第79話「まさかのアオハルの気配と文化祭とかいう悪夢」



「と、言うわけで文化祭の出し物は満場一致で決定、みんなで頑張ろう!! では最後に文化祭実行委員の秋山くんから一言!!」


「あ、え~、本当は嫌で嫌で仕方な――――「カ~イ~? 自分で言ったよね?」


「ぐっ、引き受けた以上はやります……」


 俺は横にいる金髪の友達以上恋人未満な関係のルリこと風美瑠理香から教卓の横に立たされ挨拶させられていた。理由は今言った通りだ。


「何で俺が、俺が……陽キャの代表みたいなことを……」


「だってカイが言ったんだよ?」


「はい。わたくしも聞きましたわ。快利が何でも一つ言う事を聞くと」


 そしていつの間にか俺の横に立って言うのはセリカで、モニカも俺の後ろで頷いていた。毎回恒例になって来つつ有るが何でこんな事態になったのかは俺の英雄化の恥ずかしい副作用が彼女たちにバレた前後まで時間を遡る必要が有る。




四日前――――


 さっきまで俺の部屋には女の子が七人も居た。あまりの恥ずかしさと辛さと申し訳無さで無理やり全員を部屋の外に追い出した。だから部屋には俺しか残っていないはずだった。


「俺は全員出て行けって言ったよな……何で残ってんだよガイド!!」


「何を異なことを、あなたと私は一心同体で戦闘から脳内会議、おはようからおやすみまで常に一緒。今さらこの部屋から出てどこに行けと言うのですか?」


 正論過ぎる。昨日まではスマホの中だったし枕元に置いてたくらいだからな。


「でも今のお前は体が有るだろ」


 こいつが男の恰好で出て来たなら良かった。でも実体化したコイツはどこからどう見ても美少女だ。俺の周りには異世界でもこっちでも俺を除いて美形揃いでガイドも見劣りがしないし、むしろ可愛い部類だ。


「相変わらず自己否定大好きですね勇者カイリ。過去数度に渡り言っていますが、あなたは普通に顔の造形はいいのですよ」


「はいはい、お世辞でも嬉しいよ。とにかく今日はお前がベッド使え」


 こういう場合、向こうの世界では女性を部屋に連れ込みまくりなどと言われていた元勇者の俺だが実際は勘違いして夜這いをかけてくる女性をベッドに寝かせて治療をして自分は床で寝るなど日常茶飯事だった。


「と、どうせ自分だけが損をする前提の動きをしようとしていますね? 私はあなたと四年以上一緒の時を過ごしたのですから全て把握しています。明日は百合賀さんと話し合うのですし疲労を残すのは得策では有りません。一緒に寝ましょう」


「ん? お、おう……ま、良いか」


 一瞬だけ疑問に思ったけどコイツは人間じゃないし問題は無い。それにガイドの指示に従って戦っていた時は色々と助かったし、今回も従えば問題は無い。


(元勇者、いえ快利は私に依存している。ならば私が癒すのが当然なのです。予定とは少し違いますがこれで他の女共は邪魔に入らず、ゆっくりと……)


「じゃあ一緒に――――「そんな事は許されない、お姉ちゃんストップだ!!」


 このまま一緒に寝ても良いのではと思っていた俺の思考に割って入ったのはエリ姉さんの声だった。


「くっ、どうして入ってこれたのですか? 扉に二重結界を張っていたのに……」


「やはり私の勘が正しかったなユリ姉ぇ?」


「こういう時の絵梨花は頼りになるわ。結界は二人に頼んだのよフラッシュ、グラスよくやったわ!! それにしてもガイド、話が違うじゃない!!」


 見ると足元に小型化したフラッシュとグラスが居た。疲れているように見えるが目を合わせたらグラスは露骨にビクッとしていた。


「どうしたんだよ姉さん達、俺はこれからガイドと……はっ!? 何で俺はガイドと一緒のベッドで寝ようと!?」


「やはりなガイド、お前は無表情を装いながらも物欲しそうに快利を見ていた。その顔は快利を狙っている証拠!! よく瑠理香やセリカがしているメス顔だっ!!」


 まさか俺は、思考や認識が……そう考えて俺のベッドの中に居座って動く様子の無いガイドを見て俺は気付いた。その目は得物を狙うような目で、まるで……。


「エリ姉さんが俺を襲って来た時と同じ目してるじゃねえか!!」


「元勇者、私が今まで間違ったアドバイスをした事がありましたか? 私を信じて下さい、大丈夫です。あらゆる計算でこの肉体での受胎率は98%です。なので安心して責任を取って下さい」


