、全員、俺の妹ですけど?」


「えぇ……そ、そうなんですか……失礼しました」


 これであと二人も上に姉がいると言った時の看護師さんのリアクションが気になったが止めておこう。こんなとこに長居は無用だ。とにかくこれでセリカも納得したろうしルリやユリ姉さんにも報告が出来る。


「嫌なことはサクッと終わらせて……皆、帰るぞ」


 こうして予想通り最悪な形で俺は自分をこの世に産み落とした母親と再会した。ここで安っぽい人間なら復讐でもするのだろうが死期を悟り錯乱した様子を見てまで追い打ちする気になんて俺はなれなかった。


「それで良かったんですか快利? 何か恨み事を言うなり仕返し等してもバチは当たらないかと考えますが?」


「いいんだよ、あんな奴に関わってる時間すら惜しい、俺は青春を謳歌するための後顧の憂いを断つために来ただけさ」


 那結果の方が普通なのかもしれない。でも、ここで復讐なんかしたら自分が相手と同レベルの人間にまで格が落ちることを意味する。復讐ってのは気持ちいいかもしれないけど同時に自分の格を落とす行為だ。だから、これから先を真っ当にヌルゲーで生きる俺には必要の無い行為なんだ。





 そんな感じで俺の産みの親はやっぱりクズでしたという結論だったが、そんな出来事から数日後のある日、俺を始め秋山家と関係者一同は芸能事務所「F/R」に集まっていた。慧花とはあれ以来なので顔を合わせるのは久しぶりで少し緊張した。


「エマさん、今日は親父や母さんは良いんですか?」


「ええ、今回は完全に快利くんと異世界の人達の能力頼みになるし二人は何か別な仕事が有るみたいでね今回のバックアップは別な人なのよ」


 最近の俺や皆の扱いなのだが親父の会社のアルバイト扱いになっている。つまり親父もしくは母さんの管理下で異世界から物資を輸入したりエマさん達に協力している形になっている。


「あ、もしかしてミスターKさんですか?」


「えっと、春日井さん……じゃなくてミスターKも今回は居ないわ、まず今回の件なんだけど以前から快利くんと瑠理香には話してた綾華の文化祭の件よ」


 今回のバイトは前からエマさん経由で相談されていた綾華さんの高校の文化祭の話だ。異世界組のセリカ達は分かるけど姉さん達まで呼ばれたのは謎だった。


「風美さん、私やユリ姉ぇはどうして呼ばれたんですか」


「あ~、確かに厄介ファンどころかテロリスト来ても快利なら倒しちゃうでしょ?」


 俺の疑問にエリ姉さんも気付いていたようだ。それに続いたユリ姉さんの言う通りで俺が本気を出せば厄介ファン含めてルリに近付く奴は消滅させるし、残りの二人も全力で守るつもりだ。だって俺自身がファンだからね。


「快利くんの仕事っぷりは私も前回の炎上事件でよく分かってるんだけど今回は女子高の文化祭の警備なの、快利くん達は特別スタッフとして校内に入れるとしても基本は女子の方が目立たないのよ」


「でも、お母さん……じゃなくてマネージャー、それならセリモニとか慧花さんで良いんじゃない?」


 ルリの言う通りで正直なところは俺一人でも良いし、カモフラージュに連れて行くならば異世界組だけでも問題無いと思う。


「まずは皆、話を最後まで聞いて欲しいの、文化祭は三日間なんだけど皆には最後の日と後夜祭でTwilight Diva黄昏色の歌姫の三人を守ってもらいたいの」


「初日と二日目は良いのですか?」


 そこに疑問を投げかけたのは慧花だ。俺だけビクリと反応して那結果に怪しまれたが他の人間は気付いてないようで安心した。そして答えたのはエマさんではなくて先ほどから聞き役に徹していた綾華さん本人だった。


「まず初日なんだけど私の高校って変わってて学生達だけで文化祭をするの、外部の客は一切入れずにね、そして二日目は親族と一部特別な関係者のみ、三日目が招待状を貰った人なの」


