第16話 リピート

 昨日の事が頭から離れない。

 珍しく若い男性と話をしたからだろうか。


 そう考えれば、身なりも良かったし、顔も悪くなかった。外国語を操れるのはポイントが高い。


 大型バイクを買うのも少なくとも小金持ちだろう。


 別に何か特別な話をしたのでもないのに、コトコの心に彼との会話がリピートされる。


 去り際の、


「今日は何時まで仕事なんですか?」


 の一言が頭から離れない。


 ついでに彼が同僚の前で自分を食事に誘ってくれる——妄想もリピートされた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る