自主企画『ダイスロール・ウォー』用設定 競技一覧

ルール

プロローグ

　突如として勃発した神と神との争い。

　その発端は神にしか理解しえない超常のもの、されど互いに譲れぬもの、ゆえに起こるが戦争だった。

　しかし神と神、無限と無限に差異はなく、優越をつけるは如何に神でも不可能だった。

　故に、代わりをちいる。

　神よりも弱きもの、有限にとらわれしもの、人を用いて争わせ、優越を決めるが神と神との掟であった。

　故に神は人を求める。

　己の代わりに戦争に出向き、己のために勝利する手ごまたちを、あらゆる世界から、あるものは天命を受け、あるものは褒美をねだり、あるものはただ流されて集められ、戦争へと投げ込まれた。

　人はなぜ争うかも知らされない。

　自分がどこに属し、敵が何者か、何のために戦うのか、この勝利が正しいものなのか、何も知らぬまま人たちは、神の争い、盤面遊戯に巻き込まれていくのだった。

　神はサイコロを振らない。

　サイコロを振るのはいつだって愚かな人だった。

　そして、その愚かな人による、神のための戦いが、始まった。