世界最強のハルくんは普通に暮らしたい。

最近さぼってるUTA

第1話 前世の記憶

「ハルくんにはお手上げだよー。強すぎる!」

「ハル、よくぞここまで来た。」

「ハル、お前すげーよ。」

「ハル、強すぎるよぉ。」


俺は努力した、何度もなんども。

努力すると、みんなが認めてくれることもだんだんと分かってきた。

でも、なんで前世の記憶を思い出しちゃうかなー。




「ハル! 試練を怠るな!」

今俺は、ヒゲがとても長い仙人様みたいな爺ちゃんと、木刀を持って戦っている。

その爺ちゃんの本名は、レス=マルキスと言い、みんなから慕われている。

何故か俺には死ぬほど厳しいが。


「爺ちゃんの試練、大変なんだもん。」

俺がそう言った途端爺ちゃんはニヤッと笑い脳天に木刀を直撃させた。

「まだまだ甘いな……っておい、ハル、大丈夫か!? 」

爺ちゃんの心配する声を聞きながら、俺の意識は薄れていった……




俺は、机に向かって勉強していた。

毎日毎日勉強していたら、いつの間にか学年トップになっていた。

そうやって毎日を過ごしていた。

でも、ある日学校で、俺を憎んでいる奴らが、俺を三階の窓から落とした。

怪我くらいで済むだろうと思っていたようだが、俺は当たりどころが悪くて死んでしまった。

平凡な人生だったな。


って何平然と語っているんだろう。

俺、前世の記憶思い出しちゃったみたいだな。

(焦り、驚きの感情ゼロ)




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