第3話 ???視点
今日は《ベジタリアンのかわうそ》とオフコラボをした。
2人でのオフコラボは久々だったけど、ベジうその、リアクションが面白くてついつい、いじめちゃったけど仕方ないよね!
オフコラボは予定より長引いたけど、ベジうそが近くの駅まで車で送ってくれたから、少しの余裕を持って、予定通り配信が出来そう。
ベジうそが家まで送ろうか? と、言ってくれたけど、流石に申し訳ないから断った。
でも、それは失敗だった。
喉が渇いた私は、近くの自動販売機まで行くと、いきなり知らない3人の男の人に話しかけられた。
ビックリした私はつい、後ろに下がってしまい、自分から路地裏に入ってしまった。
男の人がグイグイ近づいて、興奮したように「貴方は梅1.00ホーチュンスちゃんですか!?」
どうしてバレたのか分からず、頭が真っ白になったけど、何とか「違います」って言えた。流石私。
でも、男の人はどうやら、ベジうそとの別れを会話を聞こえたみたいで、私が梅1.00ホーチュンスだと確信してるみたい。
どうしよう…。
まだ、世に顔を出してないし、もし写真でも撮られて拡散でもされたら困る。
さらには、3人の後ろから、もう1人の男の人が近づいてくるのが見えた。
写真が拡散する可能性が増えて、絶望していると、目の前にいた3人組は土下座して、「踏んで下さい!!」と言い出した。
もう、どうすればいいのぉ〜泣きたくなってきた。
ふと、ピリリリと着信音が聞こえ顔を向けると、3人組の後ろにいた男の人が警察に電話していた。
淡々と警察に告げる男の人に、3人組は焦りと名残惜しさを残して離れていった。
人見知りが発症しているけど、何とかお礼を言おうとすると…
「安心するのは早い。助けに入った人の印象をよくする為や、繋がりを持つ為にあの3人を使ったのかもしれない。助けに入った奴でも信用はしない方がいいんじゃないか?」
だって! 言い方は凄く…凄く悪いけど、私を心配しているのを感じた。
彼はまるで、どう思われようが関係ないみたいな態度に、つい素っ気なく返してしまった。
でも、仕方ないよね。あんな態度をされたら、私みたいな美少女でもああなっちゃう。
その後、彼に3人組がまだ近くにいるかもしれないと言われ…怖くなり、ベジうそには申し訳ないけど迎えに来てもらうこと決めた。
彼の提案で、近くのセ◯ンに行き…ベジうそに電話すると、凄く心配してくれて直ぐに来てくれると言ってくれた。
マジ感謝。
電話を切り、彼にお礼を言おうと探したけど見つからなかった。
何さ、お礼だってまだ言えてないのに。
急に消えた彼に、少し腹が立ちつつ購入したグレープジュースで喉を潤す。
それから、椅子に20分ぐらい経ったら50分ぐらい前に乗せてもらった車が駐車場に止まったのが見えた。
あ、やっぱりベジうそだ!
「
「うわぁ! ちょっと
「なにさ! なにさ! 心細い声で助けてぇ…と言うから大急ぎで来てあげたのにさ! ん? ほら、甘えていいんだよ? この豊満な琴音ちゃんにさ!」
私にはない大きな胸で押しつけてくる琴音のそれを叩き、琴音はわざとらしく「あん!」と鳴いた。
「琴音うざい」
「ガーン!!」
琴音は眼に手を当てて、シクシクと口から聞こえる声に無視して、行こうとすると、慌てて追いかけてきた。
「ちょっとちょっとー! 無視はしないでよー!」
「はいはい、そうだね」
「ブー」
不貞腐れていた琴音は、思い出しかのように優衣に問いかけた。
「んね、そういえば店の前にいた男って優衣の知り合い?」
「え?」
琴音に言われて、ふと助けてくれた彼の顔が頭に思い浮かんだ。
「特徴は?」
「ん〜とね、身長は170ぐらいで、ツーブロックで前髪は3/7だったね」
彼だ…。そっか、遠くから見守ってくれてたんだ。
「その人は?」
「ん〜と、チラッと確認したら、私が優衣に抱きついた後にはいなくなったよ? 見るからに不審者だったねあれは。通報しとく?」
「嫌いい」
私に恩を押しつけるだけ、押しつけて勝手にいなくなるなんて、許せない。
そっちがその気ならこっちにも考えある。
「ねぇ、琴音お願いがあるんだけどいい?」
私は絵が得意な琴音にあるお願い事をした。
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