8話 魔力操作
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「来たわねルート、それじゃあ始めるわよ。」
母の部屋に入ると、準備が終わった様子の母が早速始めると意気込んでいた。
「でも、僕の魔法は名前だけしか分からないのに何をするの?」
僕は当たり前のことを母に聞いたが、母はそれについて当たり前のように答えた。
「ルートの無属性魔法についてはまだ分からないことが多いから、ゆっくりやっていけばいいわ。今日からやることは、それとは別。魔法を上手に使うためには魔力を上手くコントロールできるようにすることをみんなするわ。だから、ルートにもそれをやってもらうわ。」
日課で今までやっていたことをやることに不満を言いたくなったが、それを言うと自分が転生者であることもバレてしまいそうなので、黙ってやることにした。
「まずは、魔力を感じることからね。これくらいなら、最初からできる人もいるくらいだからまぁすぐにできるでしょう。」
母はそう言って1つの水晶玉を取り出す。
「と言うことで、ルートには魔力を放出することをやってもらいます。この水晶玉は魔力を流すと光るからこの水晶玉が一定の明るさに光るように頑張ってね。」
僕は適性を調べたときの水晶玉とこの水晶玉の違いが分からなかったので、母に聞いてみた。
「母さん、適性を調べたときのやつとこれって何が違うの?」
「だいたいは一緒なんだけど、適性を調べたときの水晶玉は魔力を吸い取ろうとする力がついてるから手をかざすだけでいいんだけど、これはちゃんと魔力を放出しないと光らないっていうのが大きな違いね。」
僕はノンに魔力をどうやって放出するか聞いてみるとすぐに返答が返ってきた。
(魔力のへその下あたりに集めてみるといいって言うから、まずはそれをやってみるべしなのだ。)
やっぱり「べし」なのかと考えていると、ノンにべしの何が悪いんだ!と言われた。
そんなこともあったが、早速へその下あたりに魔力を集めてみることにした。
しかし、いつもの日課の時に集めているところが指先だったのでへその下に集めるのは難しかった。
そうして、僕が魔力操作に苦戦していると見ていた母が驚いた様子で言った。
「ルート、どこに魔力を集めているの?」
「へその下らへんだけど...」
「へその下に魔力は集めちゃダメよ。先代の団長がそれで暴走して死んじゃったんだから。」
「そうなんだ。じゃあ、どこに集めるの?」
僕はノンの言うことと母の言うことのどちらがあっているのか分からなかったが、母の驚きぶりを見てとりあえず母の言うことを信じることにした。
「前腕に集めて、指を通して放出するの。こればっかりは感覚だから、なんとも言えないけどね。」
そう言われたので僕はいつもやっていた通りのことをしてみた。
そうすると、母は信じられないような様子で言った。
「あの団長ですら、1週間かかったというのにルートはそれ以上ね...」
母はそう言って少し考え事をし始めた。
それから、少しして言った。
「ルート、将来あなたは素晴らしい魔法使いになるでしょう。素質は十二分にあるんですもの。そこで、ルート。あなたには世界一の魔法使いエレナのところにいって弟子になって魔法を教わってきなさい。」
そう言った母は団長に話を通しておいてもらおうと手紙を書き始めようとしていた。
こうして、僕の弟子入りが決まったのだった。
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後書き
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