勇者の顛末
勇者達が中心街西部に入った瞬間に黒田は首を刎ねられた。
「何!?」
「何だ今のは!?」
「おいおい、 気が抜けすぎだろうぅ・・・」
ゴールド・ジャンキーが二本の剣を持ちながらせせら笑った。
「ゴールド・ジャンキー!! 敵にして不足無し!!」
「俺は不足だ」
そう言ってマルタの首を刎ねる。
「うおおおおおおおおおおおおお!!」
クロスワードが自慢の百刀流を見せる。
彼は大量の武器を扱う事が出来る能力なのだ。
しかし必ずしも武器の多さが強さに繋がる訳ではない。
クロスワードの剣の群れはあっさりと突破されてゴールド・ジャンキーに葬られた。
チェックポイントが大勢で襲い掛かるも数なんて知るかと言わんばかりに
薙ぎ払い続ける、 まさに鬼神の如く、 嵐が吹き荒れるが如くである。
遠くから見ていたラスト・ワンは驚きを隠せなかった。
「凄いな・・・あいつ等は有能な勇者だった筈だ」
「ゴールド・ジャンキー、 ふざけた奴ですが実力は本物と言う事ですね」
「実力があるからふざけているのか? まぁ何方でも良いか・・・」
「失礼しますよ」
ラスト・ワンとダーク・シスターの元にクロック・マニアがやって来た。
「如何した?」
「大富豪のエルモンド・スコットから手紙が来ました」
「手紙ぃ?」
クロック・マニアが封筒を手渡す。
「何と書いてある?」
「読んでないので分かりません」
封蝋もしてある。
「ふん」
封筒を千切って中身を見るラスト・ワン。
「あ”!!」
勢いあまって中の封筒も千切ってしまった。
慌てて修復して手紙を読むラスト・ワン。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダーク・シスター」
「何ですか?」
「ディナーのお誘いらしい」
「は? エルモンドからですか?」
「からだな、 何でもこの街の未来について話し合いたいそうだ」
「・・・・・停戦協定を結びたいと言う事ですかね、 如何します?
攻め込んで黙らせます?」
「いや、 大人しく参加しよう」
不本意だと言わんばかりの表情でそう言うラスト・ワン。
「・・・嫌だったらお断りしても良いのでは?」
「キターゾ・ファミリーにも声をかけているらしい」
「・・・・・それならな行かざるをえませんね
ブティックが有りましたので着替えて来ます」
「うーん、 私も何か着て行った方が良いかな・・・」
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