第21話 お茶汲みおばさん
コトコの職場ではお茶汲みの仕事がある。誰が当番とか決まっている訳ではないが、いつも必ず早く来てお茶を入れるおばさんがいる。
いつもその人に任せていては悪いと思って、せめてお茶を運ぼうと声を掛け、皆のお茶が載った盆に手をかけた。
持ち上げようとしたその盆はお茶汲みおばさんの手で押さえられた。
「あの……?」
「……」
無言で押さえられ、コトコは曖昧に笑って「よろしくお願いします」と離れた。
モヤモヤと動悸が襲ってくる。後から腹立たしさが湧き上がって来た。
そんなことで一日中イライラするコトコであった。
つづく
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