 コイツは何言ってるんですかね。見た目こそ美少女だけどお前のその体はどう見ても違法なんだよ。どう頑張っても中学生なんだよな今のガイドって……それに何よりガイドお前さぁ……。


「お前、人の脳内でそんなこと考えてたのかよ!!」


 今まで俺をサポートして異世界で頼りにしていた補助のガイドまでが脳内がピンク色だったなんて、しかも割と可愛いし……って、相手は無機物とか以前に概念とかシステムだった奴だぞ。


「あなたの童貞丸出しの思考を常に受けていればこうもなります。そして私は学習しました元勇者カイリ。あなたの周りには裏切り、虐げそれでも都合よく助けを求めるような情けない女しか居ないと」


「確かに、スパルタ発情義姉と勘違いイジメ義姉、そして勘違いイジメアイドル同級生とか中々のラインナップだな?」


 俺が言うと後ろの姉達にダメージが入っているが事実だから仕方ない。だけど俺は三人の事はとっくに許している。色々と本人達にも事情は有ったし俺が鈍感系主人公ムーブかましたのも原因だったしね。


「それがいけないのです!! 他にもメイドに貴族令嬢に元王子まで引っ掛けて全員がそれなりに咎も罪も有る人間ばかり。それを断罪すらせずにハーレムに取り込む始末……これでは、あなたはいつまで経っても……」


 こいつ、もう俺の脳内に居ないのに俺の思考を読んで喋ってる。けど当然か俺と目の前のガイドは一心同体だった。それにしてもコイツにここまで心配をかけてたのは意外だった。


「間近で常に見て来た元勇者は人を救うばかりで救われていない!! 記憶を見てもずっとそうでした。幼少期から今に至るまで、いつも快利は報われず不幸な目に遭い、それでも他者を救うだけ……なので私が幸せにします!!」


 コイツ今凄いイケメンだな俺が女なら惚れていたかもな。でも一つ間違ってる事が有るからガイドにはそれを教えて理解させなきゃいけないようだ。


「ガイド、ありがとう……素直に嬉しいよ。ここまで俺の事を考えてくれた人は俺の人生史上では爺ちゃん位しか居なかったから……」


「では私の提案をっ!?」


 ガイド、お前そんなに嬉しそうな声出すんだ。いつも無機質な声でアドバイスしかしなかった昔とは全然違う。俺は不遇だったのを呪っていたけど今は少し考えが変わった事をな。


「まず一つ。俺は今の環境、そこまで不幸だと思ってない」


「また背負い込む気ですか?」


 だから頷いた。ただし勇者だった時のように全てを背負うんじゃない。だが俺が話す前にガイドは手で制すると俺に言い放つ。


「そうして五度目の事件は投げ出しこちらに逃げました。もう嫌なのではないですか? 他人に利用されて他人のためにだけ生きるなんて」


「そうだな、だから今度は他人のためは止めるんだ。ユリ姉さんを助けるためにビルを爆破したり、ルリを助けた時に決めたんだ……」


 俺はこっちでは選ばないで流される道を選び、向こうでは全てを守ろうとして自分を殺した。その結果は知っての通り、ただの社畜勇者が完成しただけだった。


「だから俺は因果律操作魔法を使ってこっちに戻った、だろ?」


「はい、懐かしいですね。体感で五ヵ月前と記録しています……」


 ああ、まだ半年前とは思えないほど昔のような気がする。だけど俺はあの時に初めて自分の意志で決めた。この世界に戻って青春を謳歌したいと決めたんだ。


「だったらお前のする事は一つだ……俺を幸せにする? 違うだろ? お前がやるべき事は俺と一緒に青春を謳歌することだ!!」


「そ、それは……ですが……」


 そもそも俺が戻って来たのは青春をやり直し謳歌すること、よくよく考えたら今まで俺は環境改善をしていただけだった。言わば今日までは過去の清算と俺の心の整理の時間みたいなものだ。


