引っ越し
銀行に向かうラスト・ワンとダーク・シスター。
「全員で行かなくて良かったのですか?」
囚人達は街中で暴れているのが大半だったがレベルマックスの囚人の殆どは
ラスト・ワンの所で働くと言う事だった。
ラスト・ワンは避難場所に囚人達を置いて行った。
「銀行程度なら何とかなるだろう、 じゃあ行って来る」
「一人で大丈夫ですか?」
「あぁ、 すぐに出られる様に馬車を準備しておけ」
ラスト・ワンが馬車から降りて銀行に行くと物の十数分で
上機嫌で金貨の詰まった袋を持って帰って来た。
騒ぎも起こっていない様子だった。
「話の分かる連中だった、 すぐに大金を渡してくれたよ
人間の貨幣価値で10億Gってどれ位の価値だ?」
「これならば暫くは持つかと」
「そうか、 ならば新居に行くとしよう」
「新居?」
「あぁ、 銀行の連中にもっと金を寄越せと言ったら面白い情報を手に入れる事が出来た」
「面白い情報? それは一体?」
「あの馬鹿でかい塔有るよな?」
高層マンションを指差すラスト・ワン。
あの高層マンションは富裕層が暮らしているマンションである。
「あそこの侵入の仕方を教えて貰った、 中の住民殺して奪い取ろう」
「拠点を持つのは良い事ですが派手では?」
「地下からのルートを教えて貰った、 警備員もグルらしい
腕に黄色い布を付けて居れば黙っていてくれるらしいから
こっそり侵入して入れ替わろう」
「なるほど・・・他にもいくつか拠点を作っておくべきですかね」
「そうだな、 他の連中にもその旨を伝えよう」
画して彼等は特に問題も無く新しい拠点を手に入れる事に成功したのだった。
強いて問題を上げるのならば住んでいた住人の死体処理だろうか。
「俺は別に困らないけどなぁ」
「うわ、 ぐっろぉ・・・」
新しい拠点の部屋にやって来たゴールド・ジャンキーはラスト・ワンにドン引きしていた。
ラスト・ワンは殺した老夫妻の亡骸の上に横になっていた。
「それじゃあゴールド・ジャンキー、 他の連中を連れて来い
早速連中に連中のヤサに突撃をかけるぞ」
「他の連中は今、 自分の部屋の準備に勤しんでいますよ」
部屋の準備とは気に入った部屋に移住するのだが部屋の住民が居た場合には
退去して貰う、 この世から。
(うわ・・・えげつな・・・キチガイじゃん、 コイツ等と距離置こう)
心に決めたゴールド・ジャンキーだった。
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