途方もない間違い探し

楓 紅葉

取り返しが付かない過ち

すれ違い

「さよなら…。」

そう琥珀こはくはそう言っていた…。



僕には長年の友人がいた。いつも隣にいたので時が流れるにつれ大切だと思っていた。2年前に僕の想いは実った。そんないつも通りの日々が続くと思っていた。

「ねえ暇ね。なんか面白いことないかしらね。」

スマホをいじりながら話しかける。

「うーんとな。そんなことよりも大丈夫か考査。琥珀。」

「はあ、ねえ大希だいきそんなことはいい。…ああ土曜日終わっちゃうね。あそうそう明日出かけるからね。」

少しだけムッとした。人のアパートに来てその言い草は流石にないだろう。…しかしここで怒ってもただ溝が出来てしまい喧嘩になってしまう。もう数え疲れた程喧嘩をしてきた。

「えっと誰と。」

「…言えない。ていうか大希には関係ないでしょう。」

琥珀は口調が強く言っていた。…別にそんなに怒らなくても。最近琥珀は冷たくなったような気がする。何があったのだろうか。まさかいや考えすぎだ。それにこんな事を考えていると琥珀に申し訳ない。うん辞めよう。

「なあ最近妙に変わったが何があったの。」

「いやいいじゃないそんなこと関係ないでしょう。」

しばらくの虚無空間が流れる。嫌だこの空気喧嘩をし始める空気。なんとかこの空気を変えるため何とか話題を作る。

「ねえなんか作ろうか。」

「ねえ怒った…そうだとしたらごめんね。」

「いや。」

正確には怒りがこみ上げそうになった。できることならば喧嘩をせず仲良くしていたい。僕は好きなんだけどな…。

僕は適当な物を作るために椅子から立った上がった。

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