「そして俺はポイズンとの戦いで自分の間違いも少しだけ分かった。他のドラゴンと話しても俺は対話が足りなかった。だから次は逃げない」


「良いのですか? 本当にそんなことを言っても……」


 やはり心配してるのだろう。だけど俺の意思は固い。何だかんだで俺は夏休みデビュー出来ているようだし、高校はもう無理だろうがやり直しは効くはずだ。


「ああ。今までありがとうガイド。せっかく体も手に入ったんだし、お前も自由に生きてみろよ? 俺も応援するからさ」


「はい、ありがとうございます。では皆様の言う通り元勇者カイリが相変わらずお人好しだと確認出来ましたのでお戻り下さい。賭けは私の負けです」


 ん? 待て、今のはどう言う事なんだ解説しろよガイドと、いつもの癖で脳内に語りかけるけど返事は無い。だって目の前に出てるしコイツ。


「だから言いましたわねガイドさん。快利はこの通りお人好しです。わたくし達も危惧しておりますので調教……ではなく教育するのも大事なのです」


 そして追い出したはずの残りのメンバーがセリカを先頭にゾロゾロ入室して来て俺を取り囲んだ。うん、やっぱ俺の周りは美少女しか居ないんだ。





「それで何でまた俺の部屋に戻って来ちゃったんだよ……」


「だってガイドさんがカイの本音を聞き出すから皆様ご協力をお願いしますって言うからさ~」


 ルリとセリカの話によると俺が異世界でコッソリ致した事がバレた事で色々と察したガイドがいい機会なので俺の本音を聞き出すチャンスだと全員を説得したそうだ。そして今ならチョロいからお任せ下さいとか言ったらしい。


「ちょっと待て、人の心を見るとか悪魔かよ!!」


「定期的にスキルで他人の心や記憶を覗いていたあなたがそれを言いますか……ここの六人には使ってませんが……」


 それを言われると弱い。最近は金田や女子B、女子Aにも使ったし身内なら親父や母さんもスキルで心や記憶を読んだ。向こうでは頻繁に使ったけど戻ってからは限定的に使っていた勇者スキルだ。


「え? カイなら私の心見ていいよ~。ほらほら」


「いやルリ、そんなにくっ付かなくても使えるから……いや、使わないぞ!!」


 そしてサラッと俺のベッドから降りたガイドと入れ違いにモニカとエリ姉さんが俺のベッドに居座った。さらにセリカに至っては俺の膝の上に座り込む始末。


「やはりここが落ち着きますわ……」


「お前、もう大きくなったんだから止めろって」


「セリカ様は私が仕える前から快利兄さんの膝の上を独占してましたからね~」


 モニカの言う通りで異世界では七歳差で当然体格差も有ったからか俺の膝にチョコンと座って来るのが当たり前だった。あの子供が大きくなったな……。


「あら、モニカも小さい頃は眠れないと言って快利の部屋に枕を持って泣きべそかいてたでは有りませんか?」


「あれは……王城では私に割り当てられた部屋が沼のすぐ傍で……」


 そう言えばそうだった。貴族戦争前までは俺の部屋に爆弾など仕掛ける事はしないで純粋に怖いと言ってよく泣き着いて来た。


「ああ、なぜか王城にカエルが多かったもんな懐かしい。眠るまで絶対に部屋に帰りたく無いからって色々と理屈つけて居座ったのは可愛かったな?」


「うぅ……それは勘弁して下さい。怖い物は怖いんですよ」


 つい昔の癖でセリカとモニカの頭を撫でていた。これは妹や娘を愛でる感覚と言えば分かってもらえると思う。え、分からない、ダメですか?


「「っ~~~~!!」」


「まだまだ子供だな……ってルリ、何で頭を!?」


 今度はこっちか、ここで断った場合ルリがヤンデレアイドルに堕ちる可能性が有るから俺は頭を撫でてみた。意外と猫っ毛なんだよな柔らかい……。


「私、してもらって無いから……」


「いや目から光が消えた時は頭撫でたり、仲直りした時とか泣くから抱きしめて撫でたんだが……」


 俺は覚えている。ルリが闇堕ち寸前の時とか魔王戦後なんて今思い起こせば何であんな大胆なことしたのかというレベルでスキンシップ取りまくってるから。


「そう言う激しいのも好きだけど向こうが思い出マウント取って来た以上は同じ事して欲しいし……」


 そう言うものなのかと思えば今度は後ろで待機していたエリ姉さんが勢いよく抱き着いて来て頭を撫で始めた。


「快利!! 私は逆に頭を撫でるし、お前を抱きしめよう……そうだな今思えば私はスキンシップが足りなかった……」


 いや、そんな次元の話じゃないから、そもそも女性を性的な目で見るなとか厳しい教育は全てエリ姉さんだ。だから色々とバレないように本もDVDも隠してたしさ。


「はぁ、そもそもガイド、あんたが一人で抜け駆けしようとしたから私がグラスとフラッシュに結界壊してもらったんだけど?」


「あれはテストです由梨花様。私のボディは未完成なので元勇者の性癖の確認をしようとしただけなのです!! やはりこの体では発情しませんでした……」


 お前は真顔で何を言っているんだ。そしてさり気なく抱き着くでない。小さくても立派なものが付いているんだぞ女の子にはな!!


