『独尊サバイバー』が生まれるまで
今回の主人公は『Muse Night』(あと続編の『Lazy Moon』)に登場するフィリップという少年です。彼は本編主人公のライバル枠として配置した2号ライダーポジションの登場人物でして、本編内で彼のルーツやら心情はかなり語っているんですよね。だから各登場人物のオリジンエピソードである『Muse Night:origin』に載せる話として、「アルカトピアに来てから主人公と出会うまでの空白期間を補完するエピソード」をかなり前から考えていまして、そのタイミングでの企画発表でした。これはやるっきゃない!
フィリップが本編で味音痴とかファーストフード好きなのは、数年前に完結させた際に可愛げのなかった彼のギャップ成分として狙ったものです。数ヶ月前に本編を改稿した時に、「彼の過去と噛ませたら面白くなるのでは?」というアイデアから今回のエピソードは生まれました。身もふたもないことを言えば、お嬢様がファストフード食べて感動するやつ。
なぜ冷凍ピザ(後述しますが、“ビザ”は誤字です。全然気づかなかった……)を主題に選んだのか。これは彼の孤高になりたい欲求の象徴として配置したものです。分けることができるものを一人で食べることに意味を持たせました。(この辺の着想は好きなバンドが孤独を“凍えたピザ”に象徴してたのが影響してる)
あと、僕はめちゃくちゃ欲張りなので自作のシリーズ物全ての雰囲気を味わってもらうことを狙ってしまいました……。主題の置き方や怪物化したディークノアを狩る下りは1部である『Muse Night』の雰囲気(プロローグのセルフオマージュ)なのですが、タイトルとサブタイトルは1.5部『Muse Night:origin』と同じ型ですし、タマテ社は2部『Lazy Moon』で初登場した会社名です。まさにキメラですね……!
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