俺の事が好きすぎて何でも言うことを聞いてくれる幼馴染が可愛くて仕方ない件

きょうじゅ

 

 ジリリリリリリンと目覚まし時計が鳴り出すが早いか、白亜はくあの声が部屋いっぱいに響き渡る。


「こらっ、達樹たつき! 早く目覚まし止めなさいよ、うるさいでしょ!」


 枕が飛んでくる。窓越しに投げて寄越したのだ、ぼくの部屋と白亜の部屋は窓と窓が向かい合っていて、まあ建物は当然別なんだけど特に危険もなく簡単に往来ができるから。じっさい、ほら、またいつものように白亜は窓からぼくの部屋に入ってきた。そしてぼくのシーツを引っぺがす。


「ほら、起きた起きた! ……って、きゃっ! もー! 信じらんない、スケベ!」

「スケベとかそういうんじゃないっていつも言ってるじゃん、地球人の男はこういう生理現象を持ってるんだからさ」


 そう言うのだが、枕でばふばふと頭を叩かれた。白亜は色白な頬を赤く染めている。


「それにさ、ほら。もう三日もしてないし?」

「~~~もー! そういうこと口に出して言わないでよ、恥ずかしいんだから!」

「ねぇ、しよっか。今から」

「い、いいけど……でも学校遅刻しちゃう……」

「じゃあさ、今日は白亜がよ」

「う、うん……」


 この通り、ぼくの幼馴染はたいへんに素直で従順である。それに、もうすっかりので、上手だ。というわけで、ちゃちゃっと済ませてもらってすっきり。


「じゃ、朝ごはん食べたら玄関で待ち合わせね」

「うん。ね、ねぇ」

「なに?」

「わたしもなっちゃった……だから、あの……こ、今夜は、その……」

「夜まで我慢できるの?」

「う、うー……そんなこといわれても……いじわる」

「学校で、しよっか。休み時間に」

「うん!」


 とまあ、ぼくらは日がなこんな暮らしを送っているのである。羨ましいか?

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