03 休みの日くらいのんびりしたい



 休みの日くらいのんびりしたい。


 しかし。


 目の前で困っている地位sな子供を、何のためらいもなく放っておけるわけもない。


 そういうわけで、女の子から事情を聴いてみた。


 妹と一緒におでかけしていたら、ちょっと目を離した隙に妹がさらわれてしまったらしい。


 だから助けを求めて頼りになりそうな人を探していたとか。


 僕はとりあえず、すぐに解決に乗り出そうとする脳みそ筋肉(馬鹿&嬢様)を説得しつつ、小さなその子供をプロの騎士のもとに連れて行くことにした。


 が、そうはうまく事が運ばなかったらしい。


 騒動に巻き込まれる運命、本当に筋金入りだよな!


 その運があるなら、もっと別の場所につぎ込んでくれ!


 なんて、思っていたって運命が変わるわけもない。


 ともかく、女の子をしかるべき場所に連れていく途中で、怪しい連中にさらわれていく別の子供達を目撃。


「やー。誰か助けて! お母さん!」

「大変! あの子攫われそうになってるわ! 助けなくちゃ」

「よし、俺達の出番だな!」


 出番だな! じゃない!

 なんて言ったって、目の前で攫われそうになっている子供を見過ごすような奴等じゃないってことは分かってる。


 仕方なく、僕は悪人への制裁に乗り出す(馬鹿&お嬢様)の援護をすることになった。


 こういう事がよくあるから、この幼馴染共、護身用に剣なんて持ちあるいてるんだよな。


「な、なんだ見つかったと思ったら、ガキかよ。こいつらも攫っちまおうぜ」

「おいおい、そんなもん持ち出してどうする気だ? 俺達にかなうと思ってるのか?」


 おいお前。

 こいつら魔物討伐で鍛えてるから、早く降参したほうがいいぞ。


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