「気にする必要は無いさガイド君。快利は確かに大きな胸、巨乳が好きなようだ。この間私のを揉んでいた時の顔はそれは幸せそうだったからな」


「お前さぁ……女になったんだからもう少し、いや言うだけ無駄か……」


 こいつは男の時からオープンに言って来たのに何だかんだで猥談とか恋バナとかしなかった……求愛はされたけどな。


「よく分かってるじゃないか快利。世界や肉体と性別までもが変わっても私は私さ……だから気にせず愛してくれよ?」


「いつか気が向いたらな~」


 俺がテキトーに返すと目の前の慧花は一瞬ムッとした顔をした後にすぐにイタズラっぽい笑みを浮かべてガイドに言った。


「ふっ、所でガイド君、快利のおかずの内訳に私はいくつ有ったのかな?」


「はい慧花様の写真は保持していなかったので代替物で――――「止めて!! お願いだから許して、俺が悪かったから」


 嫌だ、こいつにだけは弱味を握られたくない。そして皆にも聞かれたくない。全員でキチンと致して一周してハーレムとか妄想したのがバラされたら俺は終わる。色んな意味で人生が終わっちゃう。ならば……最後の手段しかない。


「最近の傾向は女子大生ものを中心にダウンロードし――――「ガイド!! お願いします許して下さい、皆の言うことも何でも聞くからっ!!」


 公開処刑を避けるために俺は覚悟決めて行動に移した。もう勘弁して欲しいと思った俺にトドメの一言が頭上から投げかけられた。そう、俺は今、皆の前で必殺の勇者式土下座をしていた。


「じゃあ、聞いてもらおうかな快利。私達の、お・ね・が・い、お願いをね?」


 そんな『お・も・て・な・し』的な言い回しをしながら両肩にドラゴンを乗せたユリ姉さんが俺の顔を見てニヤリと笑った。


「お手柔らかに……お願いします」





 そして高校は翌日から四日間の休校になった。謎の異臭騒ぎと爆発騒動が起きたという表向きの理由で休みになった。しかし俺の高校で起きたこの騒動は普通なら日本中を騒がせても不思議では無かったのにも関わらず何故か報道がされなかった。


「親父のバックの権力ってマジでどうなってんだよ……」


 そんな疑問を持ちながら俺は隠蔽や洗脳などをしている百合賀を手伝ったり、慧花やモニカと毒の影響下に置かれた人間を回復させたりして過ごした。それから四日間の休みが明け登校した俺には別な問題が舞い込んだ。


「クラスの人数も減ったからな……三人が退学に四人が停学、それに何人かは学校を休んでクラスは二十六人か」


「そいつは大変だ。金田は何か知ってんのか?」


 すっ呆けながら俺は思い出していた。まず一学期でルリを助けた時にマーマンになった男子二人とルリの前で消された女子の三人が退学扱いで、ユリ姉さんと慧花の盗撮騒動で呼び出された四人が停学と……全部、俺関連じゃないですか。


「カイ!! 私決めたよ文化祭実行委員になるよ!!」


「え? もう決まってただろ? 何を言ってるんだよルリ」


「停学になった河西さんと石田くんが実行委員で急遽代わりが必要なの、!!」


 そいつは大変だ頑張ってくれルリ応援してるぜ、と言ったら目の前のルリは泣きそうな顔になった後にユラリと席から立つと俺に抱き着いてきた。


「二人でやろうよカイ」


「ご冗談を、俺がこのクラスに協力するなんて天地がひっくり返っても無い!! それに男子なら金田に頼めよ」


 そう言って金田を見ると俺の予想とは裏腹にすぐに断られてしまった。


「お前、こういう時こそ言うこと聞けよ~」


「いや、それが俺さ、不登校になった横山の代わりに学級委員になってさ……兼任出来ないんだよ」


「誰だよ横山って……」


 そんな奴いたっけと金田に聞くと急に小さな声で周りに聞こえないように耳打ちで俺に教えて来た。


「お前が論破して援交ばらした女子だよ……」


 ああ……あの女子Bこと河西の親友とか言ってた女か。調子に乗って俺に説教するから、ついイラっとして神々の視点を使って援交バラしたんだ。


「じゃあお前が学級委員やってるのは俺のせいか」


「ま、間接的にな……気にすんな。全部お前が悪いわけじゃねえだろ」


 いや大体は俺が悪いんだ……魔王連れて来たの俺だし、ドラゴン連れて来て被害出したのも俺が原因だ。金田の話では高校が休みで文化祭準備も忙しく学級委員も準備に狩り出されるらしい。そしてルリが俺に期待の眼差しを向けていた。


「俺は……やらな――――「カイ、私のお・ね・が・い、今使ってもいい?」


「内容は……聞くまでも無い……か」


 溜め息を付きながら俺は覚悟を決めた。あくまでもルリのお願いと俺が借りを作ったままの金田を助けるという名目で俺は決めた……自分の意志で決めたんだ。

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