異星人の侵略を受けて始まった、地球防衛戦争も最終局面。
「もしも生きて地球に帰れたら、私あなたに伝えたいことがあるんだ」
人類滅亡の危機、立てられたぶっとい死亡フラグ。どこにも希望が見出せない中、はたしてこの物語は幼馴染の関係を恋愛にまで成就させることが出来るのか?
短編でありながらSF小説として完成度が高く、限られた文字数の中で宇宙戦争を描き切っているのは見事としか言い様がありません。戦争中、戦わなければ人類が滅んでしまうという極限状況下でも……いやだからこそ、人は人を愛するものなのかもしれません。
恋愛小説のコンテストとしては異色の作品であれど、戦争が日常という世界においてはこれもまた当たり前の恋愛なのです。
SF好きであれば、是非!