⑥➋
ぱわはら
・クリア条件
『親方様』に認めてもらうこと。
・準備段階
一分。
会場にいきなり転送され、他の参加者と訳アリっぽい男女四人、合わせて六人集めさせられる。
その場で訳アリな連中からルールというか設定を聞かされる。
・競技会場
畳、板間、襖、障子、天井が出鱈目に立体的に組み合わさった変な空間。ぼんぼりにより灯りは確保されている。
音の反響や風の流れから外にはつながっているらしいが果てはどこまでか想像もできないほど広い。
少し上の方、障子に隠れた部屋に三味線を弾く着物姿の女がいる。
・ルール
『親方様』に何故だか呼び出され、これから命乞いをすることになる。
親方様はきつそうな目つきの着物の女の姿をしているが声は男で、まんま高慢な態度で来る。
「ひれ伏せ」から始まって「何故集められたかわかるな?」と続く。当然この競技のことではなく、恐らくは言っている親方様もわかってない。
否定してもキレるし肯定してもキレる。勝手に人の頭の中を覗いたふりで勝手なこと言ってくる。めんどくさいパワハラ。しかも良くわからない理由で無残に殺される。
その上で自分が如何に有用かをプレゼンし、屈服し、服従し、許しを請いて認められて初めてクリアとなる。
・裏ルール
親方様は無数の触手を生やしたり脳みそが五つあったりとかなりの強者だが、もしもそれを上回る実力者が目の前にいるとわかるやポップコーンのように弾けて飛び散り、参加者が寿命で死ぬまで表に出てこない。
親方様は青い彼岸花が好き、太陽光と紅蓮華が嫌い。
「鬼滅ってなろう系ですよね」とかいうとキメハラでアカウント停止させられる。
あれはもう、宗教。
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