「二日目と三日目の違いが分からないのですが……」


 今度はセリカが特別な関係者と招待状を貰った人の差が分からないと言う。いや正確には分けて説明した意味が分からないと言った。


「二日目は出資者のNGO関係者なんだけどね……面倒な人達なのよ」


 今度はエマさんが交代して説明すると二日目の人達とは綾華さんの通う学校のスポンサーらしいのだが古式ゆかしい人権団体の一団だと説明された。


「古い人達って事なんでしょうか快利兄さん?」


「分かんない、NGOってことはボランティアの人とか?」


 俺の知識なんてNGOってボランティアする人ってイメージしか無かった。後からしっかり勉強するようにとエリ姉さんに言われるけど、この時に反応したのはユリ姉さんだった。


「私は、なんとな~く分かった……それって人権屋さんですかエマさん」


「まあ当たらずも遠からずよ”女性の”って付けたらパーフェクト」


 その言葉でエリ姉さんも何か気付いたようで難しい顔をしていた。反対に俺を含めた他の高校生組は全員ポカンとしていた。


「なるほど、でも綾華ちゃんの通ってる高校って大丈夫なんですか?」


 すると椅子に座っていた慧花が再び足を組み替えながら発言する。こいつ仕草が一々エロいんだよなぁ……と思っていたら太腿と頬っぺたをセリカとルリに同時につねられた。こういう時は勇者スキルも発動しても良いと思う。


「痛ぁい……」


「カイのエッチ、そういうのはいずれ私が……」


「そうです未来の妻に見惚れていれば良いのです!!」


 心なしか俺を見るエマさんと綾華さんの視線まで痛い。慧花とユリ姉さんは半笑いしてるし……最後に後ろのエリ姉さんを見るのが凄い怖いです。


「コホン、慧花さんの言う通りなんだけど、芸能活動を大っぴらに認めてくれて且つ警備も厚くスキャンダルからも守ってくれる高校は少ないのよ……」


「女性の社会進出と地位向上ってのが私の通ってる高校の裏スローガンなのよ……馬鹿らしいってクラスの人間の大半の子が言ってるわ」


 吐き捨てるように言う綾華さんだけど母校にそれは良いのだろうか。色々とストレスもたまってそうだな。


「ま、まあ校風に難有りだけど生徒の自主性は尊重してくれるし出資者の人間だけが頭が固いだけで校長を含めて職員は良い人達なのよ」


「なるほど二日目は面倒な連中が来るから逆に俺達が居たらダメなのか」


「それも有るけど、来る人達もVIPだから警備も凄いの、一部は政界と繋がりが有る人もいるから警備も心配無用よ、それに初日と二日目は私も居るし」


 だから三日目だけで良いらしい。本当の意味で外部の人間が接触できる機会は最終日と後夜祭のみか、しかし後夜祭に人を入れるのが逆に不思議だ。


「え? 三日目はエマさん居ないんですか」


「そうなの、ただ代わりの人間は用意してるから大丈夫よ、私より厳しいわよ、あの子は……綾華は知ってるでしょうけど」


 そんな話をしながら綾華さんの口元が少し笑っているように見えた。それよりも俺は気になっている事が有った。


「あの、結局のところ姉さん達が必要な理由は?」


「ああ、ごめんごめん、異世界組の三人だと目立つのよ頭の色的に」


 そこで俺はモニカ、セリカ、慧花を見る、茶、金、金髪と若干の違いは有るけど三人は髪の色が明るいというのが共通点だった。


「それだけ……ですか?」


「それだけなの……実は快利くん以外は綾華の招待客として全員を入れようとしたんだけどね……これ見て」


 渡されたのは綾華さんの高校の文化祭のパンフでエマさんが付けたと思しき赤線部を見て俺は顔をしかめると両サイドにいたルリとセリカも覗き込んだ。


「どうしたのカイ? えっと……来場者の方は適切な紳士淑女の嗜みを前提とした服装でお願い致します……。例)茶・赤・金などの明るい髪の者はお断り、って……私も入れないよ!!」


