止まった歯車の中で

おつおつみ

第一章 止まった歯車の中で

#0 プロローグ

 高校生になった。

 あっという間だった。

 いつの間にか孤立していた。

 中学生の時、友達はいた。

 友達なんて勝手にできると思っていた。

 今までどう友達を作ったか覚えていなかった。

 何かしたわけじゃなかった。

 何もしなかった。

 それでもいいと思った。

 別に一人が嫌いじゃなかった。

 慣れればむしろ楽だった。

 このまま三年間一人で過ごそうと思った。


 長くは続かなかった。

 雨が多くなるころには、変わっていた。

 一人は寂しかった。

 一人はつらかった。  

 一人は嫌だった。

 

 今からでも友達を作ろうと思った。

 今からでも誰かに話しかけようとおもった。

 できなかった。 

 怖かった。

 後回しにした。

 明日こそ話しかけると決めた。

 明日こそ友達を作ると決めた。

 ダメだった。 

 また明日やると決めるだけだった。 

 毎日毎日ダメだった。

 もう学校に行くのが嫌だった。


 ふと友達はできた。

 話しかけたわけじゃない。

 話しかけられたから。

 コミュ症ではなかった。

 すぐ仲良くなれた。

 いつの間にか一人だったことや悩んでいたことを忘れていた。

 毎日が楽しくなった。

 こんな楽しい毎日が永遠に続けばいいと思った。

 

 もうすぐ夏休みだ。

 

 

 


 

 

 

 

 


 

 

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