第3話 入学式

俺を歌手にスカウトした、斎藤さんは結構偉い人だったらしくデビューがすぐできた。今では、人気アニメの歌を作ったりドラマに出ることや人気雑誌のモデルをしたりするようになった。(芸名は、みな)そう、俺の知名度は上がってしまった…

何でこんなにがっかりしているの?と思うかもしれない。もうそろそろ入学式があり高校に入学する。今まで目立ってきてしまったから、今度は目立たないようにしようと思っていたのに、絶望的な展開になってしまった。

どうしようか考え出した結論は…もう、変装すればよくない?だった。

~~~入学式~~~

体育館でやる予定だったがコロナの関係でなくなったため、教室に直接行くらしい。

「俺のクラスは…1-D組だな。」

自分のクラスを確認していると、周りの人からクスクスという笑い声が聞こえてきた。(よし!少し空気がピンクの感じがするけど…周りの人から喋りかけられないし、伊達眼鏡をして髪を少しほぐした姿は変装できているようだな。)

周りは、「あの人ってみなくんじゃない?」や「かっこいい!」と言われていた。

ちなみに笑い声の理由は、「伊達眼鏡で頭良く見えるようにしているのかな?」だった。話しているうちに「もしかして、あれって変装なんじゃない?」という意見も出た。

(教室に入った時も喋りかけられなかったしこの変装はほんとに完璧かも!?)

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