「何ですかこの外国人は誰も入れないと言わんばかりの注釈は、人権とか言う前に外国人差別じゃないですか!!」


 古式ゆかしい人権団体だとかNGOとか色々言ってるが要は古臭い差別的な学校なだけじゃないか。


「ま、大っぴらに差別者は居ないけど校内は全て黒髪だから金髪なんて居ない、それにスタッフにも文句言って来たんじゃないの?」


「そこは大丈夫よ綾華、後夜祭は向こうからの依頼だからスタッフに関してはごり押し出来たわ、だけど逆に言えばスタッフは目立つのよ」


「つまり姉さん達は一般客の中に紛れ込んで綾華さんを護衛するんですか?」


 ユリ姉さんはGW明けに昔の黒髪に戻してたしエリ姉さんは髪を染めた事は無い。俺も勇者モードは青になるけど基本は黒髪だ。つまり文化祭で護衛に適しているのは姉さん達で次いで男だけど俺になる。


「ええ、理解が早くて助かるわ……絵梨花さんは剣道の有段者で全国クラスだって話だし厄介ファン程度なら余裕でしょ? 快利くんはいつも通りで由梨花さんも一応は居てもらえばね、三人とも物騒だと綾華も気が休まらないでしょうし」


「あはは、一人は賑やかしがいた方が良いわね、うん」


『失礼……今の発言は撤回して頂きたい、ご婦人』


 いきなりユリ姉さんのスマホが勝手に起動し声が聞こえた。その声に真っ先に気付いたのはユリ姉さんだった。


「ちょっ、フラッシュ!?」


『我が主を軽んじる発言ははなはだ不愉快……と他の二竜も申しています』


 いつの間にか事務所のテレビの電源が付いてフラッシュドラゴンが画面に映ってバリバリ雷光をまとって怒っていた。


「え? な、何かしら……」


「あ~、その、私の契約してる子の一人です……フラッシュ、私はいいからさ」


『我らが主がそれでどうするのです!! 我ら三竜は敗れはしましたが元勇者と同等の魔力を有していました、それを従えるあなたが弱気でどうするのですか!!」


 異世界基準でも一体で世界崩壊させられるレベルもいるしな、一番弱いグラスでも大陸の一つや二つは崩壊させられるから駆除対象になったしコイツら。


「あの、快利くん、このドラゴン? は何かしら……」


「あぁ、ルリから聞いてませんか……実はユリ姉さん竜使いになりまして世界を崩壊させるレベルのドラゴン三体と契約してるんですよ」


 ちなみにユリ姉さんはその三竜を通学とネットサーフィンでしか利用しておらずグラスに限っては近所で大きいイグアナとして認知されていて我が家の愛犬ポロと一緒に散歩もしている。


「えぇ……じゃあ、この前の竜は……」


「一体でも俺以外は止められないかと」


 那結果は四体の竜の力を限定的に使えるだけだから真っ向勝負になった場合、三竜を制限無しで使えるユリ姉さんの方が実は強い。


「フラッシュさん、ごめんね母さん知らなかったの」


『風美瑠理香……なるほど元勇者の最優先守護対象の親族なら仕方ない、今後は我らが主を軽んじること無きように……では失礼する』


 そう言うと今度は勝手にスマホの電源を落としてテレビも消えていた。


「ちょっ、フラッシュ!! もう、すいませんエマさん……あの子達たまに暴走するんで……あ、でも私も今のフラッシュのハッキングとマリンの水の防壁はすぐに次元を超えて呼び出せるんで護衛くらいなら私にも……あはは」


 グラスも含め三竜は時空魔術が使い放題だからアドバンテージは凄まじい。異世界でも時空魔術は使い手が少ない貴重な魔術で、それを使える竜が三体もユリ姉さんに付いている時点で戦力としては過剰だ。


「じゅ~ぶんよ!! むしろ快利くんは瑠理香の方の護衛に付いて!!」


 こうしてユリ姉さんが再評価された結果、俺とセリカがルリの護衛に、残りの一人の南美ちゃんには慧花とモニカが護衛に付く事になった。三人に時空魔術の使い手が均等に付くような護衛体制の完成だ。





「それで二日間とも問題無しだったと?」


「エマさんから電話で聞いた話だと大丈夫だったそうですよ快利兄さん」


 時間は朝の八時、他のスタッフは先行しているが護衛組の俺たち本隊は少し遅れて会場入りする。その現場に向かう車内で俺達はモニカから昨日までの文化祭の様子を聞いていた。


「でも慧花さんが運転出来て助かりました、ありがとうございます」


「まさか転移魔術を校内に入るまでは使用禁止とは、リスクも高いからかな?」


 すっかりRUKAモードのルリがいつもより少しだけ大人びて喋ると違和感が凄い。ちなみにその横ではポッキーをポリポリしているのは完全オフ状態のMIMIこと南美ちゃんが居てアイドルも色々なのだと思い知らされた。


「隠蔽する側も楽じゃないとか、先日お義父さまが言ってましたわ」


「そうなのか、その……セリカ、親父は他には何か言ってたか?」


「えっと他には夕子お義母さまもお腹の子も元気だと伝えてくれって」


「そっか、良かった……今から楽しみだな、新しい家族」


 そんな事を話している内に車は目的地に到着した。前の席の慧花とユリ姉さんが先に降りて次に後部座席の前に座る俺がワゴン車のドアを開けて二人に気を遣いながら降りた。


「来たわね、今日は迷惑をかけるわ皆……」


「いえいえ……仕事ですので、それで隣の人が?」


 綾華さんの横に黒のパンツスーツにキリッとした美人が立っていた。何と言うか綾華さんと少し雰囲気が似ていて仕事に厳しそうなタイプに見える。


「ええ、紹介するわ、こちらは冴木……じゃなくて工藤さんよ、今日だけ急遽マネに戻ってもらったの」


「皆さん、よろしく……それにしても綾華、その口調はな~に? ずいぶんとキリッとしたじゃない後輩たちの前では昔みたいにオドオドしないのね?」


「ちょっ、梨香さん、そんな昔の話を今は……」


「ふっ、簡単に動揺しない、過去の暴露話くらい笑顔で流しなさいと教えたでしょ? 今日は彼らも来るのでしょう?」


「はい、昨日連絡を貰ったんで皆で来てくれるらしい……です」


 普段から仕事の鬼だった綾華さんの表情がコロコロ変わって驚かされる。どうやら本当に昔からの知り合いみたいだ。


「それってAYAの知り合いの人?」


「ええ、そうよリーダー」


「リーダー……そう、あなたがエマさんの娘さん、じゃあ隣の子が社長の?」


「はい、娘の南美です、あのぉ、父が今回は本当に感謝しますって、あと今日の仕事が終わったら是非こちらから電話をさせてもらいたいと……」


 あの社長さんが気を遣うのか……目の前の人は相当な大物、もしくは縁が深い人なのだろう。


「そう、わざわざありがとう……社長にもよろしく、ただ連絡はこちらから改めてさせて頂くわ」


 そこで今度は俺達の方を見ると仕事の顔とは違う柔和な笑みを浮かべていた。何となくビジネスからプライベートに切り替えたような印象を受けた。


「自分は秋山快利、です……初めまして工藤さん」


「こちらこそ、あなたとエマさんの娘さんと他にも数人……そっか君たちが」


「えっと……」


 俺やルリを見た後に順にセリカやモニカを見るとスマホを見せて来た。それは俺達の文化祭の最終日にクラス全員で撮ったものだった。何でこの人が俺達の写真なんて持ってるのか疑問だったが次の一言ですぐに解消された。


「改めて、夫がお世話になってるわね、工藤彰人の妻の工藤梨香です」


「え、えええええええええ!?」


「工藤先生の奥様!?」


 まさかの担任の奥さんの登場から俺たちの新しいバイトは始まりを告